俺は灰谷竜胆、今片思いをしている人が居る
黒髪の天パで、目がでかい、レンタルビデオ屋の店長をしてる奴
俺はあいつに一目惚れした
それからというもの、毎日あいつの働いているレンタルビデオ屋へと足を運んだ
カランコロンと鈴が鳴ると同時に「いらっしゃいませー」という声が聞こえる
あっ!あの子の声だ!
「あっ竜胆さんいつもうちに来てくれてありがとうございます!」
「ん、、」
「あれ?怪我してません?」
やべっスクラップにしてた時に付いた傷だ
「良かったらこれどうぞ!」
と言って俺に絆創膏を渡してきた
「ん、ありがと、、」
「いえいえ!」
「あ、あのさ!」
「はいなんでしょうか!」
と元気良く 返事をする
「おすすめの映画とかある、、?」
「おすすめですか、、」
「あっ!こちらの映画おすすめですよ!」
と渡してきたのは、恋愛映画だった
男が女に恋をする、そんな映画だった
(やっぱり男が男に恋するって変なのかな)
と思ったけれど、ふと兄貴の言葉を思い出した
『別に恋愛は人それぞれだし、幸せなら良いんじゃね?』
最初はめっちゃテキトーじゃんと思ったが、ふと思い出してみると、あの兄貴が良い事言っている事に気づいた
「あの、、どうされました?」
と声を掛ける店長
俺は顔が真っ赤になり、
「あ、いや、そ、その」
と動揺しながら手で顔を隠し、あわあわとする
「大丈夫ですか?」
「だ、大丈夫です、、」
「お会計されますか?」
「うん、」
とレジの方へ向かう
ピッピッとなる音と、店内の音楽で、何を話そうか悩む俺
そこである事に気が付いた
それは、相手の名前を知らないという事
(告白より先に名前だろ!)
と思い勇気をだして、聞いてみる事にした
「あ、のさ」
「はい!」
「名前、、、、、なんて言うの?」
心臓がうるさい、また顔が真っ赤になり慌てて手で隠す
「あっ!申し遅れました」
「俺の名前は、花垣武道と言います!」
武道、、、、、武道か!
「武道ね、、ありがとう」
「でも俺の名前聞いても意味無いと思いますよ!ww」
「そう?俺は好きな奴の名前は知っておきたかったからさ」
と、ぼそっと呟く
武道はきょとんとした顔で、
「何か言いました?」
と言う
「ナンデモナイヨ、、」
可愛い、、、、、天使かよ
「ありがとうございました!」
「また来るネ、」
「はい!お待ちしております!」
俺はダッシュでアジトへと戻った
コメント
5件
竜胆可愛いすぎん?❤️