※ご本人様とは一切関係ありません
【雨栗side】
「ほんと、雨栗さんってこめしょーのこと好きだよね」
きっかけは何気ないるざぴの一言。
『?好きだよ、もちろんるざぴもね』
何を当たり前のことをと頭上にはてなを浮かべていると、るざぴは呆れたように首を横に振る。
「違う違う、そっちじゃなくて。僕が言いたいのはLoveの方。雨栗さんって絶対こめしょーのことそういう意味で好きでしょ」
爆弾発言とは、まさにこの事だろう。
なんの冗談と笑い飛ばそうとるざぴを見れば、呆れてはいるものの揶揄おうとする意思は無いようだった。
『……どうしてそう思ったの?』
揶揄う気が無いのならこちらも紳士に対応すべきだろうと問えば、うーんと考える素振りを見せたあと、あっ、と声を弾ませる。
「そう、ぎぞくさんがお嫁さんと電話してる時と声色が一緒なんだよね」
それと、こめしょー見る時の目とか、こめしょーが〜……
うんうんと頷きながらあれもこれもと話しているが、正直最初の一文以外全く話が入ってこない。
……私、周りから見たらそんなにこめしょーのこと……?
いつから?なんで?どうして?
グルグルと思考回路が絡まっていく。
確かに、コラボで会えば誰と何してるかな〜と目で追っていたり、ボケを全部拾ってくれた時、こめしょーしか勝たんと思ったり、笑ってくれたら嬉しいと思ったりする。
けれど、それは全部『仲間』の延長線上だと思っていた。
意識してみれば、人とは凄いもので。
……ぼんさんがくっついていた時、私は正直面白くないと思ったし、こめしょーの笑顔は、私だけに向けられたらいいのにと考えたこともある。
仲間とくくるには余りにも重すぎる感情を抱いていたと気付くことに、あまり時間はかからなかった。
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