目が覚めると知らない天井
…と、私の眠るベットに顔を突っ伏し、近くで眠る綺麗な金髪の青年がいた。
多分病院であるこの場所と全く覚えの無い青年に困惑し、え、あ、と母音しか発さない私。それをうるさく感じたのか、青年は目を擦りながらゆっくりと私に視線を移し
「おまっ!!!!!何時起きた?!!!???!!?!」
と大声をあげた。
耳を劈くような大声にうるさいと思いつつも、何も分からないため取り敢えず今起きたばかりだという事を伝える。
青年はそれを聞くとすぐに
「今からお前の母さんと先生呼んでくるわ!!!待っといて!!」と言い部屋を飛び出して行った。
起きた時よりもなんだか静かに感じる部屋を私は見渡していた。
白く綺麗なベッド、右腕に繋がれる点滴、薬品の様なあまり嗅いだことの無い匂いなど、やはり今自分がここに居る場所は病院だと考える。
暫くするとドアがガラッと音を立て、部屋の中に母親と思われる人が入ってきた。そして、その後ろには先程の青年と30代中盤くらいの男の医者がいた。
コメント
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素敵ですね。気に入りました。続編が楽しみです。