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wt様の腐向け。
brknのお話。
何を話すのかと思ったらカフェに連れてかれた。
窓際のテーブル席で会話をする。
目の前には優雅にコーヒーを飲む上司の更に上司。
気まずい。
「どう？店の状態は。」
「えっと、悪くはないですよ…」
「キャスト全員の雰囲気も良く、店内のメイクも完璧に近しいくらい……」
「そっか、それは良かった」
「君の雇用期間もそろそろ終わるね、次どこで働くかとか決めてる？」
「見苦しいことに全く……」
「一応雇用期間の延長も申請すれば出来るから気長に探しな？」
「はい……そういえばきりやんさんもバーに来てましたよね」
「だね、実際に見て調査したりなかむから話聞いたりするために来てる感じ」
確かにこの人は頻繁になかむと話していた。
この人がまさか自分よりはるかに上の人とは。
「今日はSweet Kiss Nestの従業員一人一人にアンケート取って資料作るために接触した」
「今からこれを答えて欲しい」
差し出されたのは一枚の用紙。
手取りに文句はないか、店内で何か不満なことはないかなど。
項目自体はかなり少ない。
「あと最近迷惑客もいるらしいじゃん」
「今すぐ対応した方がいい良いかな？」
「いえ、とんでもない！まだまだ対応出来る範囲ですのでお構いなく……」
「何かあってからじゃ遅いから警戒は怠らないように」
「はい！」
「あとスマイルにもっと笑顔で接客しろって伝えといて」
「分かりました、お二人はどのような関係で？」
カップを静かに置く。
「……昔家が近くて世話してたんだよね、年離れてるからか全く心開いてくれなかったけど」
「そうなんですか……」
「ま、今でも交流がないわけじゃない」
「アイツがまだ子供の頃の写真も持ってるし」
「！？」
「おっと、次の用事があるからそろそろ失礼するよ……」
「あえ、あ！？ちょ、待ってくださーい！」
「お金置いてるからお釣りは貰っといてー」
……居なくなってしまった。
まさかスマイルときりやんさんが小さい頃からの縁があったとは。
知らない客に好意を抱くようなキャラじゃないから納得。
「いいなぁ……」
昔からの付き合いがあるきりやんさんとスマイル。
まだ出会って一ヶ月すら経っていないこっち。
付き合う可能性が高いのは明らかにあの二人だ。
羨ましがっているとスマホが震え出す。
なかむからだ。
『ごめーん！今日担当の子が体調崩しちゃったから今から来れない！？』
『おっけ、今から向かう』
『マジ神、ぶるーく来るといいね』
『そうだね！』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
営業時間を乗り切り皆で片付け作業を行う。
いつもと違いきんときには元気がない。
「今日来なかったね」
「代わりにあの客は来たけどさ！」
「やっぱり合わなかった……？」
「そんなことないよ」
そう、ぶるーくが来なかったのだ。
そりゃ毎日通えるのはどこかの金持ちしか無理だけど。
「スマイルはいいよね……繋がり深くて」
「きりやんは仕事上の関係だから」
「嘘、今日聞いたもん……小さい頃から関わりあったでしょ」
「っはぁ！？何で知ってんの！？」
「きりやんさんから直接……」
「きんとき、お前きりやんにちょっかいかけてないよな……？」
「かけてないよ……こっちだって仕事関係だもん」
「ふぅ……びびらせんなよ」
あれ、きんときはきりやんと会ったのか。
前言ってたアンケートの実施かな。
にしてもきんときはぶるーくに振り回されてばっかだな。
自分から攻めてけばいいのにそこの部分は臆病なんだから。
「ちょっと気が滅入っているので明日お休みしてもいいですか……」
「一回来なかっただけで大袈裟すぎ」
「でも〜……」
「それにもし明日来たらどうすんの！！」
「それはそうだけど〜！」
「とりあえず明日も来て、明日来なかったら休むの許可するから」
「はーい……」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
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