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「ねー、smさんの連絡先教えてよー。」
sm「、、、無理です。」
只今カウンターでsmが口説かれてます。
「じゃぁ、もう一杯飲むから、そしたら教えてくれる?」
sm「あんまりしつこいと店摘み出すぞ?」
おぉー、こわっ。おい、お客さんそろそろやめとけって。
「えー!smさん怖っ!でも、おらおらな所もいいなぁ。」
sm「そーかよ。ほら、さっさと表出ろ。お前出禁にしてやる。」
あーあ。完全に怒ったなぁ(笑)
なんて横目で実況していたら、、、。
「あいつ、すごいよねー。お兄さんも思わない?」
sh「え?、、、あぁ、確かにハート強いなぁとは思いますね。」
「さっきちょっと笑ってましたよね?」
sh「えっと、、、俺ですか?」
「そう。お兄さんあんまり笑わないから、今日は見れてラッキーかも。」
sh「ラッキー、、、ですか?」
「この前とか、4人組の人達とめちゃくちゃ笑ってたし、たまーにしかあなたの笑顔見れないってちょっと話題ですよ。」
話題になってるなんて最悪だ。変に注目されたくはない。てか、俺よりsmのが笑わなくね?俺普通に笑ってるよな、、、?俺は思わず不服そうに眉をしかめた。
「ほーら、もう絡むな!帰るぞ!じゃお兄さんまたね。次も笑顔見れるの楽しみにしてる。」
sh「、、、またお待ちしてます。」
smに猛アタックしていた友達と一緒に帰っていく。嵐が去ったな、、、。
sm「、、、何?笑顔って。」
sh「何か俺あまり笑ってる所ないから笑ったら話題になるらしい、、、。」
sm「なんだそれ。」
sh「俺よりsmのが笑ってないのにな!」
俺はsmの両頬を引っ張る。いひゃいと怒ってはいるがさっきので疲れてるみたいだ。
sh「あはは!おまっ、、、変な顔!」
sm「うるせー、、、離せー!」
最近は4人組が来ない限りはこうしてsm目当てのお客さんしか来ず、すごく平和だと思っていたのに、、、。
ある日のバイトで俺の目の前には複数人のお客さんがいた。それは別に構わないんだが、やたらと視線がこちらに向いてるのがわかる。
sh「あの、、、俺の顔に何かついてますか?」
「そうじゃないですよ!ただ笑った顔も可愛いのになぁーって。」
「そうそう。お兄さん普段仏頂面じゃないですか。」
sh「あの、、、すみません、俺喋るの苦手で上手く答えれないかもですけど、大丈夫ですか?」
いいんですよーと答えが返ってくる。返答に悩んでいるとカランと入店の合図である鐘が鳴る。扉の方に目をやるとそこにはknとbrがいた。
kn「shk久しぶり。てか、カウンター人気だね?」
br「なに?なに?お兄さん達もshk狙いー?」
「あ、出た。4人組。えー、近くでみたら本当にイケメンっすね、、、。」
二人のおかげでターゲットが俺からknとbrになった。
sh「(た、助かったー、、、)」
二人とお客さん同士の会話を聞いているとホール担当がカウンターへ来る。交代の時間だとわかり、俺は軽く引き継ぎをしてホールへ出た。
しばらくして、カウンターへ注文をしに向かうとbrと他のお客さんがこちらを見ている。
嫌な予感しかしないが、、、行かないと行けないのでカウンターへ向かった。
br「shk、僕は知ってる。君の笑顔を見れる方法を!」
sh「は?な、何ですか!?」
br「ここだーー!」
声と同時に俺は抱きしめられながら腰をこちょこちょされる。
sh「あははっ!ま、待って、、、はな、、、はははっ!無理っ!むりっ、、、んっ!やめっ、、、!」
br「本当に弱いじゃん!やめて欲しい?」
俺は首を縦に何度も振る。
br「楽しいから、もうちょっとだ、、、」
kn「こーら。何してんの。」
どこかから戻ってきたであろうknがbrの手を止める。その瞬間、静寂がカウンターに訪れる。
kn「俺がちょっと電話で離れてる間に何してるのかなー?brさん?」
br「いや、お兄さん達と、、、そのshkの笑った顔が見たいなーってなって、、、。」
kn「shkは合意なの?」
今度は首を横に振る。
br「knさん!ごめんって!もうしないから!」
kn「お前のもうしないは信用ないんだよ。全く、、、。shkごめんね?」
sh「いや、大丈夫です、、、ビックリしたけど。」
少し乱れてしまった衣服を直す。こしょばされたのと、変な声が出て恥ずかしいのとで体がめちゃくちゃ熱い。俺はカウンターにお酒の注文を告げると奥で少し休憩する事にした。
何やらknの怒る声が聞こえるが今は落ち着きたくて、目を閉じた。
カウンターからお酒出来たよー。と声がかかるそれに合わせてカウンターへ戻るとさっきのお客さんはいなくなってて、明らかに怒ってるknと、しょんぼりしているbrがいた。
br「ご、ごめんね?shk、、、。もう、しないから!」
sh「えと、、、そうして貰えると有難いです。」
kn「俺、もうお前とここ来るのやめようかな、、、。」
br「え!?そ、そんな事言わないでよー。反省してるからっ!」
そんなやり取りを聴きながら俺はホールへと戻る。本当に何だったんだ、、、。俺の笑顔見て楽しいのか?頭を悩ませながらもあんな事は二度とごめんだと思った。
kn達も帰ってしばらくしてお店の閉店時間になる。片付けをしていると、バイトの子から紙を渡された。
sh「え?これ、なに?」
「今日カウンターにきてたお客さんから渡された。連絡先じゃない?shk最近モテモテだもんねー。」
sh「お、俺に!?」
紙を受け取り中身を見ると本当に連絡先でビックリする。てか、今モテモテって言った、、、?
「でも、shkはノンケだもんねー。残念だったね、可愛い女の子じゃなくて!」
笑いながら片付けをするバイトの子を横目に俺は紙を持ったまま放心状態になる、、、。
明日、smに相談しよう、、、。
第6話終わり