この作品はいかがでしたか?
603
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⚠︎ オリキャラ 男夢主
⚠︎ 原作改造
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こんにちは、要(かなめ)です。只今、悟の狂気の顔から逃走しています。
「要〜!別に取って食ったりしないって〜」
『ならなんで捕まえる気満々なんだよ!!』
悟の両手に、縄。
これ程までに恐怖なことは絶対にない。
そして結局、捕獲。
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「そんなに睨まないでよ、ビビんないとこが要らしいけど。」
高専の応接室にある訳なかろう、いかにも拘束するための椅子に俺は手首と足首を括り付けられている。悟がウザすぎて無意識に睨んでしまっていたらしい。
『……なにこれ』
「拘束されてる事?…僕の安全のため♪」
巫山戯んな自分で最強って言ってんじゃねぇか。
「……嘘だって。ごめんって。お願いだから術式解いて」
逆立って術式が発動。悟の周りの空気を止めて消した。
「…要が逃げないように、だよ。」
観念したのか、ため息混じりにそう言う。
『…は?』
俺が逃げようとするほどの何かをこれからするのだろうか。……まさか拷問、
『…っ‼︎』
「ほら、言ったじゃん。」
術式で縄を引きちぎって逃げようとしたら、縄にお札を貼られた。しかも後ろにされている手首の縄に。
術式が封印され、完全に逃げる方法がなくなる。
「…別に要が考えてるようなことはしないよ。」
『……』
…拷問じゃないなら、何故、俺を縛った?
「…はは、今日の要は分かりやすいね。」
『…?』
からかっているはずなのに、悟の表情はとても寂しそうだった。それを見て、逃げる気力がなくなった。
悟はそんな俺に気付いたのか、静かに話しだす。
「……この前、憂太と棘が任務から帰ってきた時。」
「…何、考えてた?」
『……え』
予想外すぎる質問に、思わず間抜けな声が出る。顔を上げれば、誤魔化すなという圧の悟の瞳。
『…なに、って…、』
悟の瞳から、逃げたいのに、言いたくないのに。悟はそれを許してくれない。俯けば、悟が俺の前に屈む。無理矢理にでも目を合わせようとする。
『…っ』
顎を掴んで、拷問でもして、後頭部を持って。乱暴にして吐かせればいいのに。
そしたら、俺も楽なのに。なんで。
『…そんな、優しくすん…の、?』
「……。」
悟の瞳が揺れる。いつも思ってた。
どうして、俺と話す時は目隠しもサングラスもしないのか。時間がない時はしてるのに、俺と二人のときは大抵外している。それが疑問でしょうがなかった。
『…優しく、っ…そんなっ優しく…!』
しないで。
「…要。」
触れそうで、触れないギリギリの距離。そこに悟の手があった。俺の顔に悟の手は触れない。
「泣かないで」
『……は、』
悟にそう言われた途端、視界が眩む。自分でも驚くぐらい、瞳から大量に水が溢れ出ていた。
『…なに、これ、』
「……。」
止めようにも、止めかたが分からない。自分の手で、擦ることもできない。
悟も、なにも言ってくれない。
『…っ、や、だ…ごめ…っ』
とても優しく、暖かく、包み込まれるように抱きしめられた。
『……ふ、う、』
頭を撫でられ、嗚咽が落ち着いていく。なのに、瞳から出ている水だけは止まらなかった。悟に抱きしめられて、さらに溢れた気がする。
「……」
悟も、俺も何も言わなかった。ただ抱きしめられている。悟もただ、頭を撫でてくれている。
でもそこに、わずかながらも話して欲しいという空気があった。
初めて、悟から大事にされていると実感した。
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next_❤️200
❤️&💬&👤+
ヨロシク。
感想ください。←不安
コメント
5件
最近涙腺おばあちゃんになったような😭目から鼻水凄いかも