目が覚めたら、外は暗くなっていた。人気のないベッドルームで、心細くなっていると、携帯に着信が来た。
💚「どう?翔太?体調は?」
💙「さみしい」
思わずヘンなことを口走ってしまい、慌てて電話を切る。
鬼のように折り返しが来たけど、無視してぎゅっと目を瞑った。
次に意識が浮上したのは、大きな手でおでこに触られた時。指に嵌った指輪の感触で、阿部だとわかった。
💚「だいぶ、熱、下がったね」
💙「……うん。楽になってきた」
阿部がベッドから離れようとした。
思わず手が伸びて、服の裾を掴む。
もうちょっと、そばにいてほしい。
💚「………い」
💙「あの」
💚「………だめだめだめだめ」
💙「あべ?」
💚「好き好き好き好き好き」
背を向けたままぶつぶつ一人言を言っていた阿部が振り返って、ぎゅっと抱きしめてきた。
💚「そんな顔されると襲いたくなっちゃうから、ちょっと待って」
💙「襲っていいよ」
💚「ダメだ、今俺は試されている」
💙「いいって。しよ?」
阿部の理性がぶっ飛んだ瞬間だった。
💙「あん、いい………きもちいい……」
💚「俺も、いい」
💙「もっと…そこ…いじって……んっ!」
💚「ちょ……その顔は…反則っ……」
💙「いく…いく…からぁ……」
💚「…………ふぅ」
その後は、さすがに汗をかいて気持ち悪かったので、長湯しないよう風呂に入って、阿倍特製の具沢山のおかゆをきちんと食べて薬を飲んで寝たら、風邪は次の日には治っていた。
朝イチ阿部の声がカスカスだったのは、気にしないことにする。
ウソ。
医者にもらった薬を分けてあげた。
💚「しょーた、ちゅーして?」
ちゅっ。
こんな感じで、今日も俺たちは仲良しだ。
おわり。
コメント
6件
結局移るんかい笑 朝からあべなべのラブラブをありがとう😍💚💙
菖蒲湯万能じゃなかったねw 朝からかわいいあべなべありがとです
おはようございます😌連休最終日で泣きそうです。