「はぁはぁはぁはぁ」 病院は少し遠いためいくら走っても息苦しさで息切れするばかりでも俺はとにかく病院に走っていった。
俺が病院に着くと病院の半分はほとんど赤い炎に包まれていた。俺はそこから桜を探した。……でも外にも救急車の中にも桜はいなかった。 「まさか……」と思い俺は病院に入った。「君!危ないよ!戻りなさい!!」 消防士さんの注意を無視して炎の中に飛び込んだ。腕で口を覆っても炎はとても熱く息苦しさがある…..でも桜がここに残っていると考えると進むことを決める。「俺達はずっと一緒だって約束したんだ…….だから桜一人で死なせてたまるかよ!!!!!!!!!!!」姿勢を低くしても煙を吸ってしまう….でももう少しで病室に着く。
「桜!!!!!!!!!!!」
すると、「ゴホゴホ」と咳をしながらベットに座り込んでいる桜がいた。 「桜大丈夫か!?早くここから逃げ….」そう言いかけたとたんに病室の天井が「がしゃーん!!!!!」と音を立てて落ちた。「嘘だろ……もう逃げ場が…」 俺はとにかく震えている桜を抱き締めて病室の端っこに移動していた。 煙を吸いすぎて息をするのも少しづつしんどくなってきた….もう死ぬのか?……はは…とんだ罰当たりだな….二人殺しておいてまた一人殺そうとしている…なぁ桜、来世があったとしてもし俺とあったら嫌ってくれて良いぜ….そうしておかないといけないからな俺には すると
「茜…さん、あなた今…この状況になったのが自分のせいなんて..思ってないですよね?そんなことには…無いですよ….こんな熱い空気があるのに….あなたは私の元に来て…くれたじゃ..ないですか!」何故自分のせいにしようとしてることがばれたのかは分からないけど何か言おうとしたとき桜の手に違和感があり覗いてみると俺があげたナズナのキーホルダーが握ってあった。 「あはは..馬鹿ですよね私も…茜さんから貰った物取りに行くのにこんなところ戻ってきて茜さんを巻き込んでしまって」「なんで!!!!!!!!!そんなもの放っておいて良かったのに!そんなものいつでも作れるからさ…..」 「そんなものなんて….言わないでくださいこれでも友達が出来てから….初めて貰った私にとっての宝物なんです。」 「ごめん…..」俺はそんなに大切にしてくれていたとは知らずに少し動揺した。炎は消えることなくどんどん大きくなっている。「茜さん…….私は今どんな状況になっているかわかりませんがもし私達がこの世界からいなくなるとなっても私は貴方を探し続けますよ。」桜は弱りきった声でそう言うと桜は何も言わなくなってしまった。「桜?なぁ嘘だろ?気を失っただけだろ?」いや、どう考えても二酸化炭素中毒で死んでしまったのだろう。俺の体は震えていると気づいた桜はおそらく煙を吸ってまで不安にならないように話しかけてくれたんだろう。 そして意識が無くなってくる….死に近付いてくる間に俺は涙を出しながら決心したようにこう思った。
大丈夫だ俺もたとえ来世に行っても姿が変わっていようと桜を絶対に見つけ出すから…安心してくれ
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