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ファルコ?貴女は私と同じになりたいですか?
ええ、もちろんよ。
この心臓が止まるって分かってるから。いつでも逝かせてちょうだい。
ファルコ…私のように人間に忌み嫌われてもいいのですか?
もちろんよ。どんな姿になっても必ず会いに行くわ。
ファルコ…貴女は生贄なんですよ。贄はもう私と同じ存在にはなれないのです。
「あ、斗真さーん?」
「ん?あー、今行くよ」
「お疲れでしたら先輩の用事変わりましょうか?」
「いや笑いいよ、いいよ!ありがとね、和くん」
「あ、はい!では、失礼します!!」
和が資料と仮台本を持って舞台に立っている先輩に向かって走っていった。それを見て、僕も動く。
今、僕は文化祭で演劇発表会の準備をしている。「贄のファルコ」という愛の物語だ。全ての台本は僕、藤岡斗真が仕上げた。村の娘ファルコ=マナティスと国の牢屋に住んでる化け物、カサブランカを中心に進んでいく。
僕はナレーション担当だが、監督でもある。これから配置を確認し、証明担当の和と音響、ミュージック担当の美桜に指示しなければならない。
これからも書き続けよう。