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#不倫
#離婚
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計画立て直しだね… 冷静にこの2人を見て聞いて、必ずいい案が浮かぶから… とにかく余計なことは言わない、だね。 なにかこの2人よからぬこと企だててなければいいんだけど…
インターホンを鳴らさずに玄関から声がしたので、驚いてメイク中の洗面所から顔を出す。
「……ぇ……?」
お義母さんの手には黄色いボストンバッグが握られている。
「母さん、おはよう。今もう出るよ」
小走りで私を通り過ぎた俊介さんが、玄関でお義母さんのボストンバッグを持つと
「梓、早く駐車場まで来て」
そのまま二人は玄関から消えた。
「どういうこと…?」
どこかまでお義母さんを送るのか。わからないけれど、私たちももう出発予定時間だ。色付きリップをつけて、電気を消す。それからリビングに用意していたサコッシュの内ポケット、サブスマホの隣にリップを入れた。
「俊介さん……この荷物は放置って……」
大きなため息を落として、私は両手にバッグを持つ。そして駐車場へ行くと、すでに車のエンジンがかかっていた。助手席のお義母さんと、運転席の俊介さんが楽しそうに笑っているのが見える。私はもう一度ため息を落として
「お待たせしました。お義母さんは、どこまで行かれるんですか?」
と後部座席に荷物を放り込んでから、座った。
「何を言っているの、梓?ママが全部手配してくれたんだよ」
―― え……?
声にはならなかった。お義母さんが旅行の手配をしたことなんて知らない。それよりも……俊介さんが【ママ】と堂々と呼んだことに、私の息が止まった。私の瞼には、あのフォトフレームの写真が浮かぶ。
「俊介、本当に運転がうまいわね」
「教習所でも褒められたことしかないよ」
すっかり動いている車内での会話に
―― これほど道路交通法通りの車も珍しいわ
と周囲の車を見た。お義母さんも一緒の旅行だなんて想定外だ。離婚届の計画をどうしようか。いっそのこと、ここで私だけ降ろしてもらってもいいんだけれど。
酸素濃度が薄いと感じる車内から、緑に囲まれた旅館前に降りた時には
―― 空気が美味しい
と思いっきり吸い込んだ。