この作品はいかがでしたか?
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🦖side
また。とある日。
転校生がきて一週間が軽く経ち、シヴァはみんなと絡み始め、人気者になっていった。
「たっつん。行こ」
「おう!!」
相変わらず俺たちの仲はそのまんま。
このいつもの日常が俺は大好きなんだ。
しかし、少し変化はあったようだ。
たっつんは最近おしゃれをし始めた。ボサボサだった髪の毛はちゃんと綺麗に整えられてるし、授業中もちゃんと受けるようになった。
そしてたまに、来るんだ。
「たっつんーー!!」
転校生。シヴァだ。
「お、シヴァさん、!!」
たっつんは即座に反応し、ぴょこぴょことうさぎのように跳ね、楽しそうに俺の隣で会話をする。俺の胸がもやもやして気が晴れない。
まるで俺の居場所がないみたいで、何かー。
何かもどかしいー。
「お、今日の髪の毛おしゃれじゃん!」
「あ、……っ、えへ、!!ありがと、!」
そう言って顔を赤らめるたっつん。
何か俺の心臓に刃が刺さったような感覚が俺を襲った。俺は隣にいるのに。俺だって気づいてたのに。
「…じゃぱぱ、??」
「ごめん。2人でばっか、」
それに気づいたたっつんが俺に話を振ってくれた。
「じゃぱぱさん、でしたっけ、??」
シヴァが話しかけてきた。
「……どうも」
無愛想と言われる俺はただただ、人のの接し方がわからないだけ。
「……よろしくねニコッ」
シヴァさんが笑みを浮かべて俺に笑いかけてきた。
「ッ……”っ、え、」
あいつの笑顔は、どこかおかしくて。
何かぎこちないと言う感じがして堪らない。
……偽物の仮面ー。
「たっつん、」
「ん、何、??」
「あ、やばい時間!!たっつん行かないと!!」
「んえ、⁉︎」
シヴァがたっつんの手を掴み、廊下を走り抜けていった。ー。俺を置いていって。
「……まだ、5分。ある。……え、」
俺は時計が壊れているのかと心配になったが、周りもゆっくりなので時計は合っているようだ。
「なら、……どうして、??」
そんな疑問が頭をよぎって、俺は1人歩き出した。
⚡️side
「シヴァさん、!!」
声をあげたが、シヴァさんは止まらない。
もう,とっくに美術室は通り過ぎて、今どこに向かっているのかわからない。
「止まって”っ!!!」
「、……」
……ぴたっと止まったシヴァさんは俺の方を見て笑った。
「……サボっちゃおっか笑」
「……え、???」
そう言って目の前には…体育倉庫がある。
「入ろ」
「……んえ、⁉︎ちょ、」
半ば強引に入らされた。
「ー。シヴァさん、??」
「……♡たっつん♡」
………どんっと倒されて、俺は何かわからなかった。
「……シヴァさん、??」
「………じゃぱぱなんかに渡さない」
「……え、??」
🦖side
美術室についたが、先に着いているはずの2人がいない。道草でも食っているのだろうか。
「……、ぱぱっ、たすけ、!!」
「………??」
誰の声だろう。
episode2 end
コメント
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は ぁ ぁ ぁ っ っ ✨️✨️ 神 だ … ( ?