凛、家族としてじゃ駄目なのか?
幼い頃みたいな関係には戻れないのか?
俺は凛と仲良くしたいよ。
って、もう遅いよな。
ごめんな。
凛、ごめんなぁ。
寝ていたはずなのに、目を開けると目の前に死んだはずの凛がいた。
夢なのかと不思議だったが周りを見渡すと自分の部屋で、寝ている自分の姿も見えた。
これは幽体離脱って奴なのか?
そう困惑して居ると横に凛が横切って俺の体に飛び込んで行った。
すると俺の体は凛の姿になり、目を覚ました。
俺の体に凛が入ったのか?
そんなこと考えていると重要な事に気づく。
凛が俺の体に憑依しているとき、俺はどうしたら良いんだ?
俺は必死に凛に話しかけた。
だが反応することはなく、部屋から出ていってしまった。
これからどうするか、俺はただ1点を見つめた。
床に大の字に広がるだけ。
ずっと昔の事を思い出すだけだった。
冴『凛!こっちだぞ~!』
凛「にいたぁ…!」
冴『後ちょっと、ゴール!』
凛「おぉ〜る!」
冴『よく歩いたな、偉いぞ~』
よく凛の頭を撫でてあげる。
その度に笑顔になってくれる凛が可愛くて、癒しで、大好きだった。
何処からだった?凛が可笑しくなったのは。
冴『お前なんてもん見せてくんだよ。』
A「えぇ、でも好きだろ?」
冴『当たり前だろ。凛だぞ?てか待てお前凛の事盗撮してんじゃねぇよ』
A「いやぁ、冴にも癒し作りたくて!」
凛「兄ちゃん」
冴『凛、ちょっと待っててな』
凛「分かったぁ」
冴『おいその写真俺に送って消せよ。』
A「さらっと保存しようとしてるじゃん笑」
冴『あ?俺のだからどうしようと自由だろ』
この時期ぐらいからだ。
凛の話をよくAにしてたとき、凛を放ったらかしてたからだ。
寂しかったんだな、ごめんな。
ちゃんと兄弟愛はあるんだ、愛してるんだ。
話し合う事ももう許されないのか。
世界って残酷だな。
凛が俺の部屋に入って就寝に入った。
その後目の前に凛の魂が出てきた。
少し驚いたが落ち着いて冷静に話しかける。
冴『俺の体返せよ…!』
緊張で、冷たく接することしかできなかった。
凛「無理だよ。」
冴『ッは、?何でだよ?』
思っていた斜め上を行って動揺を隠せずにいた。
凛「もう嫌だッ…!!」
いきなり声を荒らげる凛に俺は一つの言葉もかけてあげる事が出来なかった。
凛「いい事、思いついたんだ」
冴『は?凛、落ち着けよッ、?』
俺がどうにかして変われたら良いのにッ!!
凛「この体貰うね。」
冴『おいッ!待てよ、おいッ!!』
凛は意識を取り戻していた。
見た感じ、幽体離脱の記憶はない見たいだった。
次の日もその次の日だって、毎日会うのにも関わらず体を取り戻す事は出来ない。
冴『おい、なんで俺の体を取ってんだよ?』
凛は少し止まった後、静かに答えた。
凛「俺の理想を作るんだ。」
意味が分からなかった、俺の体で理想を作る、俺じゃなきゃ駄目なのか?凛は何が目的だ?
冴『どういう事だよ…!!』
凛「今まで再現不可能だった俺の想いを作るだけ。俺は何が欲しいか、それを考えたらあんたでも分かるんじゃない? 」
凛が今欲しいもの、なんだ?
どうして凛は俺の体を取った?
俺の体にしか出来ないことがあるからか?
いや、まずなんで凛は死んだか、からだな。
凛は、凛は俺に愛されなかったから死んだ。
凛が今欲しいのは俺からの愛なのか、?
(まさかのまだ終わらない笑次回こそは終わるはず!)
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コメント
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Aくん僕にもその写真送ってほしいなぁ、なんちゃってσ(^^;)