テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
【1】wnru 勤務終わり
日付が変わる前に帰ってくるとソファで彼が片方イヤホンをつけながらぐっすりと眠っていた。
昔は一匹狼って感じだったけど今は可愛い
わんちゃんだよねぇ。
なんて思いながら頭を撫でる。
僕の恋人である小柳ロウはゆっくりと目を開け重たそうな瞼のままこちらを見た。
「…ん、今帰ってきたん?」
「そう。ちゃんとご飯食べた?ベッドで寝て良いからって言ったのに」
たまたま明日は1日オフなので近くの任務だったこともあり僕の家に泊める事になった…って言っても合鍵渡してるから今日に限った話じゃないけど。
「ご飯食べたら眠たくなって動画見てたらいつのまにか寝てたわ。風呂洗ってあるから先入れ」
大きな欠伸をしながらのそりと立ち上がる。
「え、何一緒にお風呂入ってくれんの?」
「馬鹿。俺もうシャワー浴びたから。それにここの湯船に流石に男2人は無理だろ。諦めろ」
そう言ってお風呂のスイッチを押してくれる。
ジャケットだけ脱いで後ろから抱きしめるとご飯先食べる?なんて聞いてきて幸せすぎてため息出そうになる。
「ろーきゅんすき。」
「っ…俺も、だけどろーきゅんはやめろって」
少し振り向いて目が合うのでそのまま僕からキスをする。
「ん…」
お互いの舌が絡まりうっすら目を開ければ綺麗な彼の顔が映る。
絶景すぎだよなぁ?最高…
ゆっくり離れると少しだけ赤らんだ顔が愛おしくてたまらなくなる。
「ウェ…っ、見過ぎ。」
笑われてするりと腕から居なくなる。
「座っとけ。なんか淹れてきてやるから」
かっこいい…
ノンデリに見えてお世話めっちゃしてくれるんだよなぁ。
ご飯はたまに味ないけど。
お言葉に甘えて座るとロウのスマホがついたままになっている。
「っあはっろーきゅん僕の配信見ててくれたのぉ?」
「っはぁ?や、…別に…たまたまだろ、その画面なの」
画面は僕の配信アーカイブ画面。
スクロールバーは半分になっていて イヤホンして聞いてるうちに寝落ちだんだなと分かる。
「画面僕の配信画面なのわかってる上で確信犯でしょっかわいらしー!」
「うるさ!」
揶揄うと髪をぐしゃぐしゃにして不満そうにする。
テーブルに置かれたのは 紅茶。
横に座ると同時にスマホの画面は消される。
「ささっとこれのんで風呂入れ。
…ご飯温めとくから」
「はぁーい!」
用意された紅茶を飲み、コップを置いてもたれかかると何も言わずに少しだけ体重をかけてくる。
「今日さ…」
オリエンスの話とか、お互いの最近の近況とか…色々喋っていると風呂ができた音楽が鳴る。
「寝ないで待っててね、ロウ」
「分かってるから、はよいけ」
冷たいように聞こえるけど手振ったら振替してくれた。
可愛い。
明日は一日中一緒にいれるの嬉しいなぁ。
早くお風呂入ってロウきゅんとイチャイチャしなきゃ〜
俺は暖かいシャワーで身体を洗いワクワクしながら湯船に浸かった。