テラーノベル
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麟兎
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それから数日後。
空は驚くほど晴れていた。
雲ひとつない、アメリカらしい広い青空。
スタンリーは古い建物の前で立ち止まり、 扉を押した。
中は相変わらず静かで、埃と紙の匂いがする。
「ゼノ?」
呼びかけると、奥から小さな足音。
白衣の少年が顔を出し、目を丸くした。
「おぉ…まさか本当に来るとは」
「来たらまずかったか?」
ゼノは一瞬考えたあと、口角を上げた。
「いいや。むしろ嬉しい」
「そりゃめでたいね」
スタンリーは照れ隠しに鼻で笑う。
そしてそのまま椅子にどかっと座り、背もたれに体を預ける。
「なぁゼノ」
「なんだい」
「毎日ここいんの?」
「ほぼね」
「……暇なん?」
「失礼だな。天才は忙しいんだ」
「普通それ自分でいうか?」
「言えるさ 」
即答に、スタンリーは吹き出した。
「すげぇメンタルしてんな」
「君も似たようなものだろう?」
「まぁな」
二人は顔を見合わせて、同時に笑う。
窓から差し込む陽光が、二人の影を床に落とす。
雨の日より、ずっと明るいのに。
それでも、この場所は同じくらい落ち着いた。
「次はいつ来てくれるのかな?」
ゼノが聞く。
スタンリーは少し考えてから、にやっと笑う。
「あんたがいる日」
「……理由は?」
「会いたいから」
ゼノは満足そうに頷いた。
「それで十分だ」
二人の秘密基地は、
もう雨の日だけのものではなくなっていた。
コメント
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やばいすき‼️ てか書くの早すぎてすげぇ…Σ(゚д゚;)
今回も神だったわ⭐︎ なんなんだこれ最高すぎでしょ‥‥‥