テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
テオside
そのまま暫く沈黙が続き
カラスバ「…なぁ、俺はお前さんにとってどんな存在や?」
不意に言われて
テオ『……どうって、反社だし、部下には厳しいし…。』
カラスバside
アカン、刺さりまくるッ!!
テオ『…でも、ちゃんと周りを見てくれてる存在だと思う。』
カラスバ「そうやなぁ、嬉しいわァ、そう思ってくれて…。ただアカンなぁ。」
グイッと傷跡が残る左手首を掴まれる。
カラスバ「ほんで、コレなんや?」
掴み上げられた腕に切り傷は勿論ある。
言い逃れなんて出来ないし、する必要も無い。
テオ『自分が自分を傷付けるのに誰かの許可いる?要らんよね?』
カラスバside
ふつふつと苛立ちが上がってくる。
カラスバ「それは俺にも言えんかったん?こんだけ好きや伝えてたのに?」
テオ『……好きが分からない。向けられたことも無い。恋愛感情なんて知らない。知ることも出来なかったから……。でも、カラスバとキョウヤと居ると凄く安心出来る気がする…。でも……居なくなるとすげぇ不安で…怖くて……。なぁ、俺って生きてる価値あるのかなぁッ!?』
必死に問いてくるテオをみる限り、環境が良くなかったんやな……。
施設が悪かったか、毒親やったか……。調べればすぐわかる。
今はこの子、不安定で可哀想な子を何とかしてやらなあかん。
カラスバ「ごめんごめん、言い方悪かったなぁ。俺はな、テオの事好きやねん、ずっと好きやったんだで?」
テオ『…好き?俺なんかを?』
カラスバ「俺なんかなん言わんどいて…テオは立派な人や。手助けもしてポケモン助けて…、ホンマ英雄みたいやで?」
テオ『……、俺なんかが英雄になれる訳ない。他人の空似だ、辞めてくれ。』
押された手は小刻みに震え、本当に英雄になりたくないと本心が思ってるように思えた。
なら、どうしたい?どう生きたい?分からへん。
カラスバ「自分虐めて楽しいか?」
テオはビクッと身体を震わす。
カラスバ「傷付けてまで生きよう思うんかッ!」
咄嗟に声を荒らげてしもた。
テオを見ればビックリして泣き出しとるッ!
カラスバ「ゴメンやでッ!言い方キツかったん謝るッ!嫌いにならんといてッ!」
ガバッとテオを抱き締めて必死にあやす。
テオ『…………た…。』
テオはボソボソと喋り
カラスバ「ゴメンやで……、怒っとらん、は嘘になるけど……、テオの事知りたいんや、なぁ、自分傷付けて苦しくないん?折角綺麗な肌しとんのに勿体ないで…。それに俺はそんな頼れん人間か?悲しくて泣いてまうわ……。」
ポンポンと背中を優しく叩けば
テオ『……、ずっと、ずっと苦しかった……、今まで辛いのが当たり前で……、怪我をしない日は無くて……。でもこの街にきてから色んな人に助けられて、怪我しない日が続いて…、怖くなった……。こんな平和でいいのかって…。俺が今まで歩いて来たモノはなんだったんたって……。カラスバとキョウヤと出逢って…、無くしたくないと思ったッ、でも俺には……俺は異常だから…。痛みが無いと安心出来ないからッ!生きてるって事を言い聞かせたかったから…。』
俺の肩に顔を埋めて静かに涙を流すテオは大切な物を取られたくない様な、無くしたくないという必死な想いが伝わってくる。
カラスバ「あんなァ、ほんなら傷付くのは止めて、違う事で生きとるって証明したらええ。」
ゆっくりと離れてテオと目線を合わせる。
テオ『………どうやって?』
泣き腫らして迷子になった様な顔で俺を見つめるテオはそりゃあ可愛いし愛おしい。
カラスバ「簡単な事や。」
俺はテオの手を取り自身の左胸に持っていく。
テオside
咄嗟に手を取られカラスバの左胸に宛てがわれる。
ドクドクと心音が早い……。
カラスバ「分かるか?俺の鼓動。」
テオ『?うん。』
カラスバ「心音早いやろ、何でやと思う?」
心音が、早い??
カラスバ病気ッ!?
テオ『病気なのかッ!!?大変だ、えっと、ここは病院…ッ!いや!ジプソさんにれんr』
カラスバ「ド阿呆、病気やないわ。」
テオ『でも、じゃあ何なんだよ、分かんねぇよ…。』
カラスバは呆れながらも優しく微笑んで
カラスバ「好きやって事。」
テオ『???手が?』
カラスバ「ホンマにお前は天然記念物かなんかなん??俺がテオの事好きやって言ってん。」
カラスバが俺を好き??
好き=好物???
え?俺食われる????
テオ『……カラスバって……人食べるの…。』
カラスバ「……は?」
この後必死に説明して好きが好物でもあるけど相手に対して好意を持つ事を教えるのに約3時間かかったカラスバさんでした。
テオくんは無事自信を傷つけるのを辞めてしんどい時はカラスバさんと会うよう契約書まで作らせたそう……。
そしてテオくんはその感情が皆無なのでカラスバさんの戦いはまだまだ続くのでした。