女性徒1 「ねぇ、なんか殺気感じない?」
女性徒2 「わかるわかる。なんか悪寒がね…」
ジウン (やばっ…)
私は殺気を無くし、深呼吸して前を向いた。
丁度その時、学校長が舞台を降り、背の高いスラッとした人と場所を交換した。
ジウン (誰だろう?
なんだか強そうなオーラがするワクワク)
えー初めまして、新入生の皆さん。
*僕は生徒会長の“*キム・ナムジュン”です。
*コードネームを“*RM”といいます。
ジウン (ふぅん、RM…ね。
体格がしっかりしてる。三白眼で相手を怯ませられぐらい綺麗な瞳ね)
ジウン (…なるほど。面白そう♪)
ジウン (あの人と戦えたりしないのかな?)
私がそんなことを考えてる間に、何やら大事そうな言葉を話す気配がして、私は生徒会長の話に耳を傾けた。
ナム 「まず、この学校のルールを伝えさせてもらいますね。この学校は、皆さんの知っての通り、全寮制です。勝手に外出したりなどは厳禁。無論、皆さんはまだassassinの卵、殺しに行くということはルール違反です。」
は?!
ナム 「そして、皆さんのクラスはA組からE組まであります。2年生になると、実力のある生徒からA組へとクラス替えをします。皆さんはまだ1年生ですので、AやらCやらは気にしなくて大丈夫です」
ちょっと待ってよ。殺すの厳禁?
ふざけんじゃないわよ
ジウン (あ、別にバレなきゃいいのか。笑)
ナム 「この学校の授業は平日6時間、その6時間の内、4時間は実践や殺しの専門知識を学びます。残りの2時間は普通教科を。」
ナム 「基本的に実践の授業では2年や3年の先輩達が、君達に教えたり、相手をしたりなどして基礎を固めていきます。」
ナム 「放課後は各々好きなように、訓練場での自主練やグラウンドでの走り込みなど、自由に殺し屋のスキルを磨いてください。」
長いな…早く終わんないかな
ナム 「最後に、」
やった!終わる!!
ナム 「先程、生徒は殺しをしてはいけないと言いましたが、この学校では、唯一殺しを許される生徒が数人います。」
ナム 「2年生と3年生だけに与えられる、S組というクラスに彼らは振り分けられています。」
S組?
そんなのあったっけ?
ナム 「S組は、卒業前にプロの殺し屋として学校長から認められた生徒達が集うクラスのことを言います。」
…ふぅん。
実力を認められたらS組で卒業前にプロ入りできるってわけね。だから殺しをしてもOKってことか。
まあ私はもうプロなんだけど笑←
ナム 「長くなりました。
これにて説明は終わりです。この場で伝えきれていない細かい内容などは、上級生や先生に聞くなどして各々確認してください。」
ナム 「それでは改めて、新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
素晴らしい3年間をお過ごしください。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
はあ…長すぎでしょ、あの三白眼。
えっと、私のクラスは…
“A組だったよ。覚えやすくていいね”
昨日の夜、ハッカーであるオンニが事前に入手していた情報だ。
それを使って、クラスの発表を見るたくさんの人混みに入らずにA組に行くのもいいんだけど…
ジウン (怪しまれたくないし、見るふり見るふり)
?? 「……」
私はガバッと後ろを振り向いた。
気のせい…?
なんだか視線を感じたような気がしたんだけどな…
ジウン (気のせいよね。
仇を前にして神経尖らせすぎてたみたい)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〈A組〉
私の席は1番後ろの窓際だった。
席に座りながら、私は窓から下を見下ろした。
ジウン (高さは10mぐらいかな?下には木が多いから、いざという時飛び降りても大丈夫そう。)
ジウン (ふふっ、待ってなさい学校長。あなたを狙うassassinが、1歩あなたに近づいたわよニヤッ)
コメント
1件