未来は、セカイの真っ白な空間を歩きながら、心の中に留まった感情をミクに伝え始めた。
「私、ずっと歌うことが好きだったのに…。」
未来は言葉を詰まらせながら続けた。
「でも、最近は自分の声が聞こえなくなって、何もかもが辛くなってしまった。周りのみんなが楽しそうに歌っているのを見ていると、自分だけ取り残されていいる気がして………。」
ミクは静かに未来の話を聞き、優しい眼差しで未来を見つめた。「それはとてもつらい経験だったね…。でも、未来ちゃんがその気持ちを私に教えてくれて嬉しい。言葉にすることで、少しは楽になるかもしれないよ。」
未来は涙をこらえながら続けた。「私には夢があったの。歌を通じて、誰かに感動を与えたり、幸せを届けたりしたかった。でも、今はその夢が遠い存在になって………。」
「夢が遠いと感じるのは、誰にでもあることだよ。」ミクは静かに言った。「でも、夢は決して消えない。あなたの中にある想いを、もう一度歌にしてみてほしい。歌は心の声だから…。」
未来は少し気持ちが楽になったきがした。
「私、もう一度歌いたい。どうすればいいの?」未来はミクに問いかけた。
「まずは自分を大切にすること。あなたの感情や思いを受け入れて、それを歌にする準備をしよう。セカイでは、何もないと思っているかもしれないけれど、実は未来ちゃんの心には歌の種があるのだから。」ミクは微笑みながら答えた。
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