「はぁ……君が余計な事するから疲れたじゃないか」
「当たり前の様に俺のセーフハウスに入ってくんな」
「なんで蟹缶置いてないのさ……」
「無視すんな冷蔵庫開けんなびしょ濡れで歩き回ンな!!」
任務終わり、当たり前の様に入水して俺のセーフハウスに戻ってくる迄はまだ良かった。
唯歩き回ってそこら中びしょ濡れにされたら溜まったモンじゃねぇ。誰が掃除すると思ってるんだ。(此奴の場合分かってて態とやってそうだが)
「取り敢えず外套脱げ」
「やーん中也のえっちー」
無理やり脱がすと色気も糞も無い声を出しやがって腹立つ。その癖仕草と濡れて所々透けてる服の所為で身体だけはエロい。
「さっさと体拭いて風呂入れ」
「はあーい」
二つタオルを取って、一つのタオルを太宰に投げ付けてからもう一つのタオルで濡れてる床を拭く。
雑だが水が滴らない程度には拭いた様子の太宰が、ぺたぺたと歩いて風呂場に向かう。足裏拭いてねぇお陰で床がまた濡れてる。もう家入れたくねぇな此奴……
十分後、風呂から太宰が出てくる。
「ちゅーうーやっ」
ちゅっ、と頬に口付けされる。
「ちゅう……んむっ、」
腹が立ったので舌を無理やり入れたキスをしてやる。
「んぅ、……んっ、ぅ、」
目を蕩けさせたと思うと、腰が抜けたようでその場に座り込む。
「ハッ、いい気味だな」
「ほんと君、趣味悪」
趣味悪いね、と言おうとした太宰に口付けをして黙らせる。
それから姫抱きにしてベッドに雑に投げると、「いたっ」と不機嫌そうな声が聞こえる。
「もう少し丁寧に扱ってくれても良くない?」
「手前は一寸雑にヤられるくらいが興奮すンだろ?」
「そ、んな事ないし……」
図星か、頬を赤らめさせる。
其れに勃たせてる自分がなんとも嫌になる。
「慣らすぞ」
脱がしてローションを自分の手に垂らそうとすると、太宰が腕を掴んで止めてくる。
「…良い、其の儘挿れて、」
「は?ンなの痛えだけだろ」
「お風呂で慣らしてきた、から、」
ぼぼぼ、と顔を赤くして、枕に顔を埋める。
うつ伏せになって枕に顔を埋めてる此奴を見ると、昨夜のヤった記憶が蘇ってきてなんというか、その、クる。
脱ぐと、太宰が物欲しそうな顔をして此方を見たが、其の儘ベッドの横に置いたゴムを自身に着ける。
「……生が良かった」
「また今度な」
「ん……」
ちゅ、と軽く口にキスしてやると、大人しくなる。
自身を太宰の後ろに宛てがうと、確かに其処は濡れていて、確かに柔らかそうだった。
「ひぁ、っ、♡」
其の儘ずぷ、と押し入れると、上擦った声を上げる。
ごちゅんっ、と一気に奥まで挿れると、きゅんきゅん締め付けてくる。
「っ〜〜〜♡♡♡」
「もうイきそうじゃねえか、」
ごちゅごちゅ、と少し乱暴に奥を突いてやれば、呆気なくびゅるびゅると射精してしまう。
「奥、好きだよな?」
「や、ぁっ♡だめ、おくだめっ♡♡」
「こんな嬉しそうにぎゅうぎゅう締め付けてンのにか?」
ごちゅごちゅ、と少し奥を擦れば、直ぐに中を締めてイく程敏感になった其処は、自分が全て太宰をこうしたのだと実感してぞくぞくと興奮してくる。
「んあっ♡♡ぜんりつせ、っ♡つぶされてっ、♡♡」
どうやら好い所に当たったのか、びくびくと痙攣が止まらない。そんな太宰を気にも留めずに自分の好い様に乱雑に中を擦り続ける。
「ちゅ、やあっ♡♡すき、ぁぅ♡♡ひんっ♡♡」
強くなる中の締め付けに、歯を食いしばって耐える。
無意識に、ヤっているこの時間が好きなのかもしれない。そんな考えが出てきた瞬間、そんな事を考えたく無くなってしまって、太宰をまるで玩具のように雑に抱く。
意識がトんできた太宰の中は、まるで俺が好きだと伝えている様な甘い締めつけだけが残っていて、其れに無意識に自分の心が満たされた気がした。
その瞬間、突然の射精感に襲われ、びゅるるるっ、とゴムの中に出す。
「腰いったぁ……今日任務行けないー、いきたくないー、」
「手前が行かなきゃなんねぇんだろ、早く着替えて出てけ不法侵入野郎」
「ちぇ」
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