一覧ページ

島国集

第1話 - 🇬🇧×🇯🇵 色恋の枷(微センシ)

2025年12月03日

#ヘタリア二次創作

#腐向けヘタリア

#朝菊

#じじまゆ

#島国同盟

#ヘタリア

パオズ

みなさん你好、パオズです。今回は島国集です。そろそろ朝菊を克服したいので、イベリアのおふたりのように左右両カプ書いて克服しようかと。完全に私好みの個人解釈ですが、気に入っていただけたら幸いです。

⚠️朝菊

⚠️ほぼアーサー視点

⚠️人名呼び

⚠️他キャラ出演

⚠️微センシティブ(ほんの少し喘ぎ描写あり)

俺と同盟を組んだ国、日本。本名は本田菊。俺が友好関係に悩んでいたとき、ダメ元で同盟締結を頼んだら快諾してくれた。彼にとっては単なる人助けのつもりだっただろうが、俺にとってはもはや奇跡だった。

耀｢げ、アーサーじゃねぇあるか！菊、早くそんな奴からは離れるよろし！｣

菊｢いえ、アーサーさんは私の“お友達”なので｣

アーサー｢…！｣(お友達…！)

“お友達”

そんな甘美なる響きを菊の口から聞く度に俺はうっとりしていた。あぁ、俺と菊は友達なんだ。心の底から認めてもらえてるんだ。そう思ったら、他とは違う気がして。それと同時に、なんだか物足りない気がして。

アーサー(いやいや、ほんと菊には良くしてもらってるんだから…物足りないなんて出過ぎた感情は捨てねぇと…。)

アーサー(ようやくできた友人なんだ、嫌われないようにしねぇと…。)

人は何かを手に入れれば、また何か欲しがる。そうしているうちにまた何かを失えば、芋づる式にすべてを失う。そして他人を、時には自分すらも信じられなくなる。しかし一度失ったものが返ってくれば、今までのことがなかったかのようにまたおごり高ぶる。こうして穴がまた増えて塞がれて、また開けられて埋められて世界は成り立つ。でも、菊を失ったら他の誰と友達になっても穴が埋まらない気がする。これが友情というものなんだろうか。俺はそんなに友情を感じたことはないが、なんだか違う気がする。

アーサー｢なぁ、菊。俺たちって友達なんだよな？｣

気になったので、思わず俺は菊に聞いた。

菊｢おかしな事をお聞きになりますね、『同盟を組んでくれ』と私におっしゃったのはあなたでしょう｣

アーサー｢いや、そうなんだが…俺が今感じてる『この感情』は友情とは違う気がして…｣

菊｢おや…どんな感情なのか、私に詳しく聞かせてくださいませんか？｣

アーサー｢…嫌わない？｣

菊｢はい、嫌いません｣

アーサー｢なんか…菊と親しくなれたのが嬉しくて、周りと違う優越感？が大きくて、でも…なんか物足りない気がして。あ、別に友達になったのが不満な訳じゃないんだ！でも…｣

アーサー｢俺にとって菊はただ一人の特別な存在だけど、菊にとって俺は何人もの友人のうちの一人に過ぎないのかなって｣

菊｢なるほど…｣

菊(もしかして、アーサーさんの中で私に対する恋愛感情が芽生えてきているのでしょうか。パッと聞いただけでは分かりにくいですが、これを“恋”と言えてしまえばわかりやすい気がします。)

菊(ですがそれをアーサーさんに伝えてしまっていいのでしょうか…)

アーサー｢菊〜？やっぱ嫌いんなった…？｣

菊｢は、すみません少し考え事を…｣

菊(か、可愛い…！)

アーサー｢な、ならよかった…｣

菊｢お話を聞いていて思ったのですが、あなたは私の特別になりたいのですか？｣

アーサー｢うーん、まだ無自覚だがそんな感じなんだと思う｣

菊｢特別とは、例えば…｣

菊｢恋人、とか…｣

アーサー｢こっ…！？｣

菊｢あ、すすみません！考えただけです、そんなわけないですよねアーサーさんが私なんかと…｣

アーサー｢べ、別に嫌ってわけじゃ…｣

菊｢え｣

アーサー｢お前は段取りもいいし、偉ぶることもないし、清楚な見た目に反してすごく明るいし、聞き上手だし、理想の恋人だ｣

菊｢そ、そこまでの者ではありませんよ…！｣

アーサー｢いいや、開国してたった数十年であそこまで発展するのは才能がなければできないことだ｣

菊｢な、なんで開国時の話に…！話を戻しましょう！｣

アーサー｢俺のこの感情は、こ…恋…なのか…？｣

菊｢ええ、おそらくはまだそう呼ぶには早いですが｣

アーサー｢く〜っ、本人に即バレるとか恥ずかしいことこの上ねぇよ…｣

菊｢おやおや、まだ分かりませんよ？本人が意図せずところで気持ちというのは動いてゆくものです。｣

アーサー｢いま話しているのを聞いてるだけで心臓バクバクで頭に血が登りそうなのに？｣

菊｢ダメですそれは別の病気を疑ってください｣

菊｢はぁ…まぁそうですね、それでは今度居酒屋へ行きませんか？｣

アーサー｢居酒屋？俺と菊が2人でか？｣

菊｢はい。“2人で”というところが肝心だと思いますお酒は理性を保つ暇がなくなるので、本当に私の事を愛していると言うのならば私がどうにかされちゃうはずでしょう｣

アーサー｢え、まぁそれは確かにそうなんだが、菊は大丈夫なのか？俺の曖昧な気持ちの実験に付き合ってもらって危険な目に遭ったら大変だろ｣

菊｢ええ私は構いませんよ “お友達”のためですもの｣

アーサー｢はうっ…！｣

アーサー｢ありがとな菊…！お前は今までもこれからもずっと一番の友達だ…！｣

菊｢これからも？……それでは、私と恋人…またはそれ以上の関係になれませんよ？｣

アーサー｢た、確かにな…｣

アーサー(い、色気がぁ…！)

菊は俺らよりも長く国をやっている分、それ相応の魅力がある事に気が付かなかった。誰が言ってもそれは｢たった一言｣だと言うのに、菊が言うと言葉の重みが違くてのめり込みそうになる。だが歳をとっていれば良いと言うわけではない。耀にはなくて菊にはある、表に出さないからこそもっと溺れたくなる底なし沼、それが彼の魅力だ。本人はもしかしたら長く生きて人格形成しているうちに自覚したのかも知れない。だからこうして俺を誘惑するような事を極まれに簡単に発する事ができるのだろうか。

アーサー｢菊！｣

菊｢アーサーさん｣

アーサー｢ごめんな！待たせて…｣

菊｢いえ、私も今来たところですよ｣

菊｢では参りましょうか｣

アーサー｢うん｣

ー数十分後…

アーサー｢そんで！俺はフランシスをボッコボコにしてやったんだよ！すげぇだろ！？｣

菊｢ええ、素晴らしい戦略です参考にさせて頂きたいほどに｣

アーサー｢もちろんだ参考にしろよ！｣

菊(もうだいぶ酔っていらっしゃいますね…)

俺はもう菊の前であることを忘れてベロベロに酔いまくっていた。何せ菊から｢今日は私のおごりですので存分にお飲みください｣とか言われて、無理やりジョッキを口に運ばれたものだからな。

菊｢そろそろお開きにしますか？｣

アーサー｢いいや？｣

菊｢これ以上飲んでしまうと危険ですのでひとまず水を飲むかホテルに…｣

アーサー｢じゃあホテル行こうぜ？｣

菊(おや…)

菊｢わかりました、では移動を…｣

アーサー｢待てもう我慢できねぇやっぱトイレ行くぞ｣

俺はもう自分の欲望のままに動いていた。自分で分かっていても制御できない。俺の脳に染み込んだ酒が性欲の枷を外してしまった。

菊｢えぇ？トイレって…｣

菊｢アーサーさん…？なぜ御手洗に…｣

ﾄﾞﾝｯｶﾞﾁｬ(個室の扉の鍵をかける音)

菊｢えっ？アーサーさ…｣

アーサー｢菊…｣

ｽﾘ…(服の下に手を入れる音)

菊｢ひっ…！？｣

菊｢あ、あの…ここでですか？｣

アーサー｢そうだごめんな、もう耐えらんねぇから…｣

俺はもう意識が飛んでいた状態だった。酒で意識が朦朧として、菊の白い肌と艷めく黒髪、照明に照らされて爛々と光る琥珀色の瞳すらまともに捉えることができない。どうやら俺の制御機能が性欲に抗うことを諦めたようだ。そこから先は、もう覚えていない。

菊(あら…そうですか、はじめから主導権は年上であるこの私にあったのですね)

操り人形のように、赤くなった指を私の肌に滑らせ服を剥がす泥酔した彼を見つめながら、自分の隠れた独占欲と彼の止まらない性欲の交わり合いを恍惚として感じていた。

菊(子供のように欲望のままに私を貪り食うその様を、同盟を組んだ時と変わらず見守り続けますよ。)

菊｢あっ、ん…そんな場所を執拗に弄り続けて…｣

菊｢ほんと、いけないお人…♡｣

はい、以上です。お二人の精神年齢が高いことを生かし、お二人の大人の魅力を詰め込んだ作品に仕上げました。ドラマとかでもよくありますよね、こういった描写。朝菊地雷さんはおそらく英さんの事を受けだと解釈しているor愛重め＆日さんが女々しいなどの作品が多くどうしてもNLに見えてしまうという2パターンだと思うので、そこをざっくりカットして、もはや両方男らしく両方受けにも攻めにも見えるような風にしてみました。朝菊地雷さんが少しでも減ってくださることを願っています。それではみなさん再见、パオズでした。