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待ちに待った昼休みがきた。俺は足早にshkの元へ向かう。
kn「shk、行こうー」
sh「あぁ…」
重い腰をあげるかのように、ゆっくりと立ち上がるshk。
kn「なーに食べようかね。」
sh「…。」
kn「shk学食行った事ある?」
sh「…無い。」
kn「無いの!?勿体無いなー。安いし、量もあるから有難いんだよね。」
ついつい話をしてると早くご飯が食べたくて早足になる。ふと気になって振り返ると必死に着いてくるshkがいた。
kn「ごめん、つい話してたら足早になってさ。」
sh「あ、いや、だ、大丈夫。」
kn「てか、後じゃなくてさ隣並んだら?その方が話やすくない?」
sh「え?と、隣?」
kn「?」
ぎこちなさそうに隣に並ぶ。動き出そうとはせず、俺の方を見ている。…なぜだろうか、少し違和感がある。
kn「じゃ、行こっか。」
歩き出すとshkも少し遅れて歩き出した。
なんだろう…答えは出ないが、何か変だ。
学食に着くと大勢の学生達で賑わっている。shkはびっくりした顔で俺の少し後ろに隠れてしまった。
kn「人多いとこ嫌だった?ごめんな?」
sh「えと…うん。大丈夫…。」
kn「じゃ、こっちで食券買おう。」
食券機の前にくると、とまどったように食券機を見回すshk。俺は食べたい物が決まってたので躊躇なく押すと、同じボタンをshkが押した。
kn「こんなにいっぱいあんのに同じでいいの?」
sh「いや、その、何選べばいいかわかんないし、待たせるの悪いから…。」
kn「気にしなくていいのに。」
shkは、なんだか気まずそうに下を向きながら歩く。shkから食券を受け取り、厨房へ渡すと元気な声が返ってくる。
厨房の人「はいよー!番号で呼ぶから待っててなー!」
その声に更にびっくりしたshkはまた俺の後ろに隠れてしまう。大丈夫だよって声をかければ少し落ち着いたようで顔を上にあげてくれた。
kn「はぁー!お腹すいたなぁ。」
sh「あ…あのさ、その、ありがとう…。」
kn「ん?礼はいらないって!俺が誘ったんだし。てか、ハンバーグじゃなくて良かったの?」
sh「あぁ…あれは…。」
話ずらいのか、それとも話したくないのか、shkは言葉に詰まる。
kn「じゃぁ、次はハンバーグにしよっか。」
sh「へ?…あぁ…てか、今度って何だよ。」
kn「あ、バレた?」
sh「今日だけって約束だろ。」
kn「んなケチくさい事言うなって!」
呆れた顔でこちらを見るshk。
kn「次はもう少し静かな所で食べよう。」
sh「だから…次は無いって。」
kn「俺さ、shkの事もっと知りたいんだよ。」
その言葉にびっくりしたのか急に目を見開いて俺を見る。
sh「…お前って変わってるな。」
kn「からかってるとかじゃないからね?」
sh「………普通俺なんかと話しようとは思わないだろ。」
kn「shkはミステリアスだからなー。」
sh「なんだよそれ…。」
shkは俺から目線を外し、そっぽを向く。すると厨房から俺達の持ってる番号が呼ばれる。俺達は立ち上がり厨房へ取りに行く。
kn「よし!じゃぁ食べよっか。」
sh「…いただきます。」
kn「いただきまーす。」
お腹が空いていたのもあり、俺は次々に口へと運んでいく。それを見たshkも急いでご飯を食べようとしていた。
kn「あはは!いいよ、急がなくて。ゆっくり食べなよ。」
sh「いや、悪いから…。」
kn「…俺は大丈夫だから。怒んないよ。」
sh「…!…わかった。」
昨日の事があったからなのか、何かに怯えてるようにも見える。どうすればそれを除けるのか今はわからない。ただ俺は大丈夫とだけ言い続けた。
この理由もいつかわかるのかな…なんて先が遠い事を考えながら俺は目の前の食事を食べ終えた。