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ご飯も食べ終えて学食を出る。さっきまで賑わっていた場所にいたからか外はとても静かに感じた。
kn「美味しかったなぁー!次は絶対にハンバーグにしよう。」
sh「だから、次は無いって。」
kn「そんな事言わずにさぁ、俺は一緒に食べれて嬉しかったけど?」
sh「…あっそ。」
kn「あ!ほら、また後ろにいる。隣おいでって。」
手招きすると、またぎこちなく隣に並ぶshk。後ろに立つのは癖なのか、どうも気になる…。
kn「気になったんだけど、それ癖?」
sh「それって?」
kn「その、後ろを歩くの。」
sh「いや…そうじゃ…ない。」
kn「(あ…これは話したくないやつか…。)そっか、変な事聞いてごめん。」
sh「…いや、別に。」
少し気まずくなり暫し沈黙のまま教室へと向かう。空気を変えようと俺は大きく深呼吸をした。
kn「俺の名前はkn。誕生日は7月9日で…」
sh「え…!?ちょ、何?」
kn「ちゃんと自己紹介してなかったなぁーって思って。」
sh「…そんなの別にいらないだろ。」
kn「いるよ。だってこれから仲良くなるんだし。」
shkに満面の笑みを見せつける。shkはというと戸惑ったような引くような何とも言えない顔をしていた。
kn「shkの事教えてよ。」
sh「…えと、名前はshk。誕生日は、4月8日…。」
kn「俺達、誕生日終わっちゃったなぁー。」
sh「うん。」
kn「今日さ、一緒に帰らない?」
sh「え?」
kn「ケーキ買ってさ食べようよ。」
sh「無理だ…俺、その早く帰らないとだから。」
kn「あ、そうなんだ…。じゃぁ仕方ない。帰るだけなら?」
sh「……。」
kn「わかった。」
sh「ごめんっ!」
kn「いいって、そんな謝んなよ。」
shkのごめんが少し怯えてるみたいに聞こえて昨日の事がまた頭をよぎる。今も下を向いたままだ。俺はshkを励まそうと肩を組んだ……
sh「っ!?やめてっ!」
kn「え…?」
すごい勢いで手を払われる。いつもより大きな声で言葉を放ったshkは少し震えてるようにも見える。
sh「あ…ちが、ごめんっ…その…。」
kn「いや、俺も急に肩組んでごめん。」
sh「お、俺、先に教室戻る…。」
kn「え!?shk??」
呼び止める声を無視してshkは走っていった。追いかけようとしたが、先ほどの震えてるshkを思い出す。
kn「追いかけても怖がらせるだけか…。」
俺は払われた手をギュッと握り、追いかけたい気持ちを我慢して教室に向かった。