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推しが可哀想な姿は大大大大大大大大大大大大大大好物です☆
同じく可哀想なキャラが癖です…この作品も僕の好みど真ん中…愛してます(?)
第三話まで来ました!
♡増えてきて嬉しい😆
それではどうぞ!!
凛side
急な寒さで目が覚めた
「床、、、冷たっ」
辺りを見渡すとそこは知らない場所だった
床はコンクリート、照明がついておらず光は窓から差し込む日光のみで真っ暗だった
そして何より
「なんだこれは、、、鉄格子、、なのか?」
俺のいる場所が鉄格子で仕切られていて、外へと出られないのだ
「いやいやいやいや、、、は?意味わかんねぇし、、」
迫りくる事実に脳がなかなか追いつかず、俺はパニックになった
なんせこの状況に何も心当たりがないのだから
心当たり、、、、?、、、あれ?、、あ〜もしかして、、、
「そう言えばこの前兄ちゃんが、、、」
兄ちゃんは確か言っていたはずだ、俺のことを”そういう目”で見てる奴が山程いるってこと
つまり、、、俺は、、
「監禁された、、、?」
そうであったとしてもおかしくない、いやこの状況はもはやそうであるに違いない
最近よくニュースでもよくやっているのだ、監禁とまでは行かなくとも好きな奴に付きまとったり襲ったりそんな輩が大勢いるらしい
でもそうだったとしたら俺はどうやってここまで運ばれたのだろうか?
睡眠薬とかを飲まされて記憶がないのか?でもそんなものを無理やり飲まされた記憶もないし、、、、
とりあえず考えるのはやめて俺は寝転んだ。少し状況を整理する時間がほしい
「これからどうすりゃいいんだ、、、」
スマホもないから誰かに連絡もできないし、、、
「もう、サッカーできねぇのかな?、、、、、兄ちゃんとも、、もう、、、」
ふと手に何かが落ちた感覚があると思い、見てみたらそれは涙だった
そのまま俯いていると床に何粒もそれが打ちつけられる
もうサッカーができない苦しみと、兄ちゃんに会えないという悲しさで感情がぐちゃぐちゃだったその時
ガチャンッ
何処かから物音がした
「もしかして、、、俺を監禁した奴が、、、、」
俺は涙を拭き、身構えた
もしソイツに何かされそうになっても抵抗くらいはできるかもしれない
そんな一つの望みにかけ、俺はただ静かに待った
スタッスタッ
足音がだんだんとこちらへ近づいてくる
体が震える、呼吸が荒い
、、、、、
とたんに足音が止まった
ソイツは多分目の前に居る
俺は恐る恐る上を見た
部屋が暗くてよく見えな、、、、、、!?
「え?」
そこに居たのは
「兄、、、ちゃん?」
鉄格子を挟んで俺を見下ろす兄ちゃんであった
「よぉ凛」
兄ちゃんはいつもの無表情のままそう俺に言う
嘘、、だろ?
兄ちゃんが監禁なんてそんな事するわけがない。兄ちゃんはそんな奴じゃない。だって俺のことあんなに心配してくれたのに、、、イヤダイヤダこんなのおかしいだって兄ちゃんが、、、、
俺の頭はパニック状態でもう何も考えなんてつかなかった
あ、、、でも、、、もしかしたら、、
兄ちゃんは俺を助けに来た?
だとしたら何もおかしくない。だって兄ちゃんは監禁なんてするやつじゃないから
そうだきっとそうに違いない
「兄ちゃん、俺を助けに来てくれたんだよね?よかった、、、ほんとに助かったよ」
俺は兄ちゃんにぎこちない笑みを向けてそう言う
まだ希望は、、、、、
「あ?何言ってんだお前」
心のなかで何かが壊れた音がした
「お前を監禁したのは俺だ」
俺は兄ちゃんの優しい顔、声、温かい身体が大好きだった
でも今の兄ちゃんに優しさなんて一欠片もなかった
自分で言っちゃうんですけど
あの〜、、、可哀想な凛非常に癖でございます
キモいって思わないでね!?(全然思っていい)
次回もお楽しみに!!