テラーノベル
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〇〇はその日、久しぶりの完全オフだった。朝、もと、ひろ、りょかの3人を玄関まで見送って、「いってらっしゃい」と手を振る。
「今日はゆっくり休んでてね」
「コンビニ行くなら連絡して」
「帰ったら一緒にごはん食べよ」
三人とも口々にそう言うのが、〇〇はおもしろくて笑ってしまった。
――ほんとにみんな、過保護なんだから。
夕方6時頃、冷蔵庫を開けると甘いものがなくて、〇〇は軽い気持ちで近くのコンビニへ向かった。
いつも履いているズボンのベルトループには、もとたちがくれたキーホルダー。
中にGPSが入っていることも、〇〇はちゃんと知っていた。
「すぐ帰るし、大丈夫」
そう思っていたのに。
店を出たところで、知らない男に声をかけられた。
断ろうとした瞬間、腕を強く引かれて、視界がぐらりと揺れる。
「……っ!」
怖くて声が出なかった。
〇〇の頭に浮かんだのは、3人の顔だった。
――もと
――ひろ
――りょか
助けて、って心の中で何度も叫んだ。
***
夜8時頃。
仕事を終えて帰ってきた3人は、家の中が妙に静かなことに気づいた。
「〇〇?」
「寝てる?」
「……おかしくない?」
返事がない。
リビングにも、寝室にも、〇〇の姿はなかった。
「コンビニ行くって言ってたよな……」
ひろが呟いた瞬間、もとがはっとして〇〇のキーホルダーを思い出す。
「GPS……!」
急いで位置を確認すると、明らかにおかしな場所を示していた。
「……これ、誘拐だろ」
もとの声は低く、怒りを押し殺していた。
「行こう」
「今すぐ」
「〇〇を迎えに行く」
3人は迷わず飛び出した。
***
薄暗い場所で、〇〇は震えていた。
でも、遠くから聞こえた声に、涙があふれた。
「〇〇!!」
その瞬間、心が一気に軽くなる。
もととひろは男の前に立ちふさがり、〇〇を背中に隠すように守った。
詳しいことはわからないけれど、2人の怒りと本気は空気だけで伝わってきた。
「二度と近づくな」
「俺たちの大事な人だから」
男は何もできず、その場から逃げていった。
りょかはすぐに〇〇のそばに駆け寄って、優しく抱きしめた。
「〇〇、大丈夫?」
「怖かったよね……もう大丈夫だよ」
その声に、〇〇は堪えていた涙を全部こぼした。
「……会いたかった……」
りょかは背中をぽんぽんしながら、何度も言う。
「うん、帰ろう。おうちに帰ろう」
***
家に帰ると、3人はまるで〇〇が壊れ物みたいに扱った。
温かい飲み物を用意して、毛布をかけて、誰一人そばを離れない。
「ほんとに無事でよかった……」
「もう一人で出かけるときは言って」
「守れなくなるの、嫌だから」
〇〇は3人の顔を見て、胸がいっぱいになった。
「……ごめんね。でも、ありがとう」
もとは頭を優しく撫で、ひろは隣で手を握り、りょかは肩にそっと寄り添う。
「俺たちは、〇〇が大好きだから」
「当たり前だろ」
「守るの、当然だよ」
その言葉に、〇〇は安心して目を閉じた。
怖い出来事だったけれど、
それ以上に――
愛されていることを、強く実感する夜だった。
ゆいちゃーん!!最初はこんな感じだったよ!
コメント
11件
やばぁぁいゆいちゃんがリクエストしてるの毎回神っててリクエストできなぁぁいwwwwwwww
もう一個リクエストしたいんだけど、学パロで〇〇ちゃんが先輩と仲良くしてて帰ったらミセスの3人にお仕置きされる感じがいい!
漢字違った笑笑