テラーノベル
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ひとーつ
ふたーつ、
みっつ
よっつ
いつつ
むっつ
ななつ、、、、、。
…………………………………………………*
〈smile side〉
ーーーっだぁあぁぁ!!
sm 「え、なにびっくりした」
長 「やっぱは足りないよぉ、」
sm 「何が?」
長 「俺のお気に入りの服!! 1着足りないの」
sm 「え、、、着替えてたの?いつも同じ制服じゃん」
長 「はああぁ、、わかってないよスマイル 」
長 「こことか!!ボタンのデザイン違うでしょ!?!?」
sm 「あぁほんとだ。
でもそんなの誰もみてn、」
長 「なに」
sm 「ぃや、?なんでもない」
こいつと過ごすようになってからしばらくが経つと、すっかり親しい仲になっていた。
そこから少しずつ彼岸の世界の話を抜き出したりしてみたものの、怪異の抹殺後の話は聞き出すことができなかった。
彼岸の世界でわかっていることとしては、彼岸の世界は必ず浸水していること。それ以外は現世の街並みとほぼ変わらない風景をしていること。
朝には日が昇り、昼には影がなくなり、夜には月が街を照らす。
春には桜が咲き、夏には祭りがあり、秋には紅葉を眺め、冬には雪が舞う。
本当に現世と変わりのない世界だ、と誇らしげに話す彼の姿に嘘はなかったと思う。
だからなにも違和感を覚えることはなかった。
それが少しの誤りだったのだろうか。
sm 「七不思議が消えたらどうなるの」
長 「そんなに知りたいの?」
sm 「俺たちの最終目標なら、大事でしょ」
そうすると彼は少し気まずそうに口を開く
長 「、、、一度一気に混ざるんだ。」
sm 「混ざる? 」
長 「現世と彼岸が混ざるんだよ」
sm 「それじゃあ意味なくない?」
長 「一度混ざって、元の形に戻るんだけど、、、」
sm 「なに。」
長 「中途半端な人は現世には戻れないかもしれない。」
sm 「、、それ俺のこと?」
長 「、、、。でも悪くないだろ?彼岸の世界にも美しい世界があるんだ」
長 「匂いも味も、日差しも、夜空も!
ぜんぶ、、、」
sm 「でも、きりやんたちと離れなきゃいけなくなるってことだよな」
長 「そんなに生きたいの?
だって彼岸も生きているようなもんでしょ」
長 「ご飯を食べて、きれいな景色を見て、季節を感じて。なにが違うの」
sm 「お前にはこれからも理解できないことだよ」
長 「ふーん?面白くない話だね」
そう呟いて拗ねる彼はやはり幼く見える。
何年経っても時が止まっている彼岸で過ごすだなんて、そんな場所に俺は魅力を感じない。
…………………………………………………*
〈kiriyan side〉
前に聞いたことがある。 怪異の概念の枠組みについて、、、
もしもあいつの言っているようにスマイルが混じりモノであることが確かであるのなら、きっとスマイルは、、、
kn 「なんかわかったの??」
kr 「もしかしたら、スマイルが帰ってこない可能性があるかもしれない。」
sh 「え、どういうこと?」
nk 「それは、スマイルの意思で?それとも何か力に影響されてとか?」
kr 「どっちもあり得る。」
スマイルが帰れなくなってしまう、つまりは本人の意思関係なく帰れない場合は彼岸へと連れ去られてしまう状況のとき。
怪異の抹消は所謂リセット。
リセットを行うときは一度全情報が混沌し、そこから正しい枠へと整う。
しかしそこで現れる混じりモノの存在は、謂わば彼岸にも現世にも足を踏み入れている状態。
どちらに身体が持ってかれるかは判断することができない。
一方、もしもスマイルの意思で帰ってこない場合、、、それは彼の気遣いの心だろう。
混じりモノと呼ばれる存在は、自己の現世の肉体と魂が離れており、肉体はただの器、魂が意志を持つ。
それが場所に執着してしまうと、器は劣化して戻れなくなり、行方を彷徨う魂だけが怪異となって変化する場合もある。
もしも、もしもスマイルが混沌から抜け出し、現世に戻ってきたても魂が肉体を放棄したら?メタ化したこの世界から抜け出せなかったら?
それを考えないほど彼も阿呆じゃないだろう。
自分が戻れても怪異になってしまうくらいなら、なんて考えていたらもしかしたら、、。
br 「、、、、それって僕たちはなにもできないの?」
kr 「何かできること、、、」
sh 「スマイルの魂を無理やりでも肉体に戻す、、とか」
kr 「それが1番な解決策だ、!
でもどうやって、、、」
nk 「俺、その方法知ってるかも」
nk 「噂も含めそういうオカルトっぽい話好きでさ、、試してみる?」
kr 「やってみるしかないよな、、。」
nk 「実はいくつかあって」
魂を肉体に戻す方法。これは異世界との繋がりのある者のみが見える世界であり、それは彼岸のものに目をつけられるということ。
以下のものを行う場合は、気をつけなくてはならない。
nk 「それっぽいのなくない?」
kr 「んー、、、誰も変なものばっかだし、そもそも家とか草原とか、スマイルの魂がいけないとこばっかだな」
br 「ん、これはー?」
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