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ーーーナオヤside
「お前ら..お似合いやで..。」
セイトの苦痛そうな声が
頭の中でぐるぐると渦をまく
ナオヤ「…。」
″ナオ、今日はもう帰るね。″ そう告げて
飛び出してきた屋上
階段を下りてすぐ、後ろを振り返る。
ナオヤ「..セイちゃん。追いかけてくれへんのや..。」
自分で帰ると言っておきながら
追いかけて来て欲しいなんて
虫が良すぎるのはわかってる。
ナオヤ「ホンマに..、ナオより大事な子ができたんやろなぁ..」
そんなことを呟くとまた、ズキズキと
苦しくなる胸
今ならこの痛みの正体がわかる気がする
ナオヤ「あー..ナオ、セイちゃんのこと好きやったんや。」
誰にも聞こえないほど小さく呟き
校舎を後にした。
ーーーセイトside
教室へ戻るととっくに授業は終わっていて
ナオの机からカバンがなくなっていた
セイト「ホンマに帰ったんやな..、 ちゃんと真っ直ぐ帰れてんのやろか。」
こんな状況でも、ナオのことを心配してしまう
屋上に泣きながら入ってきたナオと
それを支えるエイキを思い出す
俺のことを避けていたナオが
泣いていた理由はやっぱり俺なんやろな
″俺も帰ろう″ そう思いカバンを
掴んで廊下にでる
リュウキ「あー!セイちゃんじゃん!」
廊下を出てすぐ隣のクラスから
でてきたリュウキと鉢合わせした
リュウキ「あれっもう帰るん?6時間目もうすぐじゃない?」
カバンを持っている俺を見て察したのか
リュウキが不思議そうに聞いてくる
セイト「あー..、俺ちょっと体調悪いねん。早退するわ」
リュウキ「えっ!?そうなん!?心配やけん早く治してよー?」
驚いた顔でこちらを見るリュウキ
嘘をついたことに申し訳なさを感じながら
セイト「…おん、リュウキまたな」
そう言い残してその場を去った
ーーー帰り道
俺の家の近くまで来た時に
ふと、ナオの事が気になった
セイト「あいつ、ちゃんと帰れてんのやろな」
居てもたってもいられず、ナオの家へと
引き返す
″ピンポーン″
….
誰も出てこない
不安な気持ちが募り急いでスマホを取り出す
💬セイト「ナオちゃん、今どこおんの?俺、家に来てんで」
そうメッセージを送ると
すぐに既読がついた
💬ナオヤ「ナオにかまってる暇なんてあらへんやろ。彼女に時間使ってあげや。」
は?彼女?
ナオは何を言ってんの?
俺は何を言っているのか理解できず
すぐに電話をかけた。
″📞…″
ナオヤ「…なに。」
長いコールの後、ナオが電話に出た
セイト「彼女ってなんやねん。俺彼女なんておらへんよ」
ナオヤ「…クレス。」
セイト「なんて?聞こえへん。」
ナオヤ「ネックレス!!買うてたやろ!」
セイト「…、は?なんでナオが知ってんねん」
ナオヤ「…。」
それ以上ナオは喋らない
俺に彼女?いる訳ないやん
それにネックレスのことだって…
セイト「なあ、なんでネックレスのこと知ってんの?俺、内緒にしててんけど」
ナオへのプレゼントがバレていたことにも
驚いたが、それ以前になんで彼女が
いることになってんねん…
ナオ「..セイちゃんがこの間ナオを置いて帰った日、ナオ着いて行っててん..。」
ボソボソと話すナオ
セイト「..ほんで?」
ナオヤ「ほんで..。ネックレス買うてんの見てん…あれ、女物やったし..彼女にやろ?」
全ての違和感が合致した
ナオは俺がネックレスを買ったことを知っていて
それを彼女へのプレゼントだと誤解して
拗ねてたんや
セイト「ナオちゃん、それ誤解やで。今から会えへんか?」
ナオヤ「…セイちゃんちの近くの公園。」
俺は電話を切り急いで公園へと向かった
コメント
1件
あーーもうこのすれ違い展開に心がギュッてなったよ😭💔 ナオが「好きやったんや」って気づくところ、切なすぎて何回も読み返した…。ネックレスの誤解が解けてよかったけど、セイトがちゃんと追いかけてくれる展開にほっとしたよ!次、公園でどんな話になるのか気になりすぎる!!湊さん、この胸キュンすれ違いコンテンツありがとうございます…!!🌸