テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ーーー公園
息を切らしながらようやく公園にたどり着いた
周りを見渡すと端のベンチに俯いて
小さく座るナオがいた
セイト「ナオちゃん!」
ナオの名前を呼ぶと、弱々しく顔をあげる
ナオヤ「セイちゃ..」
ナオが俺の名前を呼び終わる前に
俺はナオを強く抱き締めた
セイト「…何も言わんでええよ。誤解させてしまってごめんな」
なおは俺の腕の中で小さく震えていた
服が涙で濡れていくのがわかる
セイト「ナオちゃん、泣かんで。俺が悪かった..」
そう伝えても止まらないナオの涙
ナオヤ「ちがっ..安心してっ..」
言葉に詰まらせながら離すナオ
セイト「なあ、俺に彼女が出来たと思って、俺のこと避けてたん?ホンマ、ナオはあほやなー笑」
思わず笑いがこぼれ、ナオを見下ろす
ナオヤ「もうっ..。だってそうとしか思えへんねんもん..。 」
涙でぐしゃぐしゃになった顔をあげ
不貞腐れた表情で俺を見上げる
セイト「…ナオちゃん、首、触ってみ?」
ナオが首元にそっと手を触れた
ナオヤ「、、え…?これ…」
状況が上手く飲み込めず目をまん丸と
見開いて 戸惑うナオ
セイト「本当は、誕生日当日に渡したかってんけどな..。ま、早いけどええやろ。お誕生日おめでとう、ナオちゃん」
そう言ってもう一度強くナオを抱きしめた
ナオヤ「えっ…これ..ナオのネックレスなん..?ナオに..買うてくれてたん?」
セイト「せやで、ナオちゃんに似合うと思って選んでん。気に入ったか?」
うるうるした目で嬉しそうに
ネックレスを触るナオ
ナオヤ「…ナオ。てっきりセイちゃんに彼女ができたと思っててん。それで..、もう毎日一緒には居られへんくなると思ったら..なんか、、」
ナオが俯きながら呟く
セイト「..ごめんな。俺が隠し事したばっかりにナオに不安な思いさせててんな、。大丈夫やで、彼女なんておらへん」
そうナオの目を真っ直ぐみて伝えると
ナオヤ「…よかったぁっ。グスッ」
そう言ってまたナオの目から
ポロポロと涙がこぼれた
″..なあ、なんで俺に彼女ができるのが嫌なん?″
そう問いかけようとしたけど、言葉が
喉に突っかかって出てこない
今はいい 今は黙ってナオの傍にいよう
そう思い泣きじゃくるナオの
頭をそっと撫でた
ーーーナオヤside
家に帰る途中、無意識に
セイちゃんの家へと向かっていたことに気づき
慌てて近くの公園に寄った。
″ピロンッ″
💬セイト(ナオちゃん、今どこおんの?俺、家に来てんで)
スマホ通知音がなる
ゆっくりと開くとセイちゃんからの連絡だった
ナオヤ「…っ! なんでっ…」
無意識にセイちゃんに会いたくなっていた
気持ちが、見透かされているようなタイミングでの
LINEに無性に腹が立った
💬ナオヤ「ナオにかまってる暇なんてあらへんやろ。彼女に時間使ってあげや。」
投げやりにそう返すと
スマホをポケットに しまった
″📞…″
ポケットの中でスマホが振動する。
ナオヤ「…。」
出ないつもりだった。
でも諦めが悪く、なり続ける着信音に
心が折れ、そっとスマホを取りだした
📞ナオヤ「…なに。」
そうぶっきらぼうに返すと
📞セイト「彼女ってなんやねん。俺彼女なんておらへんよ」
焦るセイトの声が聞こえた。
ナオヤ「…ックレス」
セイト「なんて?聞こえへん。」
ナオヤ「ネックレス!!買うてたやろ!」
柄にもなく大声で叫ぶ
言ってしまった。
気まずい沈黙がながれ心底後悔した
セイト「…、は?なんでナオが知ってんねん」
ナオヤ「…。」
どう言葉にしたらいいのかわからず
無言のまま沈黙が続く
セイト「なあ、なんでネックレスのこと知ってんの?俺、内緒にしててんけど」
セイトの優しい声が聞こえた
やっぱり..ネックレスの事、隠しててんや…
ナオ「..セイちゃんがこの間ナオを置いて帰った日、ナオ着いて言っててん…。」
セイト「..ほんで?」
優しく相槌をうつセイト
ナオヤ「ほんで..ネックレス買ってんの見てん…あれ、女物やったし..彼女にやろ?」
あぁ..言ってしまった。
ナオが、気づかんふりをしとけば
ずっと一緒におれたんかな..。
そう頭の中でグルグルと考えが渦巻く
セイト「…ナオ、それ誤解やで。今から会えへんか?」
..誤解?彼女、できてへんの..?
ナオヤ「…セイちゃんちの近くの公園。」
会いたい気持ちが募り、居場所を伝えると
セイト「わかった。すぐ行くで、待っときや」
そう言って電話が切れた。
コメント
1件
ああ、この公園での再会シーン、めっちゃよかったです…!セイトが「彼女なんておらへん」って真っ直ぐ言った後のナオの「よかったぁっ」には胸がぎゅっとなりました。「なんで俺に彼女ができるのが嫌なん?」の問いを飲み込んだセイトの優しさ、いいですよね。関西弁の掛け合いも自然で、二人の距離感が絶妙に描かれてるなって思いました!