テラーノベル
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「しょったあ、ごめん、マジでごめん」
ぐっと堪えてるのに
涙が零れそうだ
だめだ、ここで俺が泣いたら
蓮が悪者になってしまう
「さっくんは何も悪くねえよ」
赤くなった俺の腕を冷やしながら
翔太が吐き捨てるように言う
その後ろでラウールがおろおろしてて
情けねえ先輩だなって居たたまれなくなる
「いや、全部俺が悪いんだって
蓮は何も悪くない」
そうは言っても 話せないことだらけで
なにをどう説明したらいいのやら
楽屋のドアが開いて照と康二が入ってきた
「え、さっくんどないしたん?」
ラウールと一緒におろおろしだす康二
照は眉根を寄せて何か察した表情をした
何で分かるんだよ
いくら付き合いが長いからって
「…俺、撮影とか一通り済んでるし
今日は帰るわ
アンケートとかは持ち帰りでやるし
マネに言っといて」
そう伝えて
過去最速ってくらいの早さで帰り支度をして
楽屋を出た
楽屋の前で阿部ちゃんと涼太とすれ違った
「「えっ、佐久間…!」」
こういうときは声が揃うんだ
あんまりつるんでるイメージないけど
やっぱ付き合い長いからかな
やだなぁ
次にどんな顔してメンバーに会えばいいんだよ
深澤にも謝らなきゃ
蓮から何か聞いたかな
蓮が変なこと言わなきゃいいけど
ああ もう
本当にやめておけば良かった
全部俺が悪い
あの日は本当にどうかしてたんだ
些細な偶然がいくつも重なって
なんだか仕向けられたみたいに
そっちの方向に流れて行った
俺が気持ちを抑えきれなくなって
蓮を誘惑したりしなければ
こんなことにはならなかったのに
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コメント
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第10話、読み終えました。佐久間さんの「全部俺が悪い」って自己否定がつらくて、でもそれだけ蓮に対して強い想いがあったんだなと伝わってきました。照が何かを察した表情をする場面や、阿部ちゃんと涼太の声が揃ったところも、メンバー同士の長い関係性がにじんでいて切なかったです。何があったのかまだ見えていない部分もあって、続きが本当に気になります…!✨