次に目を覚ましたのは高専の医務室だった
霖)あ、あれ……
体を起こすとしょうちゃんが「霖!」と少し大きな声を出して近づいた
硝子)あなた!呪霊に骨をボッキボキにされたのよ?
霖)あ、ご、ごめんなさい…
硝子)ま、いいわ…アイツら呼ぶから待っててちょうだい
霖)あ、うん
お風呂に入れてもらったのかベトベト?ギシギシ?が全くなかった
霖)…お礼言わなきゃ
しばらく待っていたら全員が「霖!」と叫んで入ってきた
霖)あ、み、みんな……えへへ心配かけちゃった
微笑むと全員はホッと一息を着いた
霖)あ、そうだ…呪霊はどう?倒せた?
悟)祓えたよ、霖が頑張ってくれたから後は僕たちで全部祓ったよ
霖)そっかァ……あ!憂太は!?足!掴まれてたじゃん!
急いで立ち上がると「霖さん、僕はここです」と近くのベットに居た
霖)よ、良かったァ…足、大丈夫?
憂太の足には包帯が巻かれていた
憂太)はい!
霖)そっか……良かった…何にもなくて…
少し安心したら涙が出てきた
霖)よ、良かったぁぁぁぁ……グスッ
ポロポロと涙を流していると憂太くんがポスッと優しく帽子を被せてくれた
霖)ふぇぇぇん泣
憂太くん)大丈夫ですよ、過去の僕も中々に元気ですから!
と言って優しく撫でてくれた
霖)うんぅぅ…グスッふぇぇぇんグスッ泣
しばらく経って
霖)ご、ごめん……つい安心しちゃったら涙が出て来ちゃって……えへへ
涙を拭いながら微笑む
悟)大丈夫だよ、霖……それに、海の中に引きずり込まれて怖かったよね
霖)ううん!大丈夫!ありがと!みんな!
ニコッと優しく笑うと「良かった……」と心の底からの声が聞こえた
霖)しょうちゃん!私ってもう歩ける?
硝子)一応ね、回復能力が早くてびっくりしたわでも、あんまり激しく動いたら痛みが来ると思うから
霖)分かった!ありがとうね!
硝子)いいのよ笑ほらほらそこのむさ苦しい奴らはとっとと出てけ〜
硝子さんがのっちゃん達や旦那ズを外に押し出す
霖)憂太、あの時酷い言葉使っちゃってごめんね?
しょぼくれながらそう言うと憂太は「大丈夫ですよ!それに、あの場合じゃ俺はほとんど邪魔だったので」と笑う
霖)…本当にごめんね…
優しく抱き締めると憂太は一言「好きだから謝らないで」と、優しく言った
霖)え?
憂太)俺さ…あの時助けられた時…好きになっちゃったみたいで……
憂太が抱き締め返した
霖)ちょ、憂太…!
離れようとしたけど「お願い…最後まで聞いて欲しい…」と言われた
霖)…わかった、最後まで君の告白聞くよ
少しの沈黙が通ったあと
憂太)…俺、さ…小さい頃里香に「大きくなったら結婚しようね」って言われてさ指輪渡されたんだ…でも、死んじゃってさ……里香が俺に呪いをかけたと思ったんだ…でも、違ったんだ俺が里香に愛っていう呪いをかけたんだ…
怯えているのか体が震えている…
霖)大丈夫、怖がらないで
優しく頭を撫でると少しだけ体の震えが納まった
憂太)……俺さ、どうやったら…呪い解けるかなって……考えたら…思ったんです……里香よりも、好きになった人と…そばにいたらいいんじゃないのかなって……
霖)…つまりは、呪いを解くのに私を利用するって事?
↑意地悪で聞いた人
そう聞くと憂太は顔を上げて「そ、それは違います!」と言った
憂太)僕は!本気で!霖さんが!好きなんです!
霖)!!
顔を近づけてチュッと唇を重ねた
憂太)本気なんです…結婚されてますけど……本気で…その、えと…
言葉が詰まったかと思えば憂太はバタッと倒れた
霖)ゆ、ゆうた!?
彼の顔は真っ赤になっていて頑張って伝えてくれたことがよくわかる…だがしかし…私は結婚した身だ、流石に怒られる…
こりゃ流石に返事には少し時間がいるな…多分断われって言われるのがオチだと思うけど
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!