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〜一方宮女では〜
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咲希side
「ねぇ…いっちゃん、ほなちゃん、しほちゃん、相談があるんだけど…いいかな?」
多分あたしはすっごい険しい顔になってたんだと思う。みんなびっくりしてたし…
「咲希?どうしたの?何かあったの?」
「咲希ちゃん…大丈夫…?」
「どうしたの、咲希。元気ないじゃん」
驚きつつもみんな心配してくれた。
「あのね…お兄ちゃんの事なんだけど…」
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「えぇ?なにそれ…ひどい…」
「そんなことがあったんだね…。」
「なるほどね…。」
「酷いでしょ?!もうアタシ許せないの!」
「咲希、落ち着いて。」
「怒っても何も始まらない。とりあえずどうすれば司さんの笑顔を取り戻せるか考えようよ。」
「そうだね。」
丁度その時
「みんな〜!!こんにちわんだーほい!!!」
えむちゃんの声が聞こえた
私は俯いて何にも言えなかった
なんでお兄ちゃんはあんなに苦しんでるのにえむちゃんは笑顔でいられるの?
「鳳さん。今大事な話してるの。」
「えー?聞かせてよー!」
「いいからあっち行ってて。」
「えー?そんなぁ…。」
そんな能天気な声にだんだん腹が立ってきた
「あれれ?咲希ちゃん元気ないね?どーしたの〜?」
ついに堪忍袋の緒が切れた
そんな状態を察したのかみんなは
「咲希?落ち着いて…。」
「咲希ちゃん、ダメだよ、怒っちゃ…。」
「咲希、気持ちは分かるけど落ち着いて…。」
もうその声は届かなかった
「もういい加減にしてよえむちゃん!なんでそんな笑顔でいられるの?!お兄ちゃんはすっごく悲しそうだし苦しそうなのに!お兄ちゃんは…無理して笑顔を作ってたんだよ?!そんなこと今まで1度もなかった!えむちゃん達のせいで…!お兄ちゃんの笑顔が消えちゃったんだよ?!お兄ちゃんの笑顔を返してよ!酷いよ…!」
そう言い切ると
えむちゃんは泣いていた
「咲希ちゃん…ごめんなざい…あたし…司くんの気持ち考えてなかった…。」
そう言われてなんだか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。私はチョロいのかもしれない
「別に…アタシに謝らなくてもいいよ。でも…アタシも言い過ぎちゃった。ごめんね。」
えむちゃんは泣きながら帰って行った。
「咲希…?大丈夫?」
「落ち着いたかな…?」
「咲希…。」
みんなの優しい声が聞こえてアタシは涙が止まらなかった
「ありがとう…みんな…。」
「とりあえず、司さんの事を考えよっか。他の人の事を考えてもしょうがない。」
「うん…うん!分かった!」
「やっと元気が出たね。」
「うん!咲希ちゃんは笑顔が似合うよ!」
「よーし!お兄ちゃんをぜーったいに笑顔にするぞー!」
「張り切りすぎ…。で、どうする?」
「アタシ考えたんだけど…みんなでライブしようよ!ライブハウス貸し切って!」
「確かに、いいかもね。」
「それだったら、私がバイトしてる所にお願いしてみれば貸切できるかも。」
「咲希ちゃんが作曲したあの曲を歌うのはどうかな?」
「いいね!全部歌っちゃうのもありかも!」
「じゃあ、ライブでいい?」
「うん!これならお兄ちゃん笑顔になってくれるかも!」
「じゃあバイト先で頼んでみる。」
じゃあ…
「お兄ちゃんを笑顔にする作戦!開始ー!!!!」