瑞希side
「とうちゃーく!」
やっとボクの家に着いた〜…意外と遠かった…
「へぇ?ここが瑞希の家なんだ〜」
「親とか居ないのかよ?」
「だいじょーぶだいじょーぶ!親いないから!」
「そ、そうか…」
「ほら!いつまで突っ立ってんの?早く入ろうよ」
「いやそれボクが言うセリフだからね?杏が言うことじゃないからね?」
「細かいことは気にしなーい!」
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彰人side
「それで?何を話すの?」
杏が口を開いた。
あぁ、そういえば話してなかったか?
「これからの司先輩のことだ。」
「まあ、そんな感じだよね〜。」
「それなら司センパイに直接聞いた方がいいんじゃない?」
「そうだね…。彰人聞いてよ。」
はぁ?また俺?
と、前の俺だったら言ってたな。
「分かってる」
「なぁ、司センパイ。司センパイはどうしたい?これからの…高校のこととか、あいつらのこととか…。」
司センパイは少し目をぱちぱちさせて
「…もう、高校に行きたくない。あいつらにも、会いたくない。」
「そうですか。」
まあそりゃそうだよな…
でもあの神代センパイ達の事だ。絶対に司センパイに会いに行くだろう。
どうすっかな…。
“セカイ”はどうだ?
セカイだったら…でもな…。
ふと前を見たら冬弥と杏も同じことを考えてるような顔をしてた。何故か暁山も悩んでいた。
「なぁ。」
司センパイが唐突に口を開いた
セカイって知ってるか?
コメント
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あぁもう、好きぃ。