START(瑞希視点)
「はぁ〜疲れた!」
買い物も無事に終わって解散する頃だった。
「あ!なにこれかわいい!ねぇ、私ここ寄っていきたいから、2人ともそこで待ってて!すぐ戻るから!」
そう言って絵名は洋服屋の中に入っていった。
今がチャンスだと思ったボクは低い声で弟くんに話しかけた。
「ねぇ、弟くん。さっき絵名と何してたの?」
「は?絵名と?」
「うん。ボクが御手洗行ってた時。」
そう言うと弟くんは焦ったような素振りを見せた。
「な、何もやってねぇよ。」
「ほんと?」
「逆に何やってたと思ってんだよ」
「絵名とキス、みたいな事して無かった?」
「…!!」
「弟くんは絵名のこと、好き?」
「べ、別に…」
「ふーん」
「悪いけど、絵名はボクが貰うから。」
「はっ?」
「だって弟くんは別に絵名の事好きじゃないんでしょ?でもボクは絵名の事宇宙一愛してるから。」
「…あぁ、俺も絵名の事好きだよ。でも、悪いが暁山よりも、俺の方が絵名のこと愛してるから。」
「それに、もう絵名と一線越えてるからな。」
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