嘔吐中枢花被性疾患
通称 花吐き病 とは
片思いを拗らせ発症する病気らしい。
症状は花を吐く。
治療法は”好きな人に告白する”
「そんなん無理に決まってんだろ…」
俺の名前は糸師凛
どうやら 花吐き病 とやらにかかってしまったらしい。
最悪死に至るとかなんとか。
死に至るとか言われても
自分は恋をしてはいけない人に恋をしている。
兄弟…兄に恋をしているなんて言ったら世間はどう思うか。
数年前に和解(?)をして少し距離も縮まってきたところだった。
道で蹲っている女がいた。
周りは誰も助けようとしない。
仕方なく袋を持って女に近づいた。それがいけなかった。
急に嗚咽をして ああ、服にかかる、最悪だ…
なんて思っていたら服にかかったのは沢山の花弁と少しの唾液。 は…? と思いながら花を触る。
綺麗な赤い花弁。花の名前はわからないがとにかく綺麗だった。
そんなこと思っていたら女が呟いた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
どうしたのかと思ったら
「私… 私…嘔吐中枢花被性疾患なんです…」
嘔吐中枢花被性疾患?
なんだそれ、初めて聞く言葉だ。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
女はずっと謝っている。
どうしたものかとオロオロしていたら人混みから女が駆け寄ってきた。
「すみません!」
「よしよし…大丈夫、?立てる?」
どうやら女の友人のようだ。
「△×、どうしよう…この人花を…花を触っちゃった…」
「え?!」
花を触ってはいけないのか?
とりあえず謝ろう。
「すいません、花触っちゃって。」
「いや!その、あ〜、、とりあえずここから離れましょう、! 」
コメント
5件
続き見たい! てか主さん結婚しよ!
初コメ失礼しますm(_ _)m 花吐き病めちゃ好きです♡ 冴凛書く人=神ฅ•ﻌ•´ฅ これからも頑張ってください- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b