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暴露前はいつもおどおどびくびくと猫かぶってたのにバラされて本性でて(帝国さんにそっくり)口悪くなるちゃう(ブチギレて)日本さんとか良くないですか!?(途切れの途切れの送信すみません…)
あ゛ーーー!!!そうですそうです!!流石サカナ様!!!よくわかってらっしゃる!!!下には下がいるな笑とか思ってた奴らに捨て身覚悟で道連れにされる日本さん自業自得すぎてめっっっちゃいいんですよねー!!
あーイギもいいですよねぇ〜 イングとスコットによるイギ虐も好き
パパイア 様より、ソビロシ、ロシ帝ロシ
※「拝啓、私のご先祖へ」「マッドサイエンティスト」の参照をオススメいたします
年上は嫌いだ。
先に生まれただけなのに、なぜ虐げられないといけないのか。
ジジイに近いだけで威張る奴もいるし、お兄ちゃんって言葉が大嫌いだ。
妹も弟も同じなのに、悪いことをしたら俺だけお仕置き。
殴らないで、蹴らないで、痛いことしないで。
同じ子どもだろ、変わりないじゃないか。
なぜ俺の訴えだけ無視をする?
不平等にも程がある。
早く出て行きたい。早く、一刻も早く。
触らないで、無視しないで、気持ち悪い。
「お前は俺の後を継げ」
絶対に嫌だ。なんでそんなことしないといけないんだよ、俺も外で遊んでみたい。
「なんだ、その目は」
お前が嫌いだから睨んでるんだ。さっさとあの世へ行け。旧国のくせに。
でも俺は小心者だから、そんなこと言えない。
自分より強くて体格も良い父親に殴られ、俺は部屋に閉じ込められてしまった。
「…」
なんやかんや、俺はこの時間が1番嫌いかもしれない。
「やあ、ロシア。またソ連に反抗したの?バカだなあ」
痛む頬を冷やしながらベッドで寝転んでいると、高確率でこいつにからかわれる。
こいつはロシア帝国。俺の祖父にあたるクソジジイだ。
「そんな可哀想なロシアに、勉強を教えてあげよう。こちらにおいで」
「……」
こいつとの時間は最悪にも程があるといった風で、子供相手に高度な計算や論文の読み解きを求めてくる。
少しでも間違えば体罰だが、そもそもレベルが違いすぎるからわかるわけない。
こいつはただ、俺を虐めて面白がってるだけだ。
荒んだ幼少期を過ごせば、当然性格も歪むわけで。
無駄に高度なことを教えられたから、周りがみんな馬鹿に見えて仕方ない。
いつも成績は1番だった。
あの日々が俺の力になってると考えるのは、 最悪な終着点だと思う。
でもきっと事実だ。
ペンを回して適当に過ごしていても、優秀になってしまった俺は出世していった。
優秀なのに残業するドイツや日本を嘲って、俺は家に帰る。
本当は帰りたくないが、束縛が激しいクソ親父とクソジジイがいるから仕方ない。
「ただいま」
「おかえり、ロシア」
今日はジジイの方が出迎えらしい。
あいつらは仲が悪いので、2人が揃っているところは見たことがない。
兄妹たちは全員家を出たから、残っているのはイカれた旧国2人と、可哀想な俺1人。
俺は1番上のお兄ちゃんなので、この家に残るしかなかった。
出ていこうとしたら監禁されかねない。
俺って本当優秀。だからこんな目に遭っても仕方ない!
「仕方ない…仕方ねえ、から…俺は恵まれてる…ちゃんと寝れる良い子なんだ…早く寝よう…」
ずっと前から痛み続けている頭と、先程蹴られて痣になっていそうな腹を無視して、唯一俺に優しくしてくれる布団にくるまった。
翌日、その日もいつも通りをなぞって過ごしていた時だ。
「…帰りたくない」
仕事中、ふと無意識にそう言った。
一度言ってしまったら、二度と戻れなくなりそうだった言葉。
家に帰りたくない。あいつらに会いたくない。
急に吐き気がしてきた。頭も痛い。
「残業…しようかな…」
昨日までバカみたいだと思っていた行為だが、家から離れるには1番だろう。
少し本気を出せばすぐに終わる量の仕事を増やし、ゆっくりゆっくり終わらせることにした。
「おや、珍しいですね。あなたが残業だなんて」
声をかけてきたのは日本だ。
パンダのように黒く濃いクマを作って、いつも残業している。
「…まあな」
「お家の方が心配しますよ」
ニヤニヤと嫌な笑みを浮かべて、日本は仕事をしながらそう言った。
「お前こそ、早く帰らねえと大変なんじゃねえのか」
「はっ、ガキが言うようになりましたね。うちは門限ないですから。あの人の気分次第なので」
「そーかよ」
背は日本の方が低いのに、少し年上だからってガキ扱い。
やっぱり年齢ってクソだ。
「…今日、ドイツいねーのか」
カタカタとパソコンを動かしながら、俺は日本に聞いた。
いつも2人で残業しているイメージがあるのに、今日はいないらしい。
「お父様から連絡があったそうですよ。流石に2週間も家に帰らなかったのは駄目だったみたいで」
「ふーん…じゃあ賭けな。半殺し」
「再教育で1週間来ないに賭けておきます」
クソみたいな賭けをしてみたところで、俺たちに何か得があるわけでもない。
なんなら、状況的には全員一緒。
旧国という悪魔に踊らされ、人生を狂わされている。
今日は初めての門限破り。帰ったら殺されるかもしれないな。
俺が1番可哀想だ。
兄妹たちに見捨てられ、親に虐待され、祖父はそれに便乗して、日本とドイツは可哀想かもしれないが、俺のように毎日殴られているわけではない。
なんで俺だけこんなに可哀想なんだろう?
鳴り響く通知に動悸が早まる。
「…終わったし帰るわ。じゃあな」
「相変わらずお早いことで。生きてたら一杯くらい奢ってあげますよ」
「…生きてたら、な」
適当に荷物をまとめ、俺の地獄へ帰った。
「…家入りたくない…」
「なんで?」
「ぁ…」
鍵を持ってぐずぐずしていたら、背後から聞き慣れた声が聞こえてくる。
「なあ、ロシア。門限破りは良い子のすることじゃないだろ?心配するじゃないか 」
初めてクソ親父たちが揃っているところを見た。
俺の両肩に片手ずつ添えて、耳元で囁くように話しかけてくる。
「ご、ごめんなさい…し、仕事が、多くて…」
「そうなの?じゃあ、もう仕事に行かなくていいよ」
「え… 」
「クソ親父にしては良い案じゃねえか。そうだな、ロシアはもうどこにも行かなくていい」
「ぇ、や、それは…」
「とにかく家に入ろう。仕事を辞めさせるのもそうだけど、ちゃんと教育しなきゃ」
俺が1番安心できる場所が奪われるらしい。
もう…どうでもいい気がしてきた。
「…みんな、元気かな」
太陽すら見ることは叶わず、まるであいつらに踊らされるように、今日も明日も決まった日々を過ごす。
「…おやすみなさい」
いつかまた、朝日を眺めたい。
そんな思いを抱きながら、視界を暗くした