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「みてみて☆こっちっち」 ももいろクローバーZ
五年綾 戦争パロ??
ひめゆり学徒隊のような綾ちゃん 。
あぁ 、これは夢なのかな 。
月夜に誘われ迷い込んだうさぎが 、
俺たちに情けをかけてくれた 。
「大丈夫 、今助けますから 。」
そう淡々と手当てをするひとりの彼女
ほかにも 、沢山の女子が
仲間に施してくれた 。
でも 、中には手遅れのモノも居て
まだ幼いその女の子が
担当していたもので気の毒に思っていた 。
そんな時 、目の前の彼女がすっと立ち上がれば
その女の子を小さく抱き締めたあと
そのものにゆっくりと処置をしてやっていた 。
その凛とした姿にこの僅かと定められた心臓も
その時ばかりは煩くなったのを覚えている 。
でも 、そうなっていたのは
俺だけじゃなかったみたい 。
「なぁ 、兵助」
『なに 、勘右衛門』
「あの綾ちゃんって子 、めっちゃ可愛い」
『!!』
右目にかけて大きく包帯を巻いた
尾浜勘右衛門が呑気にそう告に来た 。
『お前それっ…い “ ッ … 』
「はは 、そんな興奮すんなよ 。
腕 、撃たれたんだろ??」
勘右衛門はそう言うと
俺の寝る布団に偉そうに座った 。
「今 、綾ちゃんの所にハチが運ばれたんだって」
『….八左ヱ門は最前か 。』
「そーでさっき雷蔵と三郎に会ってね」
「ふたりは軽傷だったけどハチ 、危ないかもって」
『……そう簡単に 、アイツは死なない 。』
「うん 、そうだね」
ぽつりぽつりとふたりで話しながら
残りの友人達が戻るのを待つ中で
何回 、綾ちゃんを見ていたことだろうか 。
紺色のもんぺは少々赤黒く染まっていた
たまに姿を消したかと思えば
泥を纏って帰ってくる 。
ひとつにまとまった綺麗な三つ編みの毛先が
くるんとふんわり癖ついていて
可愛いと思ってしまった 。
それでも終始無表情のまま 、
次々と俺たち兵士の手当てを惜しまなかった
そんな 、女子学徒生と五人の日本兵士の話 。
あの一瞬の出来事 。
丁寧に素早く手当された所が
眩しく 、キラキラと輝いて見えた 。
太陽に隠れた月のように
ひっそりと俺たちを支えてくれる彼女
そんな彼女に惹かれるのも時間の問題で
いつの間にか 、俺もそのうちの一人で
はやく振り向いてくれないかなって思ってた 。
『ねぇ綾ちゃん 、水貰いたいなぁ』
「はいただいま持ってきますよ 、尾浜さん」
持っていたガーゼを落とさぬよう大事に持ち
俺のために走って行く彼女の後ろ姿をみて
すごい背徳感を覚えていた 。
「…また綾におねだりばっかだな」
『別にいいでしょ?
ハチも言わなきゃ関われないよ〜』
「なッ….俺だってなあ、!」
結局ハチは 、危ない所までいったものの
傷は浅いしちょっと疲労が溜まっていただけで
全然元気だった 。
そう 、俺達はお国のために戦う日本兵士 。
その中でもハチは最前線に立っており 、
いつ死んでもおかしくないほど危ない
状況下での戦闘がほとんど 。
雷蔵と三郎なんかは 、砲兵となり
遠距離で戦い 、ふたりのタッグはずば抜けていて
狙った獲物は決して逃がすことは無い 。
俺や兵助なんかは 、歩兵として
銃や近距離武器を使い軍の駒として戦っていた
駒と言っても 、みんな優秀な仲間でいっぱいだ 。
そんな 、過酷な戦況化で無傷でいれるわけもなく
いつも怪我ばかりで陣地に戻ってくる 。
手当ても自身でしなければならなく 、
いつも不憫のまま互いに助け合いながら
していた中で 、つい最近女子学徒隊が訪れ
俺達のためになってくれた 。
その中で 、俺達の世話を焼いてくれるのは
決まって綾ちゃんだった 。
綾ちゃんはとてもテキパキとこなして
とても優秀な女医だったけど 、
どうも表情が乏しくていつもぶっきらぼうだった
それでも 、俺や三郎なんかが揶揄えば
顔を真っ赤にして怒ってきたり
ふらっとイタズラをしてきたりするその姿が
なんともくすぐったくなんとも可愛いかった
そんな綾ちゃんに 、俺は釘付けだった
『綾 、今日は歌を歌ってほしいな』
「僕も聞きたいなぁ」
「どれ 、私が聞いてやろうじゃないか」
「おやまぁ」
「では 、三郎さん以外に
歌をお聞かせしましょうか 。」
「おいなんでだよ!!」
あははと盛り上がっていく中で 、
気を取り直してと雷蔵が言って綾の歌が始まる
「___♬」
花の歌というらしい 。
歌詞に出てくる花の名前
‘” 月下美人 “その花言葉は” 儚い恋 “” 秘めた情熱 “
この静かな夜でしか咲くことのない真っ白な
消え入りそうなその姿は彼女そのものだった 。
儚い恋 。それが 、俺たちと彼女の恋物語なのか 。
秘めた情熱とは 、彼女が心に潜める愛なのか 。
きっと 、知ることのない話だろう_______
「…お花 、最後に見たのはいつでしょうねぇ」
歌い終わった彼女がポツリと呟いた 。
その言葉に 、俺たちは返す言葉もなかった
そんな俺たちの様子を察してか 、彼女は
忘れてくださいと謝ってきた 。
『….見たいか?』
「………..竹谷さん 、?」
『見たいって言うんなら 、俺が人っ子一人いない
一面花だらけの場所に連れてってやるよ』
目の前には驚いた顔の彼女が立っていて
右隣には呆れ顔の雷蔵 。
左隣にはニヤケ顔の三郎 。
何故か 、頬どころか身体中が熱いが
気の所為ってことにしたい 。
ああ 、、目の前の彼女が笑っている 。
これは肯定と取っていいのだろうか 。
「いいですね 。今度連れてってください」
「約束 、ですからね」
『……え』
やばいやばい 。
俺 、今誘いが成功したんだ______ 。
「雷蔵さん 、またその本を?」
『うん 、これは特別な本だから』
「また大袈裟言ってー」
大袈裟だって彼女は言うけれど
僕にとっては 、特別以外何も無いのだから
『だってこれは 、君に貰った大事なものだから』
悩み癖の激しい僕は 、いつ何時も悩んでいる。
あの日だって 、休憩中の僕に本を勧めてくれて
本棚へと連れてってくれた 。
でもどれも捨て難いものばかりでまた悩んだ。
そんな時 、彼女がやってこう言った 。
「悩んでいるのなら…….これ 。」
『…..これは 、詩集だね?』
「まぁ 、はい 。」
『僕が読んでも良いの….?
その 、これは綾の本だよねっ?』
「………..ので__」
『….えぇっと 、?』
「貴方はトクベツなので!!」
『え!?あっ…ちょ!!』
僕に本を寄越してそそくさと去っていった綾 。
綾の耳が真っ赤に染まっていたのを
僕は絶対に見逃さない
もう少し君とお話がしたかったなんて 、
きっと僕のわがままだよね 。
「もうッ…三郎さんってば!!
それ以上意地悪がすぎるようじゃ 、
雷蔵さんにチクリますからね!!!!」
いつも私が綾にちょっかいをかければ
決まっていう言葉 。
皆で集まっている時 、雷蔵が言った
「綾 、三郎に虐められたら僕に言ってね」
「僕が三郎を怒ってあげるからね」
なんて計画的なことを言っては綾に抱きつかれて
顔を真っ赤に染めてる私の相方 。
ああ 、ふたりとも愛いなぁ。なんて考えつつ
こんな日常がずっと続いてくれればと思う
でも 、そんな日常は長くは続かなかった 。
『は 、綾….いまなんて 、』
「…僕達 、解散することになっちゃいました。」
なんと 、綾たち女子学徒隊は 。
今日をもって解散との事 。でもそれは 、
残酷なもので 、その場で解散命令が出され
今すぐに出ていかないといけないらしい 。
そんな 、忙しくて重大な時に
私たちの元へ来てくれたことが
何よりも嬉しくて何よりも悲しかった 。
「……うそ 、でしょ??うそって言ってよ 、」
「……尾浜さん 、ごめんなさい 。」
「謝らないで 、綾 。
僕達のために色々尽くしてくれてありがとう。」
「…..雷蔵さん 。」
「…..元気でね 、綾
体には気をつけるんだよ?」
「はい 、久々知さん 。」
「…..綾っ…..!!」
「…?はい 、なんですか竹谷さん 。」
「この戦争が終わったら 、俺と結婚してくれ!!」
「………え?」
『はぁ!?!おい八左ヱ門ッ!』
「抜け駆けすんな!!」
「ちゃっかりしやがって!」
「もうッずるいよ?」
「んあっ!?….わるい 、
綾と会えないって思ってつい…….」
『ついってお前なぁ………』
なんて 、私達だけで盛り上がっていれば
少し目線の下では顔を赤らめた綾の姿が 。
「……..あ 、綾?まさか…..」
「…..あ 、いえ..プロポーズなんて 、
初めてだったから…. 」
「おほッ! ?マジで!!」
「はい 、ですので…
楽しみにしてます 。皆さんのことも 。」
「よし!誰が綾と結婚できるか勝負だよ!!」
「俺 、譲らないから」
『兵助が珍しく乗り気だな 。ま 、私も 。』
「僕だってっ 、負けないからね!!」
「よし綾!!安心して家へ帰れよ!」
『あぁ 、気をつけて帰れよ』
「わかってますよ 。ありがとうございます 。
竹谷さん 、三郎さん 。」
「短い間でしたが 、お世話になりました 。」
深々とお礼をして 、綾は出ていった 。
本当なら 、もっと先になったら
ちゃんと伝えるつもりだった思いも
こんな形で打ち明けることになるなんて
思いもしていたなかったな 。
何より 、あの楽しかった日常が
無くなってしまう事が 、私は一番悲しかった 。
綾がいなくなってから 、
戦争がピークを迎え終戦を知らせた 。
私達は 、病院を出てやっと日常を取り戻した 。
私達はそれぞれが近くに住んでいたことから
よく集まっては飲むことが増えていた 。
そんなある日 、兵助が
何やら話があると私達を呼びつけてきた 。
『なあ兵助 、なんで
さっきからそんな顔をしてるんだ』
「そうだよ 、兵助 。何があったの?」
そう私と雷蔵が問えば 、
兵助は俯いていた顔を上げてポつりと呟いた
「綾って覚えているか?」
その言葉を聞いた途端 、皆が固まった 。
「もちろん覚えているけど 、綾がどうかした?」
唾を飲み込めば勘右衛門はそう問いた 。
「……綾の居た学徒隊の人達 、
あの時解散命令がでただろう?」
「あぁ 、でっでもそれがどうしたって….」
なにか嫌な予感がしていた 。
今に始まったことじゃないけど 、ずっと前から
きっと 、八左ヱ門もわかっているだろうが
現実を受け止めきれないのか慌てていた 。
「…..あの時の戦況は激化していた 。
あの中で追い出された学徒たちは 、
捕虜になるか自決をするかだ 。」
そう 、諭すように兵助は言った 。
『……知ってるんだろう 。言ってくれ 。』
そういえば 、兵助は涙を浮かべながら語り出した
「何とか生き残った奴から聞いたんだ 。
綾は 、色んな学徒達を連れて逃げていたんだ 。
でもそんな中に米兵がやってきて綾達は
必死に逃げた 。でも 、叶わなかった 。
目の前で仲間が何人も殺されて 、捕らえられた
綾も複数人の兵士に捕らえられたみたいだ 。
でも 、綾は必死に抵抗を見せた 。
そんな綾を気に入らない兵士たちは綾に…..
綾に性的暴行を加えて大人しくさせたんだ 。
だけど 、一連の流れが終わると米兵は綾に
一発 、二発って銃を撃ったんだ 。
…….生き残った奴は 、二郭家 。
染物屋の長女なんだけど 。彼女は俺の親戚で
まだ幼い彼女を綾は救ったんだ 。
あのとき 、綾は最後まで
俺らの名前を呼んでいたらしい 。」
その言葉を聞いて 、
みんなで泣いた 。みんなで飲んだ 。
どんなに悲しくても 、綾はもっと悲しいはずだ
だから 、私達が
いつまでも泣いてる訳にはいかない。
だから 、さっさとこの世界を全うして
また 、あそこで再会できるのを待ち望んでいよう
そのためにはまず 、
お前達が眠っているであろう墓へ
皆で行くから 、待っていて欲しい 。
この曲 、戦争を連想しちゃうのって
自分だけですか😭😭
なんか曲関係無さすぎたんですけど 、
どーしても描きたくなっちゃいました😭