愛のカタチ

こんにちは

オリキャラのストーリーです

殺人 それは

人の命を奪う

平等にある命を一瞬で殺める

悪行であり称えられるべき行動とは程遠い

それでも殺人犯を称え守る1人の少女がいた

殺人をしたそいつの事を誇りに思い

感謝をする

その1人の少女が今日も全世界へと叫んでいた

夢乃     この世界は狂ってる!

            善人と悪人が同じ仕打ちを受けるのは

           おかしい!

意味のわからないことを叫び続ける少女

夢乃     星を釈放して!

少女はいつも警察にそう叫んでいる

“星”とは殺人犯だ

若い彼は無差別に多くの人を殺害した

学校を燃やし

家を燃やした

ニュースは彼の内容ばかり

多くの人は彼に怯えいつかは殺されてしまうかも

そんな恐怖心を抱え過ごしていた時もあった

その星が捕まったのは半年前のこと

彼女は半年間毎日警察に叫んでいるのだ

警察     また君か

           君は彼の恋人だったな?

           恋人が捕まって辛いのはわかる

           ただ彼は無差別に殺人をした極悪人だ

            釈放する訳にはいかない

当たり前だ

彼は犯行当時16歳だった

18歳以上に場合は死刑のはずだが

まだ少し幼かった彼は無期懲役という判決になった

もちろん批難の嵐だった

多くの人を殺したのに無期懲役はおかしい

死刑にするべきそんな声は多く上がった

彼には幼いながらにそんな事を言われ続けた

同情の声など1つもなかった

そんな彼が釈放なんてされるわけが無い

夢乃     …

警察に納得させられ今日も彼女は帰っていった

今回の事件に不思議な点がいくつもある

素人から見ても不思議である事が分かるほどだ

まず1つ目殺人をした彼は最後まで何も言うことがなく口を一切開かなかった

殺人を犯した理由

なぜ無差別に殺人をしたのか

そもそも無差別であったのか

取り調べなんて大人でも怖いだろうに

その恐怖を顔色ひとつ変えず乗り切った

逮捕を拒否することも無く

静かに捕まった

2つ目はあの少女だ

なにか手がかりを持っているかと取り調べをされた時は星同様口を一切開かなかったらしい

ただ取り調べ後毎日警察に彼の釈放を懇願し続けている

3つ目は犯罪の手がかりが少なすぎる

まだ16歳だとは思えないほどだった

どうやら彼女は星の恋人らしい

しかし殺人を犯した彼氏を釈放しろなんて言い続けるほど彼女はバカではなかったはずだ

なぜなら彼女は有名なほど礼儀正しくて優等生だったからだ

このようにおかしな点がいくつもあるこの事件は

少し引っかかりを覚えるものだった

過去

夢乃side

明日は星と久しぶりのデートだっ!

何着ようかな〜

あ…これ確か前星が可愛いって言ってくれた服…

明日はこれに決定っ!

翌日

夢乃     今日も15分前に着いた…!

星         ごめんっ💦待った?

夢乃      待ってないよ…むしろ星今日早いね

星         いつも夢乃が早く来てるから

            待たせたくなくて

夢乃      気使わなくていいのに💦

星         俺が早く来ればデートの時間

            長くなるだろ?

そんな一言に私の胸はときめいた

急にそんなかっこいいこと言われたらまた好きになっちゃうよ…

星        じゃあ行こうか

夢乃     うんっ!

幸せだった

この幸せが崩れる日なんて予想していなかった

絶望は一瞬の出来事だった

夢乃     星…今日はありがとうっ!

           楽しかったよ

星        俺も楽しかったよ

???      …ﾆﾔｯ

デートが終わったのは当たりが少し暗くなり

人通りほとんどない公園だった

少し古い公園で防犯カメラすらも設置がされていない

2人のお気に入りの場所だった

星side

夢乃     じゃあまたね!

???       ｸﾞｻｯ(夢乃を後ろから刺す)

???が走って逃げる

星         は…?

赤黒い血が服を染め始める

何が起きた?

理解なんて出来なかった

目の前で彼女が刺された?

星        とにかく止血…!

持っていたタオルで止血をする

幸い彼女は刺された箇所が浅く

場所が悪くなかったためまだ暖かかった

星        病院に連絡をっ…

夢乃     やめてっ…

星        どうして…

夢乃     私は大丈夫だから…

意味がわからなかった

今にも死ぬかもしれないのに

病院に行けばほぼ確実に助かるのに

彼女自身がそれを止めた

星        なんで…ダメなの?

夢乃     お母さんに…怒られる…

星        ｯﾂ…!

話は聞いていた

彼女は虐待を受けている

毎日増える痣がそれを証明していた

もし病院なんて行ったら

母親がキレるのは当然

夢乃を殺すまで考えられる

だから俺は

彼女の意思に従った

星        今日は俺の家に泊まって

夢乃     でも…

星        それが病院に行かない条件

夢乃     分かった…

その後出血は止まり

傷はしっかりと処置をした

翌日に夢乃は帰宅した

星side

助けなきゃ…

その言葉で俺の頭はいっぱいだった

助ける…どうすれば…

助ける…たすける…たすケル?

簡単な話じゃないか

殺せばいい

不安要素を全て無くせばいい

いつの間にか俺の思考は不安要素を消すこと

夢乃のために犯罪に手を染める事だけを考えていた

俺の目にはハイライトがなくなり

何も感じなくなった

その後計画を立てた

昔夢乃は母親のことを警察に相談したらしいが

軽くあしらわれ虐待が酷くなるだけだった

警察は信用出来ない

もし仮に警察に虐待にことが伝わっても

彼女は幸せには生きられないだろう

頼れる人がいない彼女は

きっと施設に送られる

彼女はそれを拒んでいた

それでも耐えられなくて警察を頼ったのに

絶望に突き落とされた彼女

警察など信用できない

俺は計画を立て始めた

彼女を救うための計画だ

失敗など許されない

彼女の家には何度もお邪魔したことがある

彼女の母親からの信頼は得ている

まずは彼女の母親を殺す

きっと俺は上手く殺人なんて出来ない

短期間で彼女の不安要素を全員殺す

全て調べあげ

彼女を刺そうとした人物を見つけ出した

どうやら彼女に嫉妬したクラスメイトだ

殺す

怒った両親が俺の事を警察に突き出すだろう

殺す宛はまだ他にいる

さすがにこいつを殺すタイミングで警察に行くことは出来ない

家族全員殺す

そして彼女の学校のいじめっ子とその家族

と言いたいが

いじめを見ていて助けないなど加害者同然だ

学校ごと燃やす

つまり学校の全員を殺せば一気に不安要素が減る

これなら誰が燃やしたか分からに限り

親すらも動けない

星        最高だ…w

休んだやつの家は燃やす

本当はクラスメイトの家族も殺したいが…無理だな…

時間が無い…

警察が手がかりにするであろうやつは

全員殺してしまえばいい

その後俺は夢乃に計画を話した

夢乃は黙って聞いていた

全て話終わると夢乃が 口を開いた

夢乃     協力するよ

夢乃     でも星が捕まらない方法はないの?

           私のために殺してくれたのに

           他の意味もなく人を殺した殺人犯とか

           万引きした人とかと

            同じ仕打ちを受けなきゃいけないの?

           悪人と星が同じ仕打ちを受けるなんて

           おかしいよ

星        それはもう仕方がないことだ

           俺は殺人の手がかりになりそうなやつは

           全員殺す予定だ

           作戦が上手く行けば真っ先に取り調べを

          受けるのは夢乃だ

          お願いがある

そう言って夢乃に告げた

“何も喋るな”

夢乃     どういうこと?

星        取り調べ中だけでいい

           絶対に警察にこの計画を告げるな

夢乃    どうして?

           捕まった後に言えばきっと同情する

           人だっている

星        同情されても意味が無い

夢乃     星の取り調べだって終わる

星        俺は夢乃に幸せになって欲しいだけだ

           だから夢乃の情報をひとつも渡さない

夢乃     でも…

星        様々な人に手を出した俺は無差別殺人

           だと思われるはずだ

            夢乃も加担してることはバレたくない

           警察に言いたいことがあるなら毎日交番             に言って叫べばいい

           取り調べ中には言うな

夢乃     分かった…

星        俺は軽くても無期懲役だ

           俺の分まで幸せに生きて欲しい

夢乃     分かった…星の願いなら私は尊重する

星        ありがとう

その後犯行は計画通り行われた

星の願いは叶い

全て星の計画通りとなった

歪んだ2人の愛のカタチが

世界を巻き込んだ犯罪となった

彼女のために

愛する人の為に人生を捨て

彼女を命をかけて守った彼は本当に悪なのか

彼は自分の犯した罪を悪いとは 思っていない

むしろ世界を嘲笑っているだろう

なぜなら世界は

彼の手のひらで踊らされているのだから