小学校時代
キーンコーンカーンコーン
俺は小学校の頃からいじめられていた。
もう学校も終わりか…嫌だな。早く帰りたい。そろそろアイツが来るだろう。
葛切「なぁカイト、このあとちょっと付き合ってくんね?」
やっぱり、どうせ殴ったり蹴ったりしてくるんだろ。
葛切「逃げたら…わかるよな?」
カイト「はぁ…わかってる。」
放課後 体育館裏
ドガッバギッ グシャッ
カイト「…」
葛切「チッもう気絶したのかよ。相変わらず弱えなぁそんなので大切な人出来ても守れんのか?」
カイト「…」
葛切「まぁ気絶してるなら喋れねぇか。…良く考えればお前に大切な人が出来ても俺が壊すから関係ねぇか。まぁ明日もちゃーんと学校に来いよ?存在意義の無いやつにわざわざサンドバッグとしての役割を与えてやってるんだから。ま、んじゃな〜」
カイト (大切な人を守る…か…)
「はぁ…帰ろ」
俺には大切な人なんか出来るわけ無い。もし出来たとしても助けられる訳が無い。そう思っていた。だけど考えが変わったのは中学のとある出来事だった。
中学に登った俺は相変わらず葛切にいじめられていた。俺だけだったらまだ良かった。だけど葛切の奴…別の学校から来た女子生徒にまでいじめ出しやがった。昔、父親に言われた言葉がふと頭をよぎった。「女に手を出す奴は許すな。」気づいたら俺は葛切に殴りかかっていた。そして倒れている隙にその女子生徒を連れて逃げた。その後俺とその女子生徒は仲良くなり連絡を取り合うようになった。(ここではアイツと呼ばせて貰う)それに名前で呼び合う仲にまでなっていた。大人しい奴だけど何気に一緒にいて面白いし楽しかった。気が付かないうちにアイツは俺の大切な人になっていたのだろう。
何やら最近クラスの様子がおかしい。しかもクラスの異変に気づいたと同じ頃からその女子生徒は来なくなった。そして1週間後の朝会で体育館に全校生徒が集められ
体中から血の気が引いた。体に力が入らない。呼吸がまともに出来ない。嘘だ。信じられない。アイツが死んだ…?そんなはずは無い。学校には来なくなったが昨日も普通に連絡を取り合っていた。
カイト「う…嘘だ…なんでアイツが…」
ふと気配を感じ後ろを向いた。葛切だ。声には出してないが笑っている。そして生徒達がざわざわとしている中こう言った。
葛切「言っただろ?大切な人が出来たとしても俺がぶっ壊すって」
そして俺は心に決めた
と
しばらくして俺は学校に行かなくなった。まぁ高校受験で十分な点は取れるだろうし、わざわざ大切な人を殺した奴がいる学校に行きたく無かった。そして俺はジムや道場などで筋トレや体術などを体に叩き込んだ。
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