nk side.
ガチャッ
あ、来たかな…
nakamu、大丈夫だよ
大丈夫…大丈夫だから…っ、
お前の彼氏は…、浮気なんかしてない…
何かの間違いだよ…っ。
kn「来たよ。」
nk「…ねぇ。」
kn「は…」
「…な、何言ってるの…?w」
誤魔化そうとしてるのか、青い彼は普段と変わらず笑顔を保つ。
でも、とても焦っているような笑顔で。
nk「誤魔化さないで。もう、全部知ってるから…っ。」
ポタッ…ポタッ…
あーぁ、最悪。 泣きたくなかった。
泣きながら話したくなかった。
ちゃんと、目を見て話そうと思ってたのに。
俺の視界には、濡れたカーペットしか無かった。
kn「!」
「なんで泣いて…っ!」
馬鹿っ…
誰のせいで…、誰のせいで泣いてんだよ…!
nk「馬鹿きんとき…っ!」
言いたくなかったけど…
nk「きんときなんか、大っ嫌い…」
言っちゃった。
“大嫌い”って。
言うつもり無かった。
きんときなら、俺の自慢の彼氏なら、
話し合えば分かってくれると、
あの女の子と別れてくれると、
信じてたから。
“大嫌い”なんて言う必要無いと思ってた。
kn「…いきなり何…?」
「なんで怒ってるの?なんで、泣いてるの…?」
いつもと変わらず、優しい声で問い掛けてくる。
それと同時に、きんときは俺の涙を拭おうとしたのか、手を伸ばしてきた。
その手を、今まで大好きだったその手を。
俺は力の限り、振り払った。
kn「い゛っ…!」
顔を歪めさせるきんとき。
ごめんね。こんな事する彼女で。
でも、俺の大好きなきんときでも、他の女の子を触った手では触られたくない。
nk「きんときは…、やっぱり女の子の方が似合ってるよ…」
涙を流しながらでも、俺はできる限り、微笑んだ。
そして最後に一言。
女の子に勝てる訳ないから。
俺が負けるのは分かりきってるから。
もういっその事、俺から離れた方が楽。
俺のその気持ちをまとめる言葉はこれしか無かった。
また会いたい。
この言葉は言えずに
俺は2人の家を飛び出した。
kn「nakamu!待って…!!」
後ろから聞こえる走る音と叫ぶ声。
そんなのは無視して。
コメント
2件
初コメ失礼します。 ふぅぅぅぅうううう最高!! 2人はどうなっちゃうんだろ?楽しみです!!