rbru短編集 　Season2

rbru/ご本人様関係NOTHING/nmmn/誤字あるかも/18

rb『』 ru「」

ru side

俺を押し倒す君は何故か泣きそうな顔をしていた。

「ん⋯、急にどうした？」

『⋯、何でもないですよ』

「何もなくないだろ。」

俺がそう言い放つと彼は何かを考えた後、

俺の唇を塞いできた。

俺の腕はどんどん強く掴まれ抑えつけられる。

「ん、んうっｯ、」

「ん、ねぇ、どうしたの？」

『⋯⋯⋯⋯⋯っ、』

彼は何かを発そうとしていたけど、言葉が詰まっていたようだった。

掛ける声も見つからず戸惑っていると

彼はいつの間にか涙を流していた。

「⋯っは、！？どうしたんだよ？」

『⋯っ、ふ、っ⋯⋯⋯⋯、』

彼はずっと涙を流していて、顔を歪ませていた。

「⋯ごめん、なんかしちゃった？、」

『⋯つ、ふ、っ⋯ごほっ、小柳くんはっ、⋯違います、っ⋯』

『⋯、すいませ、っ、⋯、』

「大丈夫だよ、落ち着くまでこの状態でいいから」

押し倒された俺の頬には彼の美しい雫が

何度も何度も落ちてきていた。

彼が自分で涙を拭おうとしたのか分からないが

起き上がり、俺の足に座った。

彼の涙を拭おうと、俺も起き上がる。

彼の美しく儚いその涙を、俺が拭き取って良いのかは分からなかった。

涙を拭い、数分が経った。

彼も少し収まってきたようだった。

rb side

彼は不安そうな表情をして話しかけてきた。

「⋯、大丈夫？」

『⋯はい、すいません』

「謝らなくて良いよ。何かあったん？」

彼のせいではない。なのに、彼のせいにしてしまいたくなる自分に嫌悪感が差す。

『⋯いえ、何もないです』

『少し疲れてただけですよ』

「⋯本当か？」

『本当ですよ』

『じゃあ慰めて下さい、』

『今日くらい良いでしょ？』

「⋯つ、！まぁ、良いけど⋯、」

彼は少し驚いた表情をして返事をしてきた。

仕切り直して、もう一度彼を押し倒す。

さっきの苦しい感情が混ざったのとは違う、

俺の重い感情がどろどろに混ざった、そんな気持ちになっていた。

涙で歪んで見えなかった彼はくっきりと見えたのに

目の奥で騒ぐ感情が彼を歪ませようとしていた。

押し倒した腕も絡み合わせた指も離して、色んな感情が混ざった顔をしている彼の耳を強く塞ぐ。

『⋯俺のものだけなのに、俺だけ見てて欲しいのに』

『⋯俺の事をもっと独占してよ』

何も聞こえなくて戸惑っている彼を見ながら、強く唇を塞いだ。これ以上嫌な感情を口に出さないように、もう彼の返事を聞かないように。

「っは、急に耳塞いで⋯、何だったんだよ？」

『⋯聞こえてないならいいですよ』

『⋯ソファだと体痛めるでしょ？ベット行こ？』

「とっくに痛めてるんだよ、星導が連れてけ」

『⋯はは、良いですよ』

貴方の服の隙間から見えた俺の跡を見ながら

彼を持ち上げる。白く軽すぎる貴方を。

『ねぇ、ここ噛んでいい？』

「⋯っ、はん、っ、強くっ、ｯ噛むな、っｯよ⋯、」

『強く噛まなければ⋯ね、』

「⋯も、っちょ、っと、奥、⋯っ、！」

『俺のここ、噛んで？そしたら奥入れるから』

「⋯っ、ふ、ｯ やだ、っ、⋯、」

『このままでいいの？ほら、起き上がって？』

「⋯も、〜っ、ｯｯ」

彼が起き上がってきてくれたから、髪をどかして自分の首を差し出す。

彼もやり返しのつもりだったのかな知らないが、

俺の首を何度も赤くして、噛み跡を付けてきた。

時に指を差し出すと、指も強く跡を付けるように噛まれていた。左手の薬指に。

『⋯ふふ、かーわい』

『⋯奥入れてあげますよ、俺の上座って。』

「⋯ん、」

彼は俺の跡だらけの首に手を回して体重をかけてきた。

「ん⋯、 っつ”、！んうっ、っは、」

「っ、おくっ” 、きたっ、ｯ♡」

『気持ち良いですかっ、？』

「⋯んっ、⋯♡」

『⋯俺だけの物なんだからね』

ねぇ、軽すぎる貴方に重すぎる感情を注いでも良いかな。

いつだって俺ばっか嫉妬して独占してほしくて

君も俺に跡沢山つけてよね

君が眠った後に俺は何度も付けてるんだから

君の身体は俺の跡でいっぱいになるんだよね

君の心も俺でいっぱいにして

俺でないと満足できないくらいに

何も出来ないくらいに

俺の頬には水が伝っていた。

彼が眠った後に付けるその赤い跡がすぐ消えるのはこの水のせいかな

止められないくらい辛いなぁ