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CiaoCiaoいつきだよ〜
今回で最後になるよ〜
リクエストとかあったらしてね〜!!
腐向けのものも大歓迎だからね〜
それじゃ行ってらっしゃい!!
⚠️注意⚠️
ご本人様関係なし
腐向けではありません
半年後
ここは、イタリア宅。
「あーぁ、やっと休み取れた」
そう言いながらヴェネチアーノは手際よく小麦粉を混ぜてパスタの麺を作っている。
「お前にしてはまあまあ頑張っているな」
「そうでしょ〜」
ドイツがヴェネチアーノのことを褒めると、ヴェネチアーノはもっと褒めてといわんばかりに顔をキラキラとさせてくる。
「でも以外だったな、
兄ちゃんあんなに働いてたんだ〜」
「そこは俺も驚いた」
「でしょ、いっつも俺に仕事押し付けてくるから働いてないと思ってたらめっちゃ働いてた」
ついついヴェネチアーノは言いすぎてしまう。
「負担を軽減してくれていたんだな。
いい兄じゃないか。」
ドイツがフォローしながらロマーノのことを褒める。
「ドイツもでしょ。
プロイセン、いい兄ちゃんじゃんか〜」
イタリアもプロイセンのことを褒める。
「そうか?」
「そうだよ」
お互いの兄を褒められて少し嬉しいような気持ちになる。
ガタンッ
いきなり物音がして2人とも驚く。
今この家にはドイツとヴェネチアーノ以外誰もいない。
「なんの音だ?!」
「ちぎっ」
ドイツが大きな声で言うとそれに驚いたのかなにかの声も聞こえた。
その声にヴェネチアーノが反応する。
「この声は!!」
バタバタ
「イタリア、ちょっと待て」
ヴェネチアーノが二階へ走っていくのをドイツが追いかける。
バンッ
勢いよく扉が開く。
そこには、見慣れた背中があった。
「兄ちゃん!!」
ビクッ
「ヴェネチアーノ」
やはりそこにあったのはヴェネチアーノの兄、ロマーノだった。
「イタリア、待てと…」
「おう、ジャガイモ野郎。
お前またきてんのかよ。」
「ロマーノ…」
このことにはさすがのドイツも少し固まる。
しかし、ヴェネチアーノが動き出した。
「兄ちゃん!!」
ヴェネチアーノはロマーノに飛びつく。
「ちぎっ、いきなり抱きついてくるな!!」
「だって…」
ロマーノの胸の中にいるヴェネチアーノはやはり泣きながらロマーノに泣きついている。
そうするとロマーノにも少し罪悪感が湧いてきた。
「もぉ、仕方ねぇな」
そう言ってロマーノはヴェネチアーノを抱きしめ返す。
それをドイツは黙って眺めている。
「お前も黙ってないでなんか言えよ」
そうするとドイツもロマーノに近づき、抱きしめた。
「はぁ?!おまっ、ちょっ」
ドイツの意外な行動にロマーノが戸惑う。
そうするとドイツが小さな声で言った。
「あの時は本当に助かった。ありがとう。」
見るとドイツの目元も赤くなっている。
「…そんな言うほどのことやってねぇよ。
おら、二人とも泣きやめ。」
そう言ってロマーノは2人の頭を撫でる。
「うん」
「…」
しかし、先程のロマーノの優しさが当たったのか涙は止まらない。
ロマーノは匂いをクンクンと嗅いだ。
「おっ、この匂いはパスタか!!
何食いてぇか言え。作ってやるぞコノヤロー。」
そういうと真っ先にヴェネチアーノが答える。
「俺ボロネーゼ!!」
「パスタ・エ・パターテ」
「作ってやるから待ってろ」
「わぁーい」
今日のイタリア宅はとても平和です。