テラーノベル
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(☕️視点)
ランと屋台で買った物を食べながら、人混みを避けるように歩いていると、会場近くの小さな神社に辿り着いた。
「お、ここ穴場やんけ!」
「ちょっと座る?」
「おん、そうしよ」
境内の中に入って、座れそうなところを見つけると、2人で並んで腰を下ろした。
隣で、さっき買ったかき氷を必死に突っついているランを見て、少し笑う。
「お前それまだ食うてたん?笑」
「いやこれめっちゃ固まっとんよ!笑」
「何味?」
「いちご。」
「ひとくち。」
「ええよ?」
口を開けると、塊を放り込まれて、でかっ!と口をモゴモゴさせながら伝えると、やけん固まっとるって言ったやん!と笑うラン。
その返事に笑っていると、俺の顔をじっと見つめて、ぽそぽそと喋り始めた。
「……なんか、1年経つのに、カイリュウとこうしとるん、ちょっと嘘みたい。」
「え…?なんで、?」
「わからん、なんでやろ。……東京やないけんかな。」
なんだか感慨深いような顔をして、またかき氷を解すラン。
ランの言葉に、ここにいた1年前のことを、なんとなく、頭の中で思い浮かべてみる。
「……まぁ、…確かに、実際付き合いだしたのって東京からみたいなもんやもんな、」
「うん、……カイリュウが素直やないけん。笑」
「はっ、?なんで俺やねん!?/」
「…ん〜、いや、俺か。」
「、はぁ…っ?どっちやねん……?」
「いや、…俺も正直、いつからとかは、はっきり分からんけどさ、…多分、結構前からカイリュウの事好きやったんよね。」
「っ、え、、?/」
急にサラッとぶっちゃけてくるランに動揺する俺を見ながらも、そのまま話を続けていく。
「今やけん言うけど、…セイトにちょっと嫉妬しとったし。笑」
「、は、え?…っ、そ、そうなん……、?/」
「うん。カイリュウがさ、セイトに誘われて飲み行った日あったやろ?あん時何も教えてくれんでさ…、なんなら、今も根に持っとう。笑」
「っ、や…、あれは、おま…っ、……そら、…俺も、…ちょっとモヤついとったで、あれは。」
「え、?なんで…?」
「やってお前…っ、ナオヤに悪いと思わへんのみたいな詰め方してきて、俺の事は何も言わへんやったやんけ…、」
「っ、/え…っ?!え、まって。……じゃあ、あの時本当は、俺に気にしてほしかったん、?/」
「……っ、、まー、…今思えばな、?…そうやったんちゃう。/」
「は、?なに?かわいいんやけど…、/え、てか俺らいつから両想いやったん…?/」
「…しらへん、、けど、…俺も結構前からやで、?……たぶん。/」
「っ、、/……さっさとキスすりゃよかった、」
「はっ?!な、何言うてんねん…っ、?/」
そうボソッと呟いて、さっきよりもガシガシと強めにかき氷を突っついているランがなんだか可愛らしくて笑っていると、ピコン、と同時にお互いのスマホが鳴って、顔を見合せながらスマホを取り出す。
『ナオヤ:なんかクジで、でっかい花火当ててもうたー!まだ時間あるしみんなでやらへん?海の家集合〜♡』
「…なんや、ナオヤやんけ。花火見に来たんとちゃうんかよ。笑」
通知を確認すると、グループにナオヤからのラインが入っていた。
ツッコミながら、同じラインを見ているはずのランに目をやると、なにやら固まったまま、じっとスマホを眺めている。
「……ラン、?どうしてん、」
「……っ、、受かった……、」
「え、?」
「っ、事務所……っ、!こないだ受けた、行きたかったダンサーの事務所…っ、受かった…、!!」
そう言って、スマホの画面を向けられて、見るとそこには、合格したという内容のメールが映し出されていた。
「っ、え、ほ、ほんまに?!?!やったなラン、!!」
「、うん…っ、やばいっ、まじで…っ?!うわ〜、、どうしよ泣きそ……っ、」
一気に安心したような、泣きそうな顔になるランを見て、思わず自然と身体が寄って、ぎゅっと抱き締めると、すぐに背中に手が回ってくる。
「……っ、おめでと、らん……、」
「……うん、ありがとう、かいりゅう…っ、」
「、ようがんばったなぁ、、」
「、うん…、、」
耳元で、ぐすっ、と小さく鼻をすする音がして、愛おしくなりながら、そっとランの頭を撫でていると、肩のところで、もぞもぞと話し声が聞こえてくる。
「……、ねぇ、かいりゅう。」
「ん、?」
「……ご褒美ちょうだい、」
「、……ごほうび、?」
声がこもってよく聞こえないまま、ランが少しだけ身体を離してくると、そのまま不意打ちで、ちゅっ、とキスをされて、思わず身体が跳ねた。
「っ、!/おい、おまっ、/こんな神聖な場所でバチ当たるわ、、!/」
「だって、かいりゅうに1番にお祝いしてほしいけん、」
「……っ、/」
そのままの距離で、肩を掴んでおねだりするように見つめてくるランに、どんどんと顔が熱くなっていく。
「……してくれんの、?」
するすると、ランの右手が頬に触れてきて、左手で腰を抱かれて、行き場を失った目線は、唇へと落ちていく。
「っ、/…ばちあたったら、おまえのせいやからな……、/」
ランの首に手を回すと、ゆっくりと唇を重ねて、そのまま求め合うように、お互いの身体を引き寄せた。
***
「あ!やっとカイリュウとランちゃん来た!ちょっとー!2人遅すぎやねんけどっ?!」
海岸に続く階段を駆け下りると、海辺にはすでに全員が集合していて、砂浜に降り立つとナオヤがぷりぷりと俺達を怒り始めた。
「お前がいきなり呼び出すからやろ、なんやねん花火見に行っといて、花火やろーて。笑」
「ええやんかー!だってこーんなでっかい花火当たったんやで?みんなでやるしかないやんか!ねっ?せーちゃんっ?♡」
「ま〜、楽しそうやし付き合ったってや。イチャこらすんのはその後でもできるやろ?笑」
「そんなん言うてへんねん、あほ…っ、!/」
相変わらず、口がよく回るナオヤとセイトとやり取りをしていると、花火の準備をしていたエイキがにやっとした顔で、片手間に声を掛けてくる。
「……いや、2人、実はもうイチャついた後やろ。笑」
「っ、、は、?いきなりなに言うてんねんっ、/」
「だって、カイリュウもランも、ちょっと浴衣着崩れとるもん。笑」
「「え、?//」」
エイキの言葉に動揺して、思わずランと2人で浴衣に目をやると、みんなが笑い始める。
「あははっ!!え〜?なになにぃ〜?図星な〜ん?♡も〜、ナオの浴衣でなにしてくれてんのぉ〜?♡」
「え、……もしかして外で、?」
「おいっ、たっくん!突っ込んだらあかんやろ!//」
「ちっ、、ちゃうわ、あほ!!///」
たっくんとリュウキの言葉に慌てて取り繕いながら、他の話題にせな、なんて頭をフル回転させて、パッと目についたハヤトに話を振った。
「おっ、おー、せやっ!ハヤト!バイト、困っとることとかないん?」
「え、?ん〜、大丈夫!…あ、けど、リュウキとナオちゃんがすぐ喧嘩するのは困ってる。笑」
「結構バチバチやもんな。笑」
「ね。笑」
ハヤトの返事に加わるように、エイキも会話に入ったところで、当本人のナオヤとリュウキも参戦し始める。
「ねぇちょっと待って?ナオ悪くないやんなー?!あんたが口悪いからあかんねん!」
「いや、ちゃうやろ!ナオくんやって!」
「え、なぁセイちゃん!どっちが悪い?!」
「おいセイちゃんに聞くの卑怯やろ!たっくんどう思う?!」
思わずお互いの恋人に助けを求める2人に、セイトとたっくんがたじたじになっていると、エイキが会話に割って入る。
「はいはい、引き分けな?あとハヤト困らせんでな。仕入れ減らすよ?」
「…っ、ちょ、せーちゃん!早く課長よりドーンと上になってよぉー!!」
「無理無理、俺の方が仕事できるもん。笑」
「おまっ、おい!俺も頑張ってんねん!!笑」
セイトと少し小競り合った後、言葉をまとめるように、エイキが静かに言い放つ。
「……まぁ、とにかく。ハヤト困らせないでね、分かった?」
「……なんで、、?」
「、え、?」
突然ハヤトが反応して、少し動揺している様子のエイキ。
さっきまで言い合っていたはずのナオヤとリュウキが、2人の様子に、顔を見合わせてなにやらニヤついているのに気付く。
「……も〜、あんたそろそろハッキリしいやっ、?」
「っ、……うん、そうやね。」
パシっ、とナオヤが軽くエイキを叩くと、ハヤトの前に行って、手を取るエイキ。
「「「「「えっ?!」」」」」
「きゃ〜〜〜♡♡」
ナオヤ以外が驚いた声を上げて、全員がその後静かに2人を見守る。
「ハヤト、いきなりごめん。…ずっと言おうと思ってたんやけど、…俺、ハヤトの事が好き。」
「っ、え、、?//」
「俺と、付き合ってくれる、?」
「……っ、、、…は、はい…っ、//」
「きゃ〜!!♡♡おめでと〜!!!♡♡♡」
「おまっ、入ってくの早いねん!もうちょい余韻やったれよ!笑」
「え?あ!ごめーん!だって嬉しいやんかぁ♡」
ハヤトの返事に、間髪入れずに反応したナオヤに思わずツッコむと、みんなが笑いながらも祝福ムードになって、おめでとうの言葉が2人に行き交う。
「みんなありがと!あと花火待たせてごめん。笑」
「じゃあ、お祝いに、?花火やろっか〜!♡」
エイキとナオヤの言葉を皮切りに、海辺での花火大会が始まった。
***
(🦅視点)
手持ち花火を楽しみながら、それぞれが会話を楽しんでいると、カイリュウがいきなりみんなに話を振った。
「せや、みんなに大ニュースがあんねん。」
「え、?なに?!カイリュウ、もうデビューすんのー?!♡」
「や、それも頑張ってはおるけどな?俺やなくてランな。」
「え、?」
そう言うとカイリュウが俺の肩をぽん、と叩いて、話を続ける。
「ラン、一番行きたかった事務所に合格してん。」
「えっ?!ほんまに?!ランちゃんおめでと〜!!♡♡」
「ラン兄すごいやん!おめでと!!」
「うん、ありがと…っ、」
ナオヤとリュウキを筆頭に、みんながおめでとうと声を掛けてくれて、カイリュウもなんだか誇らしげで、嬉しさがまた込み上げる。
「……ほらね、俺言ったでしょ?ランなら行けるって。」
「っ、…うん、…ありがとう、たっくん…っ、」
にこっ、とたっくんが優しく笑ってくれて、あの時の言葉を思い出して、胸が熱くなった。
「…じゃあ、カイリュウがデビューしたら、ランが後ろで踊るとか、同じステージに立つ可能性もあんねんな?」
「うん。……まぁ、実は、…それが俺の夢なんよね。」
「え、?ラン、そうなん…っ、?」
「うん、カイリュウに言ってなかったけど、……実は、こっそり考えとったんよね、、」
「…っ、ラン、、」
セイトの問いかけに、心の内だけで考えていたことを、思わずカイリュウに打ち明けると、なんだか嬉しそうに噛み締めていて、花火に照らされたその顔を見て愛おしくなる。
「…え、やばい!それめっちゃ素敵やねんけど…!!ナオそれ絶対見に行くから!!♡」
「……ね〜、ラン兄の話に便乗してもいい?」
「ん?ええよ、どした?」
おずおずとリュウキが会話に入ってきて、返事をすると、たっくんをちらりと見ながら、照れくさそうに話し始めた。
「、、実はさ、……さっき、たっくんに、卒業したらダンスの講師やってほしいって誘われちゃった〜、笑」
「え、?講師って、…っ、あぁ、たっくんのスクールの?!」
「うん。ねー、たっくん、?笑」
「うん、誘っちゃったね。笑」
「リュウキ、そうなの?!めっちゃいいじゃんっ、!おめでとう〜!」
「うん、ありがと、トム!」
「え〜?たっくんそれってさ〜、公私混同ちゃうの〜?♡も〜っ、ずっと一緒にいたいからってぇー!♡」
「うん、まぁ……、言っちゃえばそうだね。笑」
「え、?/煽ろう思たらほんまに惚気られたんやけど!笑」
「うわ、たっくんが甘いのなんや痒いわ〜、笑」
「なんでだよ。笑」
ナオヤとカイリュウにいじられつつも、ニコニコのリュウキを見て、嬉しそうにそれを眺めるたっくん。
「なんや、みんなキラッキラしとんな〜、俺も頑張らな…」
「期待してるよ、?主任。」
「おま…っ、今は課長やなくて、エイキでいてくれや頼むから!笑」
「あははっ、ごめん。うそうそ。笑 ……あ、そうだ。ハヤトは、卒業後は決まってるの?」
「…うん、……実はね、?」
「あっ!!ねぇ、ナオも、みんなに重大発表がありまーす!!」
ハヤトの言葉を遮るように、ナオヤがいきなり大きい声でそう告げた。
「なんやねんおい、ハヤトの話聞いたれよ」
「ううん?ナオちゃんの話聞いてあげて?」
庇うようにそう言ったカイリュウに、ハヤトがなんだかくすくすと笑いながらその場を収める。
「なんやねん、手短に話せよー?」
「じゃあ手短に言うけど、……この海の家、無くなっちゃいまーす!」
「「「「「「え?!」」」」」」
予想もしなかった言葉に、みんなが声を上げる。ハヤトだけは知っていたのか、にこにことナオヤの顔を眺めていた。
あまりにも衝撃すぎて、理解が追いつかないまま、続くナオヤの言葉に耳を傾ける。
「えへへ、びっくりしたー?ごめんね。…リュウキもトムちんも、来年は卒業でしょ?みんながいなくなった来年、どうしよっかなってずっと考えててさ。……で、ナオは、決めました!実は、、ナオ、カフェをオープンしまーす!」
「「「「「「カフェ?!」」」」」」
「まぁ、なんかパパも海の家飽きちゃったみたいでさぁ〜、それなら、カフェとかどう?!ナオ、オーナーやる〜♡って提案したら、賛成してくれてね〜?ナオもカフェだーいすきやし、実は夢やってん♡」
「っ、え…、ナオちゃん、もしかして、さっきまだ内緒って言うてたやつって…、」
「うん、そうやねん…、セイちゃん黙っててごめんな、?この場で言うって決めててん。…あ、セイちゃんとエイキは安心して?仕入れはちゃんと頼むからっ♡」
るんるんで話すナオヤの声を聞きながら、後ろに佇む海の家をぼんやり眺めて、無くなるんかー…なんて少し寂しくなる。
「お前、カメラマンはどないすんねん…?」
「え?もちろん続けるで?カフェは、可愛い男の子たち雇うから〜♡」
「は?おいナオ、なんやねん可愛い男の子って」
「も〜セイちゃん♡ナオはセイちゃんしか見てへんから安心して?♡…ほら、ここの近くでやろうと思っててん。たっくんとリュウキも、仕事中に寄ってなぁ?」
「じゃあダンススクール近いんやない?たっくん。」
「うん、そうだね、」
「みんなも、…カイリュウもランちゃんも、帰ってきたら、新しい居場所にしてくれたら嬉しいなって。」
「…っ、おん、ええやん。どうせ流行らへんからみんな行ったれや?笑」
「もー!流行るからー!!笑」
「ふふ。カイリュウが1番応援してるんやろ、?」
「っ、おい、ラン、うるさいねん。/」
みんなでわいわいと話に反応していると、ナオヤがふいにハヤトの隣に行き、肩を寄せる。
「……で、実は、トムちんが店長をやってくれることになりました♡」
「え?!トム、そうなん、?!」
「うん、リュウキにも黙っててごめん!笑」
「ねっ?可愛い子雇ったやろ〜?♡」
「まぁたしかに可愛いな、?」
「もう、エイキ、!//」
エイキに見つめられて照れるハヤトを、みんなで微笑ましく眺めていると、ナオヤもニコニコしながら話を続ける。
「……だからさ?来年もまた、ナオのカフェオープン記念で、みんなで集まろなぁ〜?♡」
「お前それ、集客したいだけちゃうん?笑」
「も〜!違うからぁー!!笑 カイリュウも、ランちゃんと来年も帰ってきてやー?!」
「覚えとったらな。笑」
「もー!ばかぁっ!!笑」
ナオヤをからかいながらも、嬉しそうなカイリュウに思わず顔が綻んでいると、バンッ!と頭上で大きい音がして、みんなが一斉に上を見上げた。
「えっ?!花火始まっとうやん!!笑」
「まって?!ナオ、みんなとのお喋り楽しくて、花火の時間忘れてもうてた〜!!笑」
「おまっ、なんやねんっ!手持ちとどっち見たらええかわからへんやんけ!笑」
どうやら、いつの間にか花火の時間になっていたようで、次々と夜空に大きな花火が打ち上がっていく。
リュウキとカイリュウにわちゃわちゃと言われながらも、楽しそうなナオヤの発言にみんなが少しほっこりして、一度手を止め、花火を眺め始める。
「……ねぇ、この花火、なんかタイミング的にさ〜ぁ?ナオへのお祝いみたいじゃな〜い?!♡」
「いや、これはランやろ!」
浮かれたようなナオヤの発言に、すかさずカイリュウが俺の名前を出してくれて、隣でこっそり嬉しくなっていると、リュウキが突然会話に割って入る。
「え、俺やろ!」
「なんでリュウキやねん」
「進路決まったお祝い!笑」
そのリュウキの言葉を聞いた途端、なぜかみんなが次々と張り合い始める。
「いやまって、普通にここは俺とハヤトやない?」
「ハヤトもそう思う!/」
「おまっ、2票ずるいやろ!」
「カイリュウ、俺いるよ?笑」
「ラン兄ずるっ!たっくん、俺に1票入れてや!」
「ふふっ、じゃあリュウキに1票。笑」
「セイちゃんはナオやんな〜?!」
「はいはい、ちゃんと入れたるから。笑」
「おいっ、ほな全員2票やんけ!!笑」
カイリュウの言葉にみんなが思わず笑いだすと、ナオヤが少し嬉しそうに、言葉をまとめて声を掛ける。
「も〜っ、しゃーないなぁ〜?じゃあ、み〜んなのお祝いってことでええやんなっ?♡」
「しゃーなしなっ、しゃーなしっ、!笑」
またカイリュウの発言に笑いが飛び交いながらも、みんな納得したように、花火を見上げる。
「あっ、ねぇみんな〜!写真撮るから集まってや〜!」
いきなり飛んできたナオヤの声に、わちゃわちゃとみんなが集まって、自然と肩を組んだり、身体を寄せ合っていくと、カメラを構えながらも、ふいにナオヤが笑いだす。
「…っ、あははっ、!」
「おいなんやねん!暑いねんからはよせぇ!」
「だってさぁ!…ふふっ、…み〜んな、すっかり仲良くなってるんやも〜ん♡」
その言葉に、ふとお互いに顔を見合わせながら、昨年よりも近くなったその距離に、なんとなく照れながらも、笑い合う。
「んふふっ、今年はナオの指示なしでもバッチリやなっ?…じゃあ撮るで〜?はいっ、チーズっ!」
カシャッ、!とシャッターが降りた瞬間に、大きな音と共に花火が打ち上がる。
思わずびっくりしてみんなで振り返ると、連続で夜空に花火が咲き誇って、海を色とりどりに染めていく。
花火が打ち上がる度、感嘆の声が上がって、ふとみんなを見ると、それぞれが楽しそうに笑っていて。
……少しだけ、また、みんなと離れてしまうことに切なくなりつつ、みんなの未来に、期待もあって。
夜空に何度も広がっていく、
その鮮やかな光が、まるで。
俺達のこれからを、
照らしてくれているような気がしていた。
end.
(あとがき)
特別編までお読みくださり、ありがとうございました…!🙇♀️
実は本編の1話と特別編の①が同じ始まり方だったり、2話の会話をちょっと懐かしんでたり、…でもちゃんと1年経ってる変化を感じられるように、なんてちょっとしたエモさを入れつつ書いてみました。
(気付いた人いたらすごい)
(読み返しにどうぞ)(?)
あともうひとつだけ、おまけを書いたら
このお話は終わろうかなと思います。
(🐿卒業後のおはなし)
リクエスト頂いている、🍓🐿初めて🔞のお話は、短編の方に上げようかなと思ってますので、もう少しお待ちくださいませ🙇♀️
コメント
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エモすんぎぃ 心の中がぽっかぽかの熱々やぁ🫶 カイランとタクリュキとセイナオの 甘ーい所と、トムの乙女な所とエイキの男っぷりがもうねぇ🫶 全部がなんか ほぼ現実とも同じやんって思っちゃうくらいのリアリティーがあるっていうか、今まで見てきたMAZZELテラーの中で1番リアルに近いって思った🤣 そこに妄想の力を加える事で 最高なストーリーが生まれるから、みちちゃんのストーリーの続きが毎回楽しみ😊
もう特別編、読み終わっちゃった…… 1年経って、みんなの距離がちゃんと近づいてて、カイリュウとランの甘いところも、エイキさんがハヤトくんに告白したのも、全部温かくてじーんってなった😢 特にランの合格報告、カイリュウが誇らしそうに話すところ、すごく好き。最後の花火が、みんなの未来を照らしてるみたいで、切なくて優しい気持ちになった。 おまけも楽しみにしてます、みちさんお疲れ様です🤍🥀