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朝陽がカーテンを揺らす
目覚ましの音が鳴り響いた
また1日が始まった
あぁ今日も起きれない
あぁ今日も行けない
行きたくないわけじゃないけど
行こうとすると苦しくなるから
会いたい人はいる
やりたいこともある
でも会えない できない
だって行けないから
今日も一人で家に篭って
このままでいいのだろうか
日光が部屋を照らす
正午を示す町のチャイム
もうお昼になっていた
あぁ今日も起きれない
あぁ今日も行けない
やっとの思いで起き上がって
やっとの思いで朝ごはんを食べる
会いたい人はいる
やりたいこともある
でも行けない 起きれない
なぜか分からないけど
今日も一人で家に篭って
このままじゃいけないのだろう
行き帰りの時間も たくさんの人の波も
あの場所で偽りの仮面をつけて生きるのも
もう疲れた
朝陽が眩しくて
目に刺さるから
今日も布団は頭まで
午後になって動けるようになって
午後になって起き上がって
会いたい人はいる
やりたいこともある
でも会えない できない
だって行けないから
会いたい人はいる
やりたいこともある
でも行けない 起きれない
そんな生き物だから
今日も一人で家に篭って
このまま一日が過ぎるだろう
あぁ一人薄暗い部屋で
特に何をするわけでもなく
ぼんやり時間が進んでゆく
あの頃のように
毎日あの場所に行けていたら
こうはならなかったら
街ゆく子供の笑い声で
もう帰る時間なのだと
心に深い傷が残る
あぁまたあの場所に
また行けるようになれば
その時はちゃんと笑って
抱きしめて