どーも。wakaです。遅くなり申し訳ありません‼
それでは、どうぞ‼
私がキリト達と合流した時には、キリトとユージオ2人とも武装完全支配術の術式を頑張って覚えていた。私の剣は神器ほど優先度が高くない。それでもクラス42だけどね‼ちなみにユージオの剣の優先度は45で、キリトの剣は46だよ‼
いまさら思えば、どうしてゴブリンたちはそんな優先度が高い剣を持ってたんだろうと不思議に思う。
カ「30分経ったぞ。どうじゃな?」
カーディナルさんが言う。キリトは一度紙を裏返し、術式を小声で詠唱していた。ユージオもキリトに倣う。
キ「たぶん完璧」
ミ「なんだか不安だなぁ…」
キ「ミオは覚えなくて良いんだからな」
なんだかジトッとした視線が刺さる。
ミ「キリト達以上に私は頑張るから‼」
カ「ユージオはどうじゃ」
ユ「え……ええと、僕のたぶん完…大丈夫です」
カ「よろしい」
苦笑気味のカーディナルさんが顔を引き締めて言った。
カ「言っておくが、いかに完全支配術が強力だからとて、無暗に乱発してはならんぞ。あれは一度使うだけで剣の天命をかなり消耗するのでな。無論、使い惜しみして敗れるのはもっといかん。ここぞという時を見極めて使うがよい。その後は、きちんと鞘に収めて天命を回復させるのじゃぞ」
キ「む……難しい事を」
ミ「キリトとユージオならできるでしょ」
キリトが近付いて来た。そして小声で話しかけてくる。
キ「ミオ」
ミ「ん?」
キ「前も言ったけど、俺のこの体は本当の体じゃない。でもお前は違う」
ミ「そうだろうね。だって現実世界からそのまま来たんだもの。いつの間にかSTLに寝かされてました、なんてことはないと思うよ。それが?」
キ「絶対に、死ぬな」
その言葉は、強い意志を秘めていた。アインクラッドでHPが全損して死んでいったプレイヤーたちを思い出しているのか。それは定かじゃなかったけど、キリトが本気で言ってるってことに、なんだか嬉しくなった。でも。
ミ「約束はできない、かな」
キ「それはっ……」
ミ「私がこのアンダーワールドで最終目的としているのは、ユージオ、カーディナルさんが生存すること。そのためだったら、たとえ私が死んでも、ユージオが、アリスちゃんが、リアルワールドで笑って楽しく過ごしてくれれば、私はもう幸せだよ。時々私の事を思い出してくれればそれでいいからさ」
真剣な顔でそう言うと、キリトは厳しい顔で鋭く言った。
キ「でも、それじゃあ、俺やユージオは笑わないよ。お前がいないんだからな」
なんだこの人たらしは。
ミ「~~……ッ、だーかーらー‼」
私は赤くなった顔を隠すように叫びながらキリトを指さした。
ミ「みんな生きて、最高司祭アドミニストレータを倒せればそれでいい‼そうでしょ⁉」
キ「あ、ああ」
ミ「そのためにも、私はめっちゃ頑張るから‼絶対にとは言えないけど、死なないから‼」
ユージオにもカーディナルさんにも聞こえるような声量でキリトに誓うと、キリトは呆気にとられた顔から、クスッと笑った。
キ「はは、やっぱりそっちの元気な方がミオに似合ってるよ」
ミ「でしょ?」
ニヤリと笑うと、カーディナルさんは口を開いた。
カ「さぁ、時間がないぞ。ついてくるのじゃ…カセドラル3階の武器庫に最も近い扉からおぬしらを送り出してやろう」
ミ「やった~‼」
ユ「呑気にそんなこと言ってられるのはミオだけだよ……」
なんかめっちゃ呆れ顔されてる気がする…。キリトにもユージオにもカーディナルさんにも。しかし、すぐに表情を改めたカーディナルさんがいった。
カ「ユージオ、ミオ…そしてキリトよ。世界の命運は、今やそなたら3人に託された。地獄の業火に包まれるか…全き虚無に沈むか、あるいは……」
カーディナルさんは私達を順に見つめると、穏やかな笑みを浮かべながら続けた。
カ「――第三の道を見出すか。わしはもはや、告げるべき全てを告げ、与えるべき全てを与えた。あとはただ、信じる道を行けばよい」
ユ「……ありがとうございます、カーディナルさん。きっと、カセドラルの一番上まで辿り着いて……アリスを元に戻してみせます」
ユージオは、強い決意がこもった声で告げた。キリトは口を何度か開閉して、何か言おうとしたようだがそれはせず、カーディナルに向かって深々と頭を下げた。
私は……
ミ「本当にありがとうございました。私は、進み続けます。みんなが、笑って、幸せになれるように」
カーディナルさんは、力強く頷き、ドアノブを握った。
カ「…では…行くのじゃ‼」
そんな強い言葉に背を押され、私達はドアの向こうから吹き付ける寒風に抗いながら外へと飛び出した。
ミ「…行ってきます」
ミオ(19歳)
キリトに必要とされてることに気付いて赤面(恋愛感情ではありません)。デュソルバート⁉メッタメタにしてやんよ‼くらいの勢い。
キリト(19歳)
お巡りさん人たらしはこいつです。これだからみんな惚れるんだよ‼ミオには効かないけどね‼カーディナルともうちょっと話したかったけど、時間がないから諦めた。大丈夫‼きっとミオがカーディナルの死亡フラグを折ってくれるよ‼
ユージオ(19歳)
The優等生君。さっすがユージオ君だね‼大丈夫、そんな君の死亡フラグはミオとキリトが折ってくれるよ‼(by主)
読んで頂きありがとうございました‼
コメント
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もう…マジで…本当に、ここからですね!ユージオと、ミオさんは、いったい…どうなるのか。ここから何が起こるのか。(原作と違う展開になるのは間違いないね!) これからも頑張って下さい。応援してます!