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よくあるトラ転したら最推しが話しかけて来たぁ‼・改(※新しい方です‼)
第28話 - 第28話 意外とあっけなく終わった赤い人との戦闘‼ユージオ‼その気持ちは分かるけど‼だめだよ‼
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2023年04月21日
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どーも。wakaです。ミオの原作知識+つよつよパワーで、デュソルバート戦があっけなく終わってしまいました‼
それでは、どうぞ‼
ハロー‼アイアムミオ‼今、武器庫に来てるよ‼光素で辺りを照らしながらね‼もちろん、私達の剣を取り戻すために‼
キ「……もしソルティリーナ先輩がここに来たら、感極まって卒倒するかもな」
ユ「うん…ゴルゴロッソ先輩も、あの大剣を見たら飛びついて離さないよ」
ミ「確かに‼アーリン先輩だったら、武器庫に住みついちゃうかも!」
そんな事を話しながら、私達は薄暗い武器庫を見回した。
ミ「え~…私の剣どこ~……」
キ「おっと、見つけたぜ」
ユ「うわ…こんなところに」
キリトは入ってすぐ右側に立てかけてあった私達の剣三振りを指さした。あの鈍く光る柄とちょっと不格好な鞘は、確かに私の剣だ。なんたって、鞘は私が自作したからね‼不器用だけど、結構頑張ったんだよ‼
ユージオは驚いたように呟いた。
ユ「キリト、神聖術も使わないで、どうして……」
キ「一番新しく持ち込まれた剣なら、扉に一番近いところにあるだろうと思っただけさ」
ミ「わぁお、コナン君だ」
思わず某推理漫画の主人公の名前出しちゃったよ。ユージオは一瞬きょとんとしたが、キリトからタイミングよく青薔薇の剣を渡されてからか、気に留めなかったようだ。キリトありがとうううううう‼
キ「ほら、ミオも」
ミ「ありがとう‼」
色んな意味も込めてそう言うと、それが通じたようにキリトは頷いた。ああ、安心する重み…‼
ユージオはずっと青薔薇の剣を握り締めている。それに気付いたキリトは、苦笑交じりの声でユージオに言った。
キ「いつまでも感動してないで、さっさと吊るせよ」
はっとしたユージオは、慣れた手つきで左腰に剣を吊るすと、照れたように笑った。ウッ‼かわいぃぃ‼
しばらくして、表情を改めるとユージオは尋ねた。
ユ「……どうする、キリト、ミオ。これだけあれば僕らの体に合うのも見つかるだろうし、鎧も借りてく?」
キ「いやぁ、俺達鎧なんて着たことないだろう。馴れないことはしないほうがいいよ。あのへんにある服だけ頂こう」
確かに、私の制服も血が滲んでたり所々裂けている。
ミ「あーあ。この服の色、気に入ってたんだけどなぁ。若葉色の……」
そういいながらも、衣服の列に駆け寄り、目の前にあったカーキ色の服を手に取る。身長は……なんとか足りたよ‼
ミ「こっち見ないでね~?」
悪戯っぽく言うと、予想通りの返答が2人から返って来た。
キ「見るわけないだろ」
ユ「そ、そうだよ‼ぜっったいに見ないから‼」
そして私はキリト達の所から離れた所でぱぱっと着替えた。
キ「ミオー、終わったかー?」
ミ「ばっちりよ!」
キリトとユージオは、それぞれ黒と青の服に着替えていて、めっちゃかっこいい。ちなみに私はキリト達の色違いとでも思ってもらえればいいです‼それこそ学校とかはスカートだったけど、ズボンの方が私には合ってるんだっ‼
ミ「さてと…」
ユ「そろそろ、行こうか?」
キ「ああ、そうだな」
短い会話を交わし、私達は武器庫の扉を引いた…途端。
と扉に何本もの鋼鉄の矢が突き刺さった。
ミ「あわわわわ‼」
キ「おわぁ⁉」
ユ「うわっ‼」
これ絶対デュッさんだよね⁉怖っ‼やっぱ鎧の方が良かったかな‼
そんな事を脳内で叫んでいるのと、デュッさんが弓を引くのは同時だった。しかも何本も一斉に。次あれが当たったら、確実に扉を貫通してこっちに来る。そして確か、脚を狙ってくるはず。
キ「バーストエレメント」
キリトがさっきまで灯り代わりに生成していた光素を解放した。これは‼猫だましだ‼おじいちゃんとよくやってた‼
私もキリトにならって、光素をバーストする。
ミ「バーストエレメント‼」
そういうのと同時に、ユージオが右に、私が左に跳ぶ。半秒後に、さっきまで私達が居た所に4本の矢が嫌な音を立てて突き刺る。その時、キリトの声が耳に飛び込んで来た。
キ「前だ‼」
ユージオは床を蹴り、前方へ跳ぶ。そのまま階段を一段、二段と上っていく。ユージオが三段目に足をかけようとしたとき、デュソルバートさんは背中の矢筒から一気に30本の矢を抜き取り、弓につがえた。
ここで縮めた距離を離すわけにはいかない。そう思った私は、体勢を低くして思いっきり床を蹴ってユージオを追い抜くと、足裏で風素をバーストさせながら階段を上った。
そして左腰から剣を引き抜くと、デュッさんの赤い鎧を容赦なく斬った。斬ったデュソルバートの左腕から骨が砕ける音がしたが、それに動じないデュッさん。いや強すぎでしょ‼せめてできたのは、注意をこちらに引く事だけだった。いやこれでも十分か‼うん‼よくやった私‼で、この後どうしよう‼
やはり、予想通りデュソルバートは矢を矢筒に素早く収め、私に向かって弓を振り下ろしてきた。それを剣の腹で受け止める。だが、そのまま押し返され、しゃがみ込む。
デュ「――なるほどな」
不意に、デュソルバートが口を開く。私は、剣の柄にありったけの力をこめながら睨んだ。
ミ「何?」
デュ「騎士サーティワンと渡り合うだけの技はあるようだな、咎人ども。しかし、ならば尚のこと許せん。正しき騎士の戦いではなく、穢れた闇の術によってサーティワンを惑わせたことがな‼」
そう言うと共に、弓に込められる力がさらに強くなった。
ミ「く……っ」
何とか踏みとどまりながら、私は上っ面だけの薄い笑みを見せた。もちろん脳内では半泣きだけど‼
ミ「私達は闇の術なんて使ってないっての。こっちも剣士なんだから、正々堂々勝負するのは常識中の常識だけど?」
ユ「ミオー‼」
後ろから声がする。集中を乱すわけにもいかなかったので視線を向けなかったが、絶対にユージオの声だ。
ユージオが頑張ってくれている。キリトもいるみたいだ。まだ、倒れるわけにはいかない。だから…‼
ミ「もうちょっと、頑張って…‼」
自分自身と剣にそう言う。前にも、ユージオは言っていた。『大切にしていたら絶対に応えてくれる』と。
私は必死に秘奥義『ホリゾンタル』でデュソルバートの弓を弾いた。それと合わせるように、ユージオとキリトが『バーチカル・アーク』で赤銅色の鎧を斬る。
キ・ユ「「ハァッ‼‼」」
デュ「ぐ……ぅ……」
くぐもった声とともに、大量の血を零し、傷一つない大理石の床に倒れる。背中にはキリト達が与えた傷が深々と刻まれていた。
案外早く終わったな‼よし!
と思ったら、なんとか壁に背を預けた整合騎士はユージオ達に向かって掠れ声で言った。
デュ「…小僧ども……。最初に使った秘奥義の名は、何だ……?」
ユ「………」
ユージオはキリトと目を合わせ、少し迷った素振りを見せたが、静かに答えた。
ユ「……アインクラッド流剣術、二連撃技《バーチカル・アーク》」
デュ「そっちの…小娘が使った技は……?」
今度は私の方に視線を向けてくる。息を深呼吸で整えて言う。
ミ「アインクラッド流剣術、《ホリゾンタル》だよ。で、これで分かってくれた?私達は闇の術なんて使ってないって」
そういうと、穏やかな声が兜の奥から聞こえた。
デュ「そうだな……人界の端から端まで…その果てを超えた先までも見てきたつもりでいたが…、世にはまだ我の知らぬ剣、知らぬ技があったのだな……。――貴様らの技には、真摯な修練を積み重ねた重みがこもっていた。貴様らが、穢れた術によって騎士エルドリエを惑わせたと言ったのは……我の誤りであった……」
その声は、どこか諦めたような、悲しいような、楽しいような声だった。
デュ「…名を……教えてくれ」
3人で視線を合わせてから、ユージオから短く名乗った。
ユ「…剣士ユージオ。姓はない」
キ「俺は剣士キリトだ」
ミ「私は剣士ミオ」
それぞれ性格の現れる名乗り方をすると、デュソルバートは小さく頷いた。
デュ「……カセドラル50階《霊光の大回廊》にて複数の整合騎士が貴様らを待ち受けている。生け捕りではなく、天命を消し去れとの命を受けてな…。先刻のように真正面から突撃すれば、刹那のうちに息の根を止められるだろう」
キ「お…おいおっさん、大丈夫なのかそんなこと言って?」
デュ「アドミニストレータ様御下命を完遂できなかった以上…我は騎士の証たる鎧と神器を没収され、無期限の凍結刑となろう。…そのような辱めを受ける前に、天命を断ってくれ……貴様らの手で」
その言葉に、ユージオはあからさまに絶句した。デュソルバートはさらに続けた。
デュ「迷うことはない……貴様らは…堂々たる剣の技によって倒したのだからな……」
デュ「我……整合騎士、デュソルバート・シンセシス・セブンを」
ユージオは、その名前を聞いた途端、肩を震わせた。
ユ「デュ…ソル、バート?あんたが…あの時の……?」
私が気付いた時には、ユージオはよろよろと数歩前へ踏み出していた。
ミ「ユージオ…、待って」
ユ「天命を…断ってくれだって…?堂々たる勝負、だって……?」
キ「ユージオ……?」
ユ「たった‼たった、11歳の女の子を鎖で縛り上げて…飛竜にぶら下げて連れ去った奴が…今更そんな口を利くなああああああぁぁ‼」
ユージオは、逆手に握った青薔薇の剣を、デュソルバートに振り下ろそうとした。
ミ「はい、ストーップ」
私は、振り上げられた右腕を掴み、キリトはユージオの肩に手を置いた。
キ「一旦落ち着け、ユージオ」
ユ「……なんで止めるの……」
キ「そのおっさんは、もう戦う気はないよ。そういう相手に剣を振るっちゃだめだ…」
キリトは優しく話しかけるが、ユージオの色濃い殺意の気配は消えない。
ユ「でも……でも、こいつは…こいつが、アリスを連れて行ったんだよ…こいつが……」
ミ「それでもだめだよ。だって、この人その時の記憶が無いっぽいし」
そう言うと、ユージオは目を見開いた。私の言葉にキリトが頷く。
ユ「え……?」
キ「そうだろうな。ルーリッドの村からお前のアリスを連行した時のことを……忘れたんじゃない、記憶を消されたんだ」
その時、全く動かなかったデュソルバートが、右腕で兜の側面の掛け金を外した。ごとん、と音を立てて床に落ちる。
一言で言うと『剛毅』。赤い髪の毛に、濃い灰色の瞳。こうして顔を見ると、迫力がすごい。これで怒られたらひとたまりもない。
デュ「……その黒髪の小僧と小娘の……言う通りだ。我が、幼き少女を捕縛し、飛竜で連行しただと?そのようなことをした覚えはない」
ユ「お……覚えてないのか……?たったの8年前なんだぞ……?」
ユージオの勢いが徐々に弱まっていく。キリトは、真剣な顔で言った。
キ「だから、消されたのさ…出来事前後の記憶ごとな。おっさん…いや、騎士デュソルバート、あんたはノーランガルスの北の辺境を守る整合騎士だった、それは間違いないな?」
デュ「……然り。ノーランガルス北方第七辺境区が……我が統括区であった。そう……8年前までは……」
ミ「で、そこで功績をあげて、セントラル・カセドラルに来たんでしょ?何の功績をあげたかは分かる?」
すぐに答えは返って来なかった。代わりに、キリトが口を開く。
キ「俺が答えてやるよ。あんたの功績とは、整合騎士アリス・シンセシス・サーティを見出したことだ。央都じゃ誰も知らないような、北の果ての小さな村からな。最高司祭アドミニストレータは、アリスをこの塔に連行したことをあんたの手柄としながらも、その件に関する記憶は消さなければならなかった」
ミ「その理由は確か、エルドリエが言ってたよね。天界よりこの地に、って。だから、整合騎士には、自分が生まれた時から、整合騎士になるその日までの記憶が無いんだよ。そうだとしたら、アリスちゃん自身は自分が整合騎士になるまでの記憶が無いのに、連行してきた本人のデュソルバートさんが覚えていたら、整合騎士はもとは私達と同じ人間なんだって気付かれちゃうでしょう」
結構説明が長いし、私は語彙力が無いため、なんとか察してもらいたい。しかしキリトにはわかってもらえたようで、頷いたあと顎に手をかけた。
キ「そうだな。そのへんが最高司祭様の弱みか……」
デュソルバートは、とても驚いていた。そうだよね。百何十年も自分たちは天界から召喚されたって信じてたんだから。
デュ「そんなことが…あるはずがない……。我ら整合騎士が、騎士に任ぜられる以前は、そなたらと同じ人界の民であったという話が……」
ミ「信じられないのも無理ないよ。でも、それを信じるか、信じないのか、これからどうするかはあなたが決めることでしょ?」
私がそう言うと、デュソルバートは目を閉じた。
キ「……行こう」
ミ「じゃあね、デュソルバートさん」
私達は一度、整合騎士に視線を向け、踵を返した。ユージオも、振り上げていた青薔薇の剣を鞘に収めると、階段を上り始めた。
後ろからデュソルバートが追ってくることはなかった。
ミオ(19歳)
語彙力が無い。とにかくない。ユージオの気持ち、よくわかるよ。でも、そのための剣術じゃないでしょ?って思ってる人。素早さでは誰にも負けない低身長。
キリト(19歳)
ミオが先に斬りこんでくれたからこんなに早く戦闘が終わったんだ。ありがとう、ミオ。な人。ほぼ無傷。
ユージオ(19歳)
鎧を着ておけばなお良かった‼って最初に思った人。珍しく激情。でも、相棒2人のお陰でなんとか立ち止まる。
読んでいただきありがとうございました‼
コメント
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語彙力って…今回も面白かったです。次も楽しみです。