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ー裏面(リベン)という世界②
覚悟の準備をしておいてください。
倫理観は幼稚園に置いてきました(?)
2話見ないと内容はわからないと思います。
地獄と裏面の境界にある出入り窓口センター。
そこで働く男,天満(テンミ)。
彼の元には今日も“肉”に飢えた化物が訪れる。
「Mr.天満。あの支度は整っているのかい?」
窓口センターの客間で天満と欧州人のような風貌をした青年が談笑(?)していた。
「思い出させないでくださいよ。あんなイかれた奴らのために準備をするなんて考えたくないです」
「huh…まあ私から言わせてもらっても、彼らは少し特殊だよね」
「…セバスチャンさん、おたく、また大陸街の沿岸に不法投棄したでしょ。
大陸街の上級化物達から私の元に苦情が入ってるんですけど。」
「what?なんのことやら…。
欧州街の素晴らしい文化を大陸街の蛮族達に提供することの何が悪いっていうんだい?」
「クソ吸血鬼め」
「thanks、最高の褒め言葉だね(笑)」
「あ、丁度いい所にニンニクが」
「sorry、Mr.天満。お手伝いすることはあるかい?」
「そうこなくては」
吸血鬼にはニンニクが有効であることを再度確認しつつも、天満はすぐ間近に迫る“あの”事について考えを巡らせていた。
ー日本の八百万神土地神界隈で頂点に君臨する神々がいる。
それは市町村を象徴する神々“倭氏神(ヤマトウジガミ)”である。
彼らにも人肉を好んで食べるという特徴が当てはまるが、その他に唯一の特徴を持つ。
それは
“共喰い”をすることだ。
共喰いをすることで喰った相手の神格を取り込み、神格をあげる。
神格をあげればその地は栄える。
このような愚行を繰り返したことにより、彼らは年々減る一方だ。
なんとも馬鹿げた話である
「…ということです。ご理解いただけましたか、セバスチャンさん。」
「good morning、Mr.天満。いい子守唄になったよ。」
「お前いつか殺す」
「まあジョークは置いといて…
今の話をまとめるに、氏神の数が減りすぎると現世も裏面も神と化物のパワーバランスが崩れて困る訳だ。」
「その通りです。…どうにか奴らの腹を満たさなければ…」
「でも彼らの数は千七百近くあったよね。その分の肉は用意できるのかい?」
「…やはり聞いてなかったんですね。」
倭氏神には上から数えて七番目までの者を敬意と畏怖を込めて“七都”と呼ぶ決まりがある。
七都はその時々により、該当する氏神が入れ替わる。それが七大都市として、現世の人間界にも反映されるのだ。
「奴らは二種類に分かれるんですよ。
それは“捕食者”か“獲物”かです。その中でも七都はより多くの神格を取り込むために数十、数百に及ぶ雑魚氏神を喰おうとします。…馬鹿らしい、一歩間違えば自分が喰われることになるとも知らずにね。」
「I see、つまり七都が共喰いさえしなければ数の大規模な変動は起きないわけだ。」
「はい。 ですので七都のみの会食を開けば、 しばらくの間は共喰いが起きず、数の変動を抑えることが可能になると思います。」
「wait、七都分の肉はどこから取り寄せるんだい 。」
「…セバスチャンさん。今回、そちら“欧州街”の廃棄予定の肉をこちら“日本街”に回して頂きます。同時に大陸街のゴミ処理も行えるので。」
「君、倭氏神を残飯処理に使おうとしてる?
あと、さらっと欧州街のテクノロジーの遺産を“ゴミ”ってディスったよね」
「…」
目を逸らす天満。どうやらセバスチャンの言葉が彼の図星をついたようだ。
「…とにかく、脳でも臓物でも構いませんので持ってきてください。」
「しょうがないなぁ。…まあ、 君とは長い付き合いだ。
上に掛け合ってみよう。」
「お願いします、奴らは垂れ切った皮でも固まった血塊でも喜んで食べますよ。
特に、西の大食漢や東の女傑(笑)はね。」
「oh…欧州の処女達よ、アーメン…」
悲惨な目に遭うであろう肉達を思い浮かべてセバスチャンは順序も曖昧に十字を切った。
続きます。