お久しぶり所ではないぐらい空いてしまった、、ごめんなさい💦
今回も頑張るから最後まで見てぇ😭
てことでスタート!!
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
フィン「こんな弟でごめんなさい。」
話せるようになったら
言いたい「ごめんなさい」って。
学校の近くの森を歩いて数分、散歩するには少し肌寒い。夜空に輝く星がとても綺麗に見える、、僕の心の中と違って。
フィン「あーあ、、散歩してても何も解決しないよね。」
フィン「さっ、学校戻ろ」
♢♢♢
レイン「マックスも寝たか、、流石にこの時間だと」
来週提出の課題を片付けている間にマックスは寝てしまった。
レイン「このままだと寝れねぇし散歩でも行くか」
〜廊下〜
夜の廊下。いつも歩いているはずなのに何故か今日は不思議な感覚。
昼の寮棟と違って夜は静かだ。
コツコツ
近くから誰かが来る気配がする。先生か?それともアドラの生徒か、、
前から歩いてくる人と近づく度に見覚えのあるシルエットが見える
♢♢♢
廊下の曲がり角を曲がった直後、目の前から見覚えのあるシルエットが見える。ま、まさかね?この時間だ、そんなことあるわけ
あぁ確実にそうだ1歩近づく度に見覚えのある髪色、髪型。き、気まずい
フィン「こ、こんばんわ、、」
レイン「、、あぁ」
レイン「気をつけろよ、、」
フィン「え?」
咄嗟に言われた言葉、脳の処理が追いつかず何も返さないまま終わってしまった。
兄様も散歩かな、、でももう夜中だ先生に見つかったら怒られて、反省文だぞ、、僕もだけど
♢♢♢
確実にそうだな。今は俺とフィン2人だけ話しかけるなら今なのか?それとも、、ダメだ考える時間が無い、もう目の前だ。
フィン「こ、こんばんわ、、」
レイン「、、あぁ」
レイン「気をつけろよ、、」
何も考えずに出てしまった、、なんでこの時間にここに居る?消灯は過ぎているはずだ今の時間は先生が見守りをしている。見つかりでもしたら反省文だ、、俺もだが
〜森〜
やっぱここはいいな。何も考えなくていい。悩んでいることが全て無くなったような感じがする。
何か悩んだ時、一人でいたい時によく来る場所、俺はこの場所がお気に入りだ。
レイン「スッキリする。」
レイン「卒業まであと1ヶ月。もう時間もない。」
ぴょんっ
木陰からうさぎが飛び出てきた
レイン「あ、、お前迷子か?ここは危ない」
レイン「、、、お前は人懐っこいな、だがここは危ないぞ。怪我するかもしれん、ほらあっちに戻れ」
レイン「、、、よし。お前はいい子だな。じゃあなまた」
久しぶりに可愛いものを見れた気がするな、、
レイン「さ、そろそろ帰らないと明日起きれなくなる」
〜次の日〜
昨日のは可愛かったな、、部屋にいるうさぎも可愛いけど。
マックス「今日はやけにご機嫌だね。いいことでもあった?」
レイン「あぁ、昨日散歩してたらうさぎがいてな、」
マックス「相変わらずうさぎが好きだな」
そんな他愛もない会話をしていた。朝の廊下だ昨日の夜中と違って人がいる。友達と話してるヤツ。色々な人がいる。
マックス「そういえば卒業までもう少しだね、フィン君とはどう?」
レイン「全く」
マックス「そっか、、」
レイン「、、、」
マックス「レインってさ、どうやって話そうかなって考えてたりする?」
レイン「まぁ、、考えてたりはしてただけど俺がそんな事しない出来るわけないって、、」
マックス「そっか」
マックス「まぁなんかあったら教えてよ!」
レイン「あぁ、、」
☆☆☆
結局話せるタイミングも無く卒業まで経ってしまった。もう諦めた方がいいのか、、卒業式が終わり、みんながグラウンドに集まる。周りは親に祝われている人達がいる。マックスも今は親と話している。後輩たちも先輩の卒業を祝いにグラウンドまで来ている。
俺には親がいない。だから祝いに来ない。来ると言ってもフィンぐらいだが、、今の状況で来るとは思えない。
レイン「、、、卒業まで1人か、、」
辺りを見渡すと見覚えのある問題児が、、
マッシュバーンデッドか、それとフィンあいつらいつも一緒にいるな。
卒業までに話したいって決めたの俺なのに結局話せなかった。”あの人”みたいに上手く出来ないから、、
でも、、、行くのは今しかない。
レイン「フィ、、フィン、、」
フィン「ははは、はい。」
マッシュ「あ、レイン君」
レイン「せ、、いや今日はいいか。フィ、フィン、、そのつ、着いてきてくれないか?」
フィン「え、ぁ、、ははははい」
いつも通りに会話ができない。どこかぎこちなくなる。まぁ当然だろう。何年も話してこなかったから。
フィン「そ、その、、」
レイン「、、、フィン。」
レイン「ごめん。俺のせいで、、」
フィン「え?」
レイン「俺のせいでフィンがこんな事に」
フィン「いや、別に兄様がなにかした訳じゃ、、そもそも僕のせいなんだし!」
フィン「僕が、僕が無能で何も出来ないから兄様は僕のこと嫌ったんじゃないの?僕は兄様の顔に泥を塗ってばかりだからこんな弟嫌になって僕のこと捨てたんじゃないの?」
レイン「そんな訳では無かった、本当は話せるタイミングがある時に言おうと思ってた。」
レイン「俺が神覚者になった時。フィンとは距離を置くつもりだった。フィンを迷惑ごとに巻き込みたくなかった。だけどフィンに友達が出来てからはもう大丈夫だろうって思って距離を近ずけようと頑張った。だけど無理だった、、何年も距離を置いていたから話すことも話しかけることも、、俺はフィンを嫌っていた訳では無かった。ただ巻き込みたくなかっただけなんだ。」
レイン「当たり前だよな。何年も無視してたら嫌われたって思うのは当然だ。」
フィン「じゃ、じゃあ、、僕と関わらなくなったのは嫌ってた訳じゃなくて面倒事に巻き込みたくなかっただけだったんだ、、完全に僕の勘違いじゃないか、」
レイン「本当にすまなかった。卒業式前に言いたかったけどタイミングがなくて」
フィン「僕も、僕も話したかった。ありがとう話しかけてくれて。」
フィン「ごめんなさい。全部僕の勘違いだったなんて。」
フィン「でもこうやって話せて良かった。」
レイン「、、、」
少し冷たい風が吹く。桜の木が風に揺らされる度に花びらが落ちてくる。あの日の夜空みたいに綺麗だ。
俺も”あの人”みたいにできただろうか。
レイン「綺麗だな。」
フィン「そうだね。」
1つの涙が輪郭をなぞる。
こんなはずではなかったのに。
相当嬉しかったんだな俺
フィン「えぇ?!泣いてる、!」
レイン「いや、大丈夫。」
フィン「ならいいんだけど、、」
フィン「兄様」
レイン「何だ?」
フィン「卒業おめでとう。」
レイン「ありがとう」
♢♢♢
フィン「卒業おめでとう」
あぁ やっと話せた。やっと伝えられた。
僕も涙目になっちゃったな。でも嫌われてなくてよかった。「巻き込みたくない」って兄様なりの優しさだったんだね。気ずけなくてごめんなさい。
でも嬉しいよ。こうやって兄様の本音を知れて。兄様だって僕と話したかったんだね。
僕は”あの人”みたいにはなれない。でも僕も、”あの人”見たいに自分なりのやり方で乗り越えるよ。
♢♢♢
レインちゃんとできたかな、、心配。
マックス「俺ちょっとレインのところ行ってくるね。」
母「うん。行ってらっしゃい」
あ、行くまででもなかったな。2人とも楽しそうに話してる。良かったな。レイン
俺は”あの人”みたいに誰かを守れない。だから辛そうにしてる人の傍にずっと居ることを決めた。俺なりのやり方で守る。”あの人”みたいには出来ないけど。
♢♢♢
フィン「卒業おめでとう」
あぁ。こんなの初めてだった。誰かに面と向かって祝って貰えたのは正直嬉しい。
レイン「ありがとう 」
自分の気持ちを素直に伝えるの。悪くないな。
最初は自分の気持ちを伝えて相手を傷つけるんじゃないかって思ってた。だけどフィンと話して変わるんだな。人って、
俺は”あの人”みたいに誰かの傍にずっといれない。”あの人”みたいに優しくない。誰かの愚痴を聞いたり相談に乗ったりできない。だから”あの人”のことを尊敬してる。
最終的には2人とも話せるようになった。
レインも、フィンもお互いの本音を話した後、他愛のない会話が続いた。
辺りが夕焼けで赤く染る。2人はゆっくり足を運ぶ。向かう場所なんて決まってない。ただゆっくり、ゆっくり進んでいく。
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
めーっちゃ長くなっちゃったごめん!!💦
でも頑張ったからいいね沢山押して欲しいです😭
見てくれてありがとう!!
そんじゃバイバイ!!
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