テラーノベル
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『はぁぁぁぁぁぁ!?!?!?』
ブラックとすまない先生を除く全員にびっくりされた。風夜は
「それは僕が言いたいよ!」
と嘆いたが。ブラックは考える。
(……おかしいとは思っていました。記憶を失う程のウォーデンの一撃を喰らって、ピンピンしているなんて。でも確証が持てなかったんです……)
すまない先生はと言うと
(やっぱり風夜くんはあの時の魔導書くんだよね。だからきっといわゆる【不死存在】なんじゃないかな……?)
と考えていた。風夜はずっと否定し続けているが。風夜は苦笑しつつ
「とは言ってもやっぱり僕が何者かは分からない。君達の事も僕は“知らない”しこの世界の事も“知らない”」
と言った。すると銀さんが
「あれ?さっきすまない先生から生徒について聞いたって言ってなかったっけ?」
と聞いた。その言葉にブラックが風夜を睨むが風夜は
「僕……“いつそんなこと言った”?」
と聞く。それに銀さんは
「……え……?」
と困惑してしまった。
「君と話すのは“今が初めてだよ”?」
風夜はそう言う。
「さ、さっき話しただろ!?」
「いつ?」
「さ、さっき……体育の授業の前。廊下で」
「……はぁ……?」
銀さんと風夜の記憶が噛み合わない。
「本当に……分からないのか……?」
「僕が嘘を吐いて何になるのさ」
「確かに……」
風夜に嘘を吐くメリット何一つない。
「さっきミュータントゾンビに吹っ飛ばされたせいで記憶飛んだんですか?」
「僕の記憶どんだけ貧弱なんだよ」
「違うんですか?」
「違うよ!それで記憶飛んでたら今洞窟に居る事に疑問持っちゃうじゃん!」
「確かに……」
相変わらず謎の多い風夜に首を傾げる。
「でも風夜くん。さっき洞窟に来る前、空き教室に居た時に僕達の名前全員言ってたよね?」
空気がひやりと冷えた。風夜はしばらく黙っていたが、首を振った。
「ううん。僕は名前を呼んだ覚えはないよ。そもそも“知らない”んだから」
「本当に知らないのかよ……」
銀さんはしゅんとしている。
「聞き間違えじゃないと思うんだけどなぁ……」
すまない先生も不思議そうに呟く。
「じゃあ逆に誰の事なら分かる?」
問いを変えてみた。すると
「すまない先生だけ」
と返って来た。さらに謎が増えてしまった。ブラックも覚えていないらしい。
「何故すまない先生だけは分かるんですか?」
「昨日君が紹介してくれたじゃん。自分達の先生だって」
「そうでしたね」
「でもそれ以外は紹介されてないから」
風夜は微笑むと
「そんなわけだから名前くらいは紹介してくれる?呼べないの面倒だから」
生徒達は全員顔を見合わせたが、とりあえず頷いて自己紹介を始めた。洞窟の中でw
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