「絵梨花ちゃんに…」
怖いと思った。何故か知ってはいけないことを知ろうとしている気分になった。とても嫌な予感がした。
「僕のことが好きって心の声が聞こえた。って言ったんだそうです。」
「え?」
心の声…?どういうことなんだろうか…
「先生、どういう事ですか?」
心の声とは何か…拓馬は他の人と違う物が聞こえているのだろうか?
「いえ、私もよく分からなくて…絵梨花ちゃんが、拓馬くんが変なこと言ってるって泣いてきたんですよ。」
(心の声…)
私は妙にストンと落ちてきた…何故か心の声と聞いても、違和感を感じなかった。心当たりがあったから…拓馬は、私が探しものをしているとき、これどこにある?って聞く前にここにこれがあるよって教えてくれた。まるで心を読んでいるかのように…私は理解できた。
拓馬は人の心の声が聞こえるんだと…
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