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あの後、柚さんが入ってくれたことで一気にケーキが売切れていった。後で聞いたら接客経験あるらしく、露店販売なんてお手の物だって言っていた。
「私たちはこれから結愛ちゃんの家に行きますが、柚さんはどうしますか?」
「まあまだ屋敷に行けないからホテルでも探すよ。」
「それならうちにくれば……?あんた、思ったよりも悪い人じゃなかったみたいだし、花月の友達だから。」
『それはどうも。じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔します。」
何だろう。結愛ちゃんたちと柚さんの間に何か火花が散って見えたような……。
このアルバイトの4日間、大丈夫かな……?
「花月、あの2人とはどういう関係なの…?」
「どうと言われましても……お友達です。」
「友達って…あいつら朱鷺院楓の側近じゃないの…?」
そうか、柚さんは2人がまだいじめをしていると思ってるのか。それなら、今はもう何もしていなくて、いい人たちだって分かってもらえれば、柚さんも仲良くなれるかもしれない……?
「私…一肌脱ごう。」