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「うわ〜 !こんな事ってあるんですね 笑
僕 若井滉斗って言います。ここで精神科医として働いてて 、その後 体調はどうですか? 」
「 実は今日も発症してしまって、病院に1度行った時は何も無いって薬だけ貰ったんですけど、、」
「そのお薬 拝見してもいいですか?」
若井先生は私の渡したお薬手帳を見ながらカルテの症状の欄を眺める
「あ〜 このお薬 眠たくなったりしません?」
「はい、仕事に集中出来なくて、2日前から飲むの減らしちゃってて」
「これ ただの鎮静剤なんで副作用 感じる人 結構多いんですよね。ご職業は何を?」
「 西高校の教員をしてます。そこで仲の良い藤澤先生の紹介でここに」
「あ〜 そっか。涼ちゃん 音楽やめて先生になったんだっけ… 」
少し寂しそうな顔でパソコンでカルテに打ち込む若井先生
「 怖い場所とか なりやすい所とかって自分で分かったりします?」
「特に出勤前は症状が出やすいです。」
「 ん〜 きっと不安障害かな〜 」
「不安障害…?ですか、?」
「日々の中で、失敗とか 強い不安が生まれた時に発症する 一種の心の病って感じかな〜」
「なんだ… 気持ちの問題か、」
「ん? 駄目ですよ。気持ちが人間にとって1番大事な部分ですから。精神って本当に身体が壊れるくらい重要な事なんです。
僕が必ず治しますから。頑張りましょう。」
私の片手を両手で包んで張り切る若井先生は
どこか私の欲しかった安心感が凄かった。
「 じゃ今度からこのお薬は飲むのを一旦やめて、 週に1度 こちらにいらして下さい。」
受付の方によばれ診察室を出る
『 あ、今日のお代は藤澤さんからいただいてますのでそのまま診察券をお渡ししますね』
なんか申し訳ないな、 今度お礼しなきゃ
『 次回のご予約が来週の水曜日ですね。
これ 、若井先生からです 』
受付の方に渡されたのは またお待ちしてます と書かれた小さな紙だった。
素敵な方だな と思いながら自宅へ戻った。