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ー私は貴方の味方ですー
?「(神さま!!!)」
MZD「ビクッ‼︎……」
MZDは布団に潜って顔も出さないで怯えていた。
?「(…大丈夫ですか、??)」
流石に顔も出さないで布団に潜っていたため、
酸素切れにならないかっていうのも含めて焦っている。
MZD「…死にたくない死にたくない死にたくない………」
相当小声で言っているのであろうが、
ハテナには結構丸聞こえであった。
どうやら、MZDはハテナが悪魔のような見た目をしているため、
食い殺されるなり焼き殺されるなり考えてしまったらしく、
ハテナにバレないように布団の中に隠れたつもりらしい。
しかしそれは周りから見ても普通に分かるレベルであった。
?「(……神さま…)」
MZDが潜っている布団を剥ぎ取ろうとしたが、
どうなるか分からないためやめた。
今のMZDは記憶喪失というのもあるため、泣き出す可能性もあったからだ。
泣き出されたら泣き出されたらで対応が分からない。
だからやめた。
でも流石に1人にしたら危ないと思ったため、そばで見守っておくことにした。
少しした時、MZDの声が全く聞こえなくなった。
布団から顔すら出さないので少し心配になり、声をかけてみることにした。
?「(…神さま、聞こえますか、?私は神さまに手を出すつもりはありませんので、返事だけでもして貰えるといいのですが…)」
MZD「………」
?「(…神さま、?)」
流石に返事がないので仕方なく布団を剥ぎ取った。
そしたら、布団の中に顔も出さないで潜っていたせいか、
酸欠になって気絶していた。
MZDが神さまであったおかげで、死ぬことはなかったが、
流石のハテナでも焦っていた。
?「(…気絶しているだけでしたか、死んでいなくてよかったです……)」
ハテナはMZDにそっと布団を被せてあげ、体制も整えてあげた。
ついでにサングラスを取って、棚の上に置いておいた。
約30分ほどして、MZDが起きた。
MZD「…、ぅ、あれ、ここ何処だ……」
?「(!神さま!!)」
MZD「ビクッ!」
MZDはハテナが外してあげたサングラスを探したが、
自分がいる場所より遠かったため諦めたのか、
何とかして顔を隠そうと腕で顔を覆った。
?「(……神さま、何故そんなに顔を隠したがるのですか、?…私でよければ教えてもらえたら嬉しいんですが…)」
MZD「……何を、言われるか、怖い、から……うぅっ、」
そのMZDの声は、ただの”か弱い”少年のようだった。
顔を隠していた腕を下ろし、涙目になったMZDの青い瞳が見える。
その涙目のMZDを慰めるように、ハテナはこう言った。
?「(大丈夫です神さま、私はずっと、貴方の味方ですから…)」
MZD「…味方、、?」
MZDは味方という言葉を聞いて安心したのか、
目を擦って、泣いてないと言うようにハテナを見た。
?「(安心したようでよかったです、一応私の名前を言いますと、ハテナって言います。何かあったら呼んでください。駆けつけますから。)」
そう言って、ハテナはMZDがいる部屋を後にして、
ミミニャミ達がいる方へちょっと急いで行った。
(あぁ、何とも美しい。)
(ずっとこのままで、居てくれたらいいのになぁ……)
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